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再会した男
「バルドさん!」
僕は嬉しさのあまり彼の元へ向かって走る
これは是非とも感動の抱擁をしなければならない
「うっ…!」
しかし顔をしかめたバルドさんに回避される
「(チッ)…バルドさん!」
仕切り直してもう一度攻勢に出る
またしても回避される
これまで見た事がない素早さを見せるバルドさん
僕達はじりじりと訓練さながらに間合いをはかる
「なぜ避けるんですか…」
「…分かってやっているなら悪ふざけはおやめ下さい」
バルドさんはそう言って片腕を上げる
その腕は添木で固定され、包帯が巻かれていない部分の肌は痛々しく変色している
「…!もしかして僕を助けようてしてできた怪我ですか…?」
「ええ、まぁ…己の未熟さ故でもありますが」
「そんな怪我をしているのに…その、僕を探しに来てくれたんですか…?」
「私は自分の言葉に責任を持つべきと行動しているだけです、どうかお気になさらずに」
「では遠慮なく!」
「食うか!」
三度避けられ再び間合いをはかる僕達を彼女は興味なさそうに見つめていた




