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朝起きると隣で寝ていた母がいない
ここ最近ではそれが当たり前になっている
森の小屋では共に起きて共に作業を行うのが当たり前だった
それがこんなにお寝坊しても怒られることなく、笑顔でおはようをしてくれる
ぐぅ〜っと伸びをしてベッドから飛び降りる
丁度お母様がお戻りになった
「お母様、おはようございます!」
私の元気な朝の挨拶にお母様は笑顔で…
…
……
………
…あれは怒っている時の笑顔だ
「えぇ、その通りとっても怒っていますよ?」
お母様は私の頭の中を覗く能力を持っていらっしゃいます
「貴方は考えている事がすぐ顔に出ますからね」
「お寝坊した事でしょうか…?」
「…」
「お勉強を怠ったからでしょうか…?」
「…」
「…そ、それが七日ほど続いたからでしょうか…?」
「………」
「しかし!しかしですね!私は皆様のお菓子作りやお召し物作りに協力していたからなのです!お店を出すにあたり私の様な年齢の意見は貴重だからと!そう!そうなのです!私は皆様のお役に立つべく頑張っていたのです!」
私は両手を広げ熱弁を振るう
そう、これは私が監視者として
なによりお母様の娘として何一つ後ろめたさのない行動だった筈だ
「それほど貴重な意見は寝言でお伝えできるものなのですか?」
「…」
「何度か御夕飯を残しましたよね?」
「…」
「貴方に合わせて作った服が『何故か』着れなくなっていたそうですね?」
「………」
「夜中に仕込みをしている厨房にお邪魔したそうですね?」
「内緒にしてくれるって言ったのに!……あ!」
「…貴方、鏡を見t「お母様!鏡?鏡とは!?そんなもの何処にもありません!」
「貴方の右手方に鏡台がありますよ…ご覧なさい、今もその丸いお顔をしっかり映していますよ」
「お母様、私は生まれた時から右が向けない病に罹っているのをお忘れですか」
「産んだ私も初耳ですよ…共に攫われた方々は口々に貴方を褒めていましたし、今も頼りにされているご様子
それを鑑みてお目溢しをしていたつもりですが少々度が過ぎましたね、私も反省しています」
「そんな…お母様が反省する事なんて」
「そうですね、貴方が反省するべきですね」
「…」
「しばらくお菓子は禁止です、皆様からあまり厳しくしないでほしいとお願いされていましたが、流石にそのお腹は看過できません」
いぃゃやああああ「わかりました…」あああああぁぁ!!!




