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ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む  作者: 紫楼
三章

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137話 リックさま・・・ったら

 お昼ご飯はルルゥのお弁当。

 リックさま達は完全にルルゥに、グレーデンに胃袋を掴まれた。

 午後からはやっぱり魔導書の解析がしたいらしいので、私は離れのキッチンで少しお料理をしようと思う。


 ビヤの実が不人気すぎるからね。

 ドレッシング系は少しルルゥが覚えてくれたので置いといて。

 お酢を手に入れたらお寿司でしょ!

 昆布を手に入れたからには昆布締めも良い。

 ちょっと忘れていたけど魚卵もフリュア漬けにしてあるんだ。

「ほほほーい♪」

「リーシャさま、珍しくご機嫌ですね」

 ニーナ、私はグレーデンに来てからずっとご機嫌ですよ。

 お米とビヤの実を出して。

 魚介類も準備。

 昆布もね。


 お米を炊いてる間にビヤの実をカボスっぽい味だった実と足して濃さを調整する。

 お酢だけの味だとここの人たち嫌がりそうだから果実の香りは大事。酸っぱ過ぎだと気に入ってもらえないしね。

 砂糖とお塩もちょっと足して・・・ん~酸っぱい!昆布出汁で割ろう!


 昆布を煮出しつつ、生魚を切り分ける。

 干し昆布がいいので魔法で乾燥。

 いつも人任せだけど一応私だって出来るのよ。っていうか覚えたのだ。

 干さないと旨味出なさそうな気がするので普段は太陽さまにお願いしたい。

 お魚はタイっぽい白身の淡白なのをチョイスして。貝もついでに締めとこう。

 そしてイカ、タコ、エビをスラーァイスゥ。

 お魚も赤身のと謎に青いのと色々。

 昆布と小魚を乾燥して粉砕したのでお吸い物。漉せばいいのよ!

 そういえばエルイェタコも炙ろう。

「お米炊けました」

 アランとジェイクのお手伝いもスムーズです。

 お米は温かいうちにお酢を混ぜ混ぜ。

「!」「ビヤ、入れちゃうんですか?」

 せっかく美味しく炊けたのにって顔されてる。

「うん!大事な作業なの」

「ええ~!!」

 アランとジェイクがとても嫌そう。

「はいはーい♡私の出番ねぇ☆」

 予想より遅かったルルゥの登場。やっぱりセンサーか何かついてるよ。

 ルルゥはウキウキで腕まくりしてる。

 一緒について来たらしいポムとティムがガーン!ってなってるのはビヤの実の匂いがしてるからだろうな。


「「キュ・・・」」

 めちゃくちゃテンション下がってる。

『結果美味しいものが出てくるのだろうから落ち込まずとも良いであろうの』

 アズライトはさすがの年の功?いくつか知らないけど古代種っていうくらいだから相当な年月・・・ね。


「これを少しずつ足しながらご飯を混ぜて欲しい」

「ビヤって使い道あったのねぇ。泥棒に投げるくらいしか触ったことないわ~」

 胡椒や唐辛子爆弾みたいな扱い!


「アラン、これで仰いでお米を冷やして」

 団扇は無いので薄めの木版で。

「せっかく温かいのに冷やすんですか?」

 あったかい寿司はやだな・・・

「まぁ出来上がりを食べてから判断して欲しい・・・かな」

 そんなわけで海鮮丼と昆布締めとお吸い物、ウツボもどきの白焼の完成。

 色々適当だけど☆

「お魚天国ね?」

「綺麗な色合いじゃのう」

 はい!久しぶりに!!お義父さまとお義母さまがやって来ちゃったよ!のパターン。


 すでにお座りで待ってる。ポムとティムとアズライト、リックさまとカンダルー教授とジョシュー先生。ギャラリーが増えたなぁ。

 少しずつ盛り付けてお味見ですよ。

 少しっていっても丼くらいのサイズだけどね!


 やっぱりイクラもどき、キャビアもどきはみんな恐る恐る観察してる。でかいしね。一粒がピンボールくらいよ!

「これは何かしらぁ?」

「お魚の卵をフリュア漬けにしたものです」

 好奇心モリモリのお義母さまとルルゥがパクリ。

 お義母さまはお気に召したようでスプーンが動くスピードが上がる。

 ルルゥはしっかり味わって味の特徴を確認してるっぽいかな。

 2人の様子を見てみんなが口に入れる。

 アランとジェイク、ニーナもパクッと。


「・・・!!」

 どうやら苦手な人はいないようで、バクバクっと食が進む。

 お刺身類も別皿に用意したフリュアとパバブ付けてみたり付けなかったりしつつ。

 アズライトはパバブのみをお刺身に乗っけて食べてる。何か違うよ。

 ポムとティムも美味しそうに食べてくれてる。

 いや、酢飯を途中で挟んでくれよう!

