表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む  作者: 紫楼
三章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

237/274

231話 精霊の祝福で育っちゃうの 

 ポムたちと騎士さんたちの豊穣の舞。

 手足を上下左右、お尻をフリフリ、ボックス踏んだりステップしたり。

 半裸のマッチョが愉快な踊りをしちゃってる。


「あらぁ!真似っこね!」

 お義母さまがドレス姿で踊りに加わり、お義父さまが上着を脱いで参加。

 おおお!筋肉の盛り上がりがすっげぇーーー!!私ってば、あの大胸筋と上腕二頭筋に抱っこされたりしてるってクミちゃんに言いたーい!

 やっぱ分厚いジャケットは邪魔者だなぁ。


「プーキュンキューン」

「モキューンキュキューン」

「ピギャ~オ」

「ヴゥォー」


 ん?アズライトまでご機嫌だ。


 って!ええええええ⁉


 なんか空気中に淡い光の玉が漂ってて、踊ってるみんなの周りで一緒に踊り?始めた。


「あれは……?」

「アズライトさまのお住まいの島の精霊樹から生まれた精霊たちのようですね」


 ハロルドと一緒にいたシエルがニコニコと説明してくれる。


「精霊?」

 やっぱりそうか~。なんとなく知ってた~。池でめっちゃ綺麗な光景を魅せてくれたのにそっくりー。


「ポムさまたちは普段から精霊の力を借りて植物のお世話をしてますから。お姿が見えるのはみなさまの魔力が増幅効果を与えてるからだと思います」


 増幅効果?


 嫌な予感しかしないな!


「プキューーーーーン!」

「モキューーッッン!」

「ピギャーーーーーーン!」

「「「「「おおおおお!」」」」」


 踊りの輪の中にいたポムたちが最大出力ってくらいの魔力を放出をした。周りのマッチョたちが叫ぶ。


 ピカーーーーー!っと一帯がものすごい光に包まれた。

「「「眩しい!!!!!!!!」」」


 これレベルアップの時の樹木がメキメキと伸びたのと同じ現象だ。


 光の玉が四方八方に飛んだ以外はね!


 庭の木々も青々したと思ったら満開になって、ってチェリーちゃん!!!!


 空から舞う薄ピンクの花びら……


 満開を見逃したよ!!!!!??


「えええーーー!!」

「リーシャ⁉」


 ゆっくりひらひら綺麗だな。


「お花が散っちゃいました……」

「ん?」


 流石にテンション上がりまくってた騎士さんたちもシーンってなってる。


 チェリー以外も一気に咲いて実や種ができてるよ。


 チェリーの花びらがハラハラ、風にふわふわって次から次に降って来てるので綺麗だけど、満開もゆっくり楽しみたかったな。


「ふむ、一気に終わってしまったけど、リーシャがなぜ好きなのかはわかった気がするぞ」

 

 何か切ないけど……こうなったら!絨毯に落ちた花びら集めてジャムにしてやる!


「ルルゥ!この花びら、ジャムにして!」


 そう言ったらルルゥとサーキスさまで風魔法を使って花びらを集めてくれた。


 ほとんどの騎士さんたちはポムが植物を成長させてるのを知ってるみたいで「こんなこともある……かな?」くらいの反応で。また踊ったり食べたりを再開。順応力が凄すぎ!


「プキュ!」

「モキューン!」

「ピギャ!」


 いつの間にかポムたちが手にいっぱいブラックチェリー(ブラックじゃない綺麗な赤の実だった)を持ってそばに来ていた。


「え?」

『主が実を楽しみにしていると思っていたようだの』


 そう受け取っちゃってたか~。花も楽しみだったんだけど仕方ないね。


「ありがとう~」


 受け取るとまた採りに木に登ってっちゃって。

 〈洗浄〉かけて、ジュリアスさまのお口に一つ入れて自分もパクリ。


「ん、程よい甘さ」


 ルルゥたちにもどうぞって差し出したら、

「私も『アーン』が良いわぁ☆」

って言うからジュリアスさまを見上げたら、サーキスさまが頷いて、

「ほら、アーンしてください」

なんてやってる。鼻血でるよ。腐ぅー!


「やぁね!ルークのアーンはまったく嬉しくないわぁ」


 でも結局パクリと食べてる。仲良しか。


「あらぁ、良いわね。ケーキにもジャムにも良いわぁ」


 お気に召したようで。


「ルルゥ!それは甘いの⁉ケーキおいしくなるかしらぁ?」


 ケーキって言葉に反応したお義母さまがキラキラした目でルルゥを見つめる。


「土台は作り置きがあるからすぐ用意してくるわぁ」


 お義母さまの上目遣いが炸裂した!

 まぁ、ルルゥにはいつものただのおねだりにしか見えないだろうけど、近くにいた若い侍従さんがお義母さまの色気にグラッとなったよ。


 チェリーの実を一気に回収してニックスたち連れて屋敷の中に入って行った。流石にケーキの材料はまだキッチン馬車に入れてないよ。


 シエルも木からたくさん実を集めて来たポムたちとチェリーを食べて長めのお耳をぴくぴくさせてる。お仕着せの執事服が半ズボンで可愛いな。


「シエル、お仕事頑張ってるね?嫌なこととかない?」

 意地悪されたりとかはないと信じてるけど、なんせ多くの人が住んでるし、お仕事ってなると重労働だよね。

「皆さん良くしてくださるし、毎日楽しいです!食事も美味しいです!」

 初めて会った時のことを考えると別人くらい明るい。良かったね。

 ハロルドも優しげに見つめてる。一時預かりのはずがすっかり情を移してるよね。


 お花見は花見どころじゃなくなってしまったけど、ま、いつもの如くグレーデンだからって感じだね。


 散り際はゆっくり楽しみたかったけど、まだ池の方は育ってないし、この木もまた咲いてくれるだろうから気長に楽しもう。





 翌日、領内のあらゆる植物が異常に成長したり、実が完熟してたりで農家さんが嬉しい?悲鳴を上げ、庭師さんたちが大忙しになったそうだ。


 どんだけエネルギー放出したの……





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