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「ではやはりあれが真実であると…」
「あぁ…頼むから貴様は奴を後を追うような事をしてくれるなよ?」
領主の執務室
極力人払いをした部屋には三人
領主 騎士団長 執政長官
領主としては信頼の置ける二人を残した…というよりはこの二人のどちらかでも自分を裏切るような事があれば、それはもはや自身に落ち度があるのだろうという半ばやけっぱちの理由である
騎士団長が真実とその詳細を聞いたのはまさに今である
考えをまとめたいが事がこれ以上悪化するのは防ぎたいという領主
騎士団長はそれを汲み、先の表明で騎士達に釘を差した
なにより真実が何であろうと関係ない
奴と同じ考えを持つ者がまだいるのならさっさと目を覚ませ、お前は私と同じ騎士だろう?と語っただけだ
「では彼は…彼と彼女達についてはどのような対処をお考えでしょうか?」
「命を捧げた、強くなった、なんてとんでもない話が広まるのだけは絶対に避けねばならん
かと言って彼をいつまでも部屋に閉じ込めておくわけにもいかん
彼の心情もそうだが部屋に閉じ込められていた者が出て来たら強くなっていたなどと、いくら感の悪い者でも気付くだろう」
「であれば…」
「であれば彼等には申し訳ないが我らの決定を受け入れてもらう他ない…でなければこの地のみならず世界に混乱が広がりかねん」
「…一つ懸念が」
「なんだ?」
「攫われた方々の所在が未だに掴めておりません…犯行を行った者達がどういった考えを持っているか
もし今回の事、もしくはそれ以上の非道を行っていたら…」
「…我らは人事を尽くす
あとは神に祈る他ない」




