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異世界のひと  作者: くものひと


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今朝、街からの知らせが来た

なんでも森の方から複数の男女が街を訪れたそうだ

その姿は皆ボロボロであり、なにより言葉が通じないのである

もしやと思い領主様が彼らを保護

伝えられてきた大森林にて想定される異変の一つに該当する記述を見つけた為、ここまで使者を走らせた


母が書き写しを終えたばかりのニホン語辞典を携えて街へと出張ったのでこの小屋は私一人である


母の用意を手伝い見送った為、今は遅い朝食を摂っている

街からの援助は多くなく…いや、ハッキリ言って少ない


故に森で取れる薬草等から薬を作り、それを街で売って保存食買う

それと小さな畑から採れた野菜と森にある恵み、そして鳥や野生動物を狩ってなんとかやりくりしている


森での生活は大変だ


以前母に街に連れて行ってもらってからそれをより実感している



朝食を済ませたらいつもの散歩である

少し遅くなってしまったがどうせただの日課である

母が作ったゴーレムの頭を叩いて起動し、いつものルートへ向けて共に歩き出す


起きて

食べて

修行して

勉強して

食べて

祈って

眠る


どうせ今日も今日なのだ


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