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ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む  作者: 紫楼
三章

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134話 バニラは素晴らしいもの

 そんなこんなで本邸に戻った。

 ルルゥにナードやバニラを渡すついでにレシピの相談。

「あらもう収穫できたの?」

 うん。そう思っちゃうよね。

「ポム達が何かしてて私に魔力も与えたらたくさん採れたの」

「まぁ〜リーシャちゃんの魔力を?」

 何か影響が出たら困るけどポム達がうるる〜んておねだりしてきたら逆らえないよ。


 パエリアより先にケーキ系を作ってもらおう。

「ルルゥ、シュークリームを作りましょう!カスタードと生クリームと用意してくれる?」

 提案すればすぐにニックス達が反応して材料を用意してくれる。

 このバニラの草をこう・・・開いてこそげる。実のようなサヤのような草・・・

 こそげるって方言?どうだっけ。

 削ぎ取るが正解?

 とにかく中身を出してもらう。

 途端に周囲にいい匂いが充満する。

 地球のよりも濃厚で芳醇な気がする。


 ついでにクレームブリュレも作ってもらおう。そうしよう!

「とっても甘い香りねぇ」

「よだれが出そうです」

 ルルゥはうっとりでベンは食欲を刺激されたらしい。

 カスタードをたくさん作ってタルトにも使う。

 こんなに贅沢にバニラを使えるなんて!

 バナナもタルトとパウンドケーキで使う。

 皮も中身もピンクなので可愛い系ケーキが出来そう。

「バニラってお菓子が高級になる気がするわねぇ」

 ルルゥが恍惚としている。

 香りって大事だよね。

 製菓担当になってきているナジーという少し若めのコックさんが綺麗に盛り付けてくれる。


 ここでお義母さまが登場。

「この香りはなぁに?天国の香りかしら?」

 やっぱりバニラは禁断の実だったかもしれない。

「仕上げまでもう少しかかりますから〜」

 ルルゥはクッキーに生クリームとカスタードを乗っけてお義母さまに渡す。

 もう!めっちゃ応用ができてるね。

「まぁぁ!これは香り効果で今までのお菓子より美味しさを倍に感じるのかしら?」

 中身を削いだサヤを刻んで紅茶とミルクで煮込んだバニラミルクティーを出してみる。

「・・・はぁっ・・・・んっっ」

 お義母さまが昇天しちゃった。

 しばらく固まって目から一粒涙がポロリ。

「はぁ・・・なんだか気持ちいい」

 あれ?バニラってリラックスとかじゃ?


 こっちだと多幸感とかヤバい方なの?

 【鑑定】、そんな注意なかったよ?

「美味しさが極まるとすごいのねぇ☆」

 ルルゥが何か良くわかんないこと言ってる。

「おやつにたくさんお出しするんでもう少し待ってくださいね〜」

 そういえばお義母さまの日課には午後のお茶もあった。

 私もあるっていえばあるけど。

 あとは焼けるのと仕上がり待ちなので、パエリアの準備を始めるよ。


「貝とイェンゲ、クランゴを一口大に切ってもらえる?」

 パエリアっていったら魚介類を殻付きでぶち込むイメージだけどこの世界の魚介類はとにかくデッカいので貝ごと入れてでは作れない。

 仕方ないのでご飯と野菜をコンソメスープでまず炊く。

 魚介は軽く味をつけて炒めて、ほぼ炊けた状態のご飯に混ぜてさらに炊く。

 パエリアじゃなくて炊き込みになっちゃうよね。

 貝殻を鍋代わりにして煮込みたかったけど貝殻も基本は素材で売れるから使えないよ。

 貝の内側が螺鈿に使えそうなのは私に残してもらえるんだ。

 同じ作業で山菜の炊き込みご飯作る。

 以前取れた松茸もどきも混ぜて、たけのこもふんだんに使うよ。こっちはきのこのお出汁とフリュアで。

「あらぁ、こっちもいい香りねぇ」

 ご飯もお菓子もいい匂いで最高です。


「リーシャちゃん、たこ焼きはどうするのぉ?」

「んー・・・次回でいいかな?」

 騎士さん達はお好み焼き派が多かったからさ〜。少し萎えたよう。

「そうなのね。じゃあ揚げ玉は次回までに用意するわね」

 たくさん準備しないと間に合わないもんね。

 パエリアもどきが出来る前にお菓子類が焼き上がったのでお義母さまには食堂で食べてもらうことに。

 ここで食べる〜ってごねてたけどお菓子の匂いに負けて早く食べたいってことであきらめて運ばれていくお皿とともに行っちゃった☆


「さあお味見できそうよ〜」

 炊き立てのパエリアもどきをお皿に盛りみんなで実食。

「美味しい〜、貝の旨みが染みてるわぁ」

「米と魚介って合うんですね」

「魚毎日獲りたいっす〜」

 魚を滅多に食べなかったのは塩味が基本で特に食材を吟味したり、遠くから仕入れするほど情熱が持てなかったんだろうねぇ。勝手な想像だけど。

「山菜のも美味しいですね」

 ニックスが感動の涙を流してる。

「どっちも良いわねぇ」


「うむ!これはたまらんのう」

 あれ、お義父さまは今日もジュリアスさま達とお仕事だったんじゃ?

「ワシの仕事はもう終わりじゃ。あとはセリウスとハロルドがいればどうとでもなるわい」

 私の視線に気づいたお義父さまが答えてくれた。

 そうなんだ。

「この貝のはご飯はうますぎじゃ」

 お義父さまはパエリアもどきがお好きなのね。

 そしていつに間にやらポム達がいて食べている。

「モキュッ〜」

「プキュゥー」

 どうやら美味しいらしい。

『うむぅ、パバプが入っておらんがうまいの』

 文句を言われたのでアズライトにはパバブの葉っぱを刻んでネギか大葉みたいな感じでご飯にかけてあげたよ。

 ポム達はシュークリームもらってやっぱり踊り出した。バニラ入りカスタードに酔うが良い。

 ポムとティムは一口齧ってプルプルしだしてシュークリームを空に掲げて祈るようなポーズをとった。なぜ。


「さあ、夕食に向けてたくさん作るわよ〜」

 そういうことなので私は退散。


 ジュリアスさまが帰ってくるまで魔力操作でも頑張ってみようかな。



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