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1個目のプロローグ
幸せになって、幸せになって、幸せになって。
こんな結末は絶対に認めない。
俺は彼女を守りたい。
聞いている方が苦しくなるほどの切実な祈りが響く。
ずっと、ずっと気が遠くなる程に長く続く祈りに、答える声が響いた。
「そいつを助けるためなら、全てを捨てられるか?」
「はい」
「そいつを助けるためなら、想像を絶する苦痛な道のりを耐える覚悟があるか?」
「はい」
「だったら助ける為に必要な力を得る方法を教えてやろう。もし力を得ることが出来たなら、俺達と共に戦え。あいつを殺したあとはそいつを助けに行っていいぞ。それが教える条件だ」
「教えて下さい。全てを捨てようと、どんなに辛い方法だろうと、誰を殺すことになろうと俺は彼女を守りたい、幸せになって欲しい」
「契約成立だ」
祈りに応えたものは嗤う。
あいつを殺す為の仲間が増えたことに。
祈り続けたものは希望を抱く。
彼女を助ける方法を得ることに。
誰も知らないところで、誰にも知られないままに、一人は女を助けるために、一人は己の使命の為に、世界を殺す契約が結ばれた。




