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【別冊】『レストラン船ブルートーンへようこそ』  作者: マサ


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第21話『ロンドンに響く鐘の音 ―伝統のスコーンと笑顔のチョコレート―』

いつも『ホテル・ブルートーン』を応援していただき、本当にありがとうございます!


本編では佐々木支配人たちが関西のレストラン船で新たな航海を始めましたが、

その裏側で、イギリス・ロンドンへと武者修行に旅立った若手2人

――チャンと成人の物語をお届けします。


美由紀さんから手渡された一通の紹介状を手に、2人が降り立ったのは霧と伝統の街ロンドン。

言葉の壁にぶつかりながらも、持ち前の太陽のような明るさでロンドンの人々を魅了していく

チャンと、本場のアフタヌーンティーの技術を吸収しようと必死に食らいつく成人。


海の向こうで奮闘するブルートーン若手組の、爽やかでちょっぴり甘い成長ストーリー

をどうぞお楽しみください!

「ここだよーーっ!!」


石造りの歴史ある建物が並ぶロンドンの美しい街並みに、ひときわ高く、

鈴を転がしたような明るい声が響き渡った。


声の主はチャンだ。長時間のフライトの疲れなど微塵も感じさせない足取りで、

チャンは一軒の格式高い洋菓子店の前で大きく手を振っている。

その後ろを、大きなスーツケースを引いたパティシエの成人が、少し照れくさそうに、

しかし緊張で顔を強張らせながら追いかけていた。


2人の目の前にあるのは、都会の喧騒の中に佇む、まるで宝石箱のような老舗パティスリー。

大島で美由紀さんから「私の大切な友人の店よ」と手渡された一通の紹介状が、

2人をこの伝統の地へと導いたのだ。


重厚なガラス扉を開けて中に入ると、甘く香ばしいバターとカカオの香りが2人を優しく包み込んだ。


「やぁ、2人とも! 長旅ご苦労様。美由紀から話は聞いているよ」


奥から白い清潔なコックコートを着て現れたのは、

この店のチーフパティシエを務めるアーサーだった。

仕草の一つひとつに気品がありながらも、その瞳はとても温かい。


「は、初めまして! 日本のホテル・ブルートーンから来ました、成人です!」

「ハロー! チャンです! よろしくお願いします!」


成人がガチガチになりながら丁寧にお辞