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ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む  作者: 紫楼
三章

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126話 カマランでお買い物

 たこ焼きはニーナたちにも庭でバーベキューしていた騎士さんたちにも喜んでもらえた。

 ハジャンクを見て引いてたけどね☆

 焼きが間に合わなから結局ネギ焼きや、ボア肉を使ったお好み焼きも作ってみた。

 どうやらたこ焼きは美味しいけど、グレーデンの騎士的にはお好み焼きが最強らしい。

 ちまちま食べるよりって意味もあるね!


 朝には徹夜で海で遊んできたアルジェさまとデネブさまも戻ってきて朝食をご一緒に。

 ルルゥがピザやコーンスープを出して、この前買ったチーズもふんだんに使った贅沢グラタンも出してくれた。

 ピザもグラタンも食べ盛りの少年のハートをガッチリ掴んだよね!

「ルー!結婚してくれ!」

 デネブさまがとち狂った!しかも愛称がついてる!ルルゥも愛称だよ?

「あらぁ☆グレーデンに来てくれる?」

 普通に流すルルゥは流石だね!


「こら、長男!飯で家族を捨てようとするなよ」

 みんなで冗談の流れを作っているけど、ちょっとガチめなデネブさま。

 美味しいご飯が作れるってポイント高いよね。ルルゥは優しいし、色っぽ乙男だし好きになるのもわかる。


 デネブさまも今はちょっとツンデレで悪ぶってて可愛いお年頃だし、将来アルジェさまみたく爽やかサーファー風イケメンになりそうだから腐的には悪くないけど、ルルゥはあげないよ!

「はぁ、ルークも強くてカッコいいし、ルーは美味しいから俺は学園やめてグレーデンに修行に行きたい」


 ルーが美味しい⁉何言っちゃってんだ。

 「ご飯」を省いて発言したら危険!!

 お腐れな私を殺す気か?

 一晩あの海獣乱舞な浜辺で一緒に戦って?狩って?サーキスさまのことも気に入っちゃったみたい。

 見た目は指輪の映画のエルフみたいな綺麗な男の人なのに戦闘モードは容赦ないところなんかギャップがすごかったもんね。


「修行はいいと思うが学園は卒業してからにしてくれ」

 アルジェさまは良識ある父親だった。

「カマランの騎士も相当強いと思うが?」

 ジュリアスさまがそういうとアルジェさまは嬉しそうに頷く。

「だけど、ウチだけじゃなくいろんな戦法や兵法を学ぶのはアリだと思うんだよ、父上」

 うはー。13歳って大人なのね。

「将来有望だな。グレーデンで良ければいつでも来てくれ」

「ありがとうございます!」

 あらら、ジュリアスさまにも懐いちゃった。無いはずの尻尾が見えるような喜びよう。


「グレーデンは確かに強いし学ぶのは良いが、ちゃんと学園で貴族との付き合いも学んでこい」

 耳が痛い☆

 私は付き合いは一切してなかったもん。ハゲ親父のせいもあるけどね。

 若人よ、学べる時に学ぶのだ!

「はーい。父上はチャラい見た目のくせにカッチカチなんだよー」

 デネブさまはちょっと不満そうに食べかけのグラタンを再び口に入れる。

 瞬間、口元がむにゅうんとなって幸せそうに微笑むの可愛い!

 美味しそうに食べる美少年、推せる!


 給仕をしてるルルゥも嬉しそう。

「それで今回の獲物は折半でいいのか?」

 ん?結構食べちゃったよ?

「素材3割でいい」

「太っ腹だな」

「かなり大物が出てたから、ヤって貰えて助かったからな」

 ほほう!地元の騎士さんたちだと厳しいレベルだったのかしら?


「まぁまた気が向いたら来てもらいたいと言う投資でもあるな」

 下心を口に出しちゃう⁉

「我が妻が魚も大好きなようだから定期的にルークを寄こそう」

 え!私の食い意地のためにサーキスさまを派遣??

「ルークはストレスが溜まると1人で一晩中魔の森で狩りをするから、たまに海に来るぐらいの方が発散できるだろう」

 サーキスさま、どんだけ・・・


「そんなこと言ってるけど監視が緩んだら休めるとか思ってるんでしょ~☆」

 ルルゥからツッコミが入った。

「・・・そんなことはない」

 ジュリアスさまの目が少し泳いだ。

 サーキスさまとセバスチャン、お仕事に厳しそうだもんね。

 でも以前サーキスさまが一週間いなかった間は寂しそうだったから、カマランまで出しちゃうとまた寂しいんじゃないかな?


