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異世界のひと  作者: くものひと
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やればできるものだ


最初はとても怖かった

ケンカだってしたことないのにいきなり殺し合いをするなんて絶対無理だ


相手が人じゃなくて良かった

女性を守ろうという気持ちが自分にあって良かった


一匹が持っていた武器をなんとか奪ってがむしゃらに暴れた

金属の剣だけど絶対こいつらが作ったものじゃないだろ


動いてるうちに体が少し軽くなるのを感じた

ここが異世界ならゲームやマンガみたいにレベルみたいなのがあるんだろうか


襲ってくるやつを全部倒したけど少ない気がする

頑張って追わせないようにしたけど取り逃したのか


彼女達の後を追わなければ


やはり体が軽い


追いつければ助けられる自信がある


剣はもう使えそうにないから握っていた腕と一緒に捨ててきた

左目は開かないからどうにかなってしまったんだろう

アドレナリンってやつのおかげなのかな

痛みも悲観的な気持ちもなかった



ヒーロー張りのタイミングで彼女達を助ける

視界に入った奴に向けてとにかく暴れてやる


親孝行はあまりできなかったけど、この人数の命を助けたからきっと誇りに想ってくれるんじゃないかな


でもごめんね

こんなどこかもわからない場所で感謝も別れも言えないまま、おやふこうをしてしまって


せっかくそだててくれたのに

もうすこしはなしをすればよかったね



…おかあさんごめんなさい

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