 半分くらいナマモノが消えてからみんなはやっと酢飯に挑戦する。

「おーこれはさっぱりで良いですね」

「ほほう、脂の多い魚と合わせるといい感じな気がするのぅ」

 リックさまとカンダルー教授が酢飯を気に入ったようだ。

「やっぱり魚の流通が課題ですね」

 荷物だけの転移陣とか無いのかしら?

「レイドラアースの海のある領地は・・・」

 お義父さまとルルゥとリックさまがお仕事モードになっちゃった。


「こっちのも美味しいわ~♫」

 お義母さまがマイペースに昆布締めを堪能してくれて。

『我もこれが好きじゃの』

 ふふーん。旨みが詰まってるんだよ。アズライトが太鼓判を押してくれた。

 ポムとティムは白焼派だって。生魚よりはやっぱり焼いてる方が好きなのかな?野生のくせにねぇ~。


「お肉はこのご飯じゃ食べないの?」

 ん?お肉乗せたお寿司もあったからダメじゃないけど。

 ルルゥがマジックバッグから牛系のお肉を出してくれたので薄く切ってもらって、フリュアに砂糖と刻んだタマネギもどきを混ぜて、乗っけてみた。

 100円寿司のやつみたいだね。

 ルルゥが真似してすぐ増やしてくれたのでみんなに行き渡る。


「うま!」

 アラン達が喜んでいる。やっぱり基本は肉か。

「プッキューン」

「モッキューン」

 二匹は完全に肉派みたい。幸せそうにお尻を振っている。お魚も美味しそうに食べていたのに~。

 お魚が足りていくてもお肉寿司で良いならいっか。

 

「リーシャさまがお料理のレシピを考えられてるとは聞いておりましたが本当に鮮やかなお手並みですね」

 リックさまがうっとりとした面持ちで褒めてくれる。

 いやぁ、普通の貴族令嬢は料理はしないだろうけどし、ルルゥに比べたら私なんて雑魚・・・稚魚だよ。雑魚と稚魚どっちがいいんだっけ・・・

「やはり王都に残ってもらいたかった・・・」

 あれ⁉王都にとってもグレーデンにとっても私がここにいるのが正解だったんでは?


 食い意地で全部ひっくり返るんだ!

「こら!今更返さんぞ」

 お義父さま♡うれしいです。

「そうよぉ!持って帰られちゃったらうちの全戦力が王都に向かってしまいますかららねぇ☆」

 お義母さまが物騒!

「わかってますよ。羨ましがっただけですよ」

 リックさまが苦笑いで流す。

「私も早めに隠居してカンダルー師とここで過ごしたい」

 ワオ!やっぱり王都って楽しくないのかしらね!王様が可哀想だからもう少し頑張ってあげて!

「グレーデン領だけ潤うのも横槍が入りそうなんで海側や農業地の領地にはなるべく情報流してくださいね」

「まぁのぅ。適当に流すが敵対してくるようなものは弾くぞう」

 お義父さまが面倒そうに答えるとリックさまがニヤリと笑って答える。腹黒系美形怖いぞ。

「それは当然でしょう」

 うーん?政治的なバランスはわかんないけど、ここで難しい話はやめといて~。


「ルルゥ、甘いのが欲しいわぁ」

「あら、でしたら本邸に戻りましょう」

 速攻で厨房のお片付けを済ませて、お義父さまに抱っこされて戻った。

「リーシャちゃんにはチーズのタルトを焼いておいたのよ☆」

  木の実チーズの濃厚なやつ!

 お義母さまにはカスタードもりもりの生クリームがメガ盛り。すでに主役が変わってる気がするけれど本人が美味しくいただいてるのだから良いか。

 お義父さまはピザだった。


 オヤツってさ。すでにさっきの丼がオヤツタイムだったので私のお腹がパンパンだよ。

「私はさっきのお料理をニックスたちと作ってみるわねぇ」

 夕飯がまた丼なんだろうな。

 ポムとティムがさっきあれだけ食べたのにタルトもピザも山盛り口に入れてる。


 お義母さまとどっちが食べれるのかな!

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