「まぁルーク程でなくても今回来てくれた連中が来てくれるだけでもかなり助かるな」

 チェイスさんたちも結構凄かったからねぇ。

 他所の戦力レベルは知らないけど、あんなデッカいのとかサクサクと倒せるのはきっと凄いんだよ!


 アルジェさまたちと共に船に乗って帰る事になったから、ニーナたちに荷物をまとめてもらって。

 浜でまたもハッスルしてた騎士さんたちは帰還は少し残念そうだったけど、島を出発したよー。

 島を出てすぐに海獣がチラッと出たけどすぐ倒されて回収。

 あとは魔獣避けがお仕事してくれた。

 めちゃくちゃな島だったけど楽しかったよ。遊園地でお化け屋敷にでも入ったような気分だったけどね!


 獲物は解体して素材と過食部分と魔石に分けて利益を分配するらしい。

 騎士さんたちにはこうした討伐系のお仕事の時は平等に分けてるとのこと。

「臨時収入だー!酒だ~!!」

って喜ばれてた。お給料が良いからお金に困ってないけど、家族に内緒のお小遣いは酒代になるから嬉しいんだって。

 それってバレたらめっちゃキレられて没収されるんじゃ?日本の奥様たちとは違うのかな?


 海沿いのお店でお昼を食べてから、カマランの中心街を巡る。

  

 海で採れる貝殻とか珊瑚かな。加工された装飾品が売ってたので買ってもらった。

 珊瑚もカラフル~。

 真珠が欲しかったのを思い出したので、加工されていないものを見つけて買ってもらった。

「素材のままでいいのか?」

 もちろん~。粉々にしてパウダーにするんだもん。なので不揃いのを買ったんだよ。ジュリアスさま的には装飾品にしてお義母さまと私に贈りたいみたい。

 真珠は乳白色で光加減で虹色を纏ってるからすごく良いラメになるはず。

 お義母さまのダイナマイトな胸元を想像するとたまらない~☆

 貝殻の裏の部分で螺鈿にできそうなのがあったからそれは魔道具作る時の装飾に使いたい。

 螺鈿細工って綺麗で好きなんだ。


 お魚の加工品も探したら笹かまぼこみたいのがあった。

 んー?はんぺんは作り方知ってるけどかまぼこはどうだっけ。

 すでに有るものは買った方が良いから買ってもらう。

 この前の町より出来のいい干物屋さんがあったから買い占めない程度にたくさん買ってもらった。

 魚の種類も多い。海が近いって強いよね。

 めぼしいお店を見終わって、獲物の査定が終わった頃だろうと海辺の町に戻る。


 そこで私は海水が欲しかったのを思い出したので、ジュリアスさまに相談した。

「海水?普通の水じゃダメなのか?」

 うん、しょっぱい水なんて普通はいらないね。

「海水は熱すると塩とニガリが取れるので海水が欲しいのです」

 島でやれれば良かったんだけど、海獣大戦争で海に入れなかったもんね。

「ニガリ?」

「料理に使えるので欲しいの」

 と言っても、今すぐ大量の海水を処理出来ないからお試しに一樽くらいで我慢しよう。

 アイテムボックスに海水を収納って入れ物がなくても出来るかな?


 ともかく私のわがままは通った。

 海辺に立って、ジュリアスさまが樽に海水を入れてくれる横でコソッとアイテムボックスに収納が出来ないか試す。

 海面にそっと手をつけてみれば、ブワッと入っていった。

 横でジュリアスさまが目を見開いちゃったけど知らんぷり。 

 ・・・通じないね☆

「・・・人の目につかないようにな」

 えへへ!海面が波立つほどの勢いで入ると思わないじゃん!


 査定が済んで、アルジェさまたちにご挨拶して出立することに。

「楽しんでもらえただろうか?」

 ん?島は楽しい場所って感じじゃなかったかな。アトラクション的な楽しさっていうなら十分楽しんだ。たくさん魚が手に入ったからなにも問題無し!


「はい。ハジャンクもありがとうございました」

 アルジェさまとヴィアナさまはやっぱり目の保養だ。見納めしておかないと。

「またいつでもいらしてね」

 ヴィアナさまが私をハグしてくれた。

 年齢は少し違うけど、今後も奥様同士として仲良くしてもらえると良いな。

「ヴィアナさまもグレーデンに遊びに来てくださいね」

 ルルゥが美味しいもので歓待してくれるから☆


 デネブさまもお見送りに来てくれて。

「学園卒業したらお願いします!」

 ジュリアスさまとクラウスさまに握手を求めた。

 もちろんがっちりと握手。デネブさまが将来イケメンで褐色のマッチョになりますように。褐色肌ってセクシーだよね・・・なんでも好物だけど。


 そんなわけで私たちはカマランを出発した。








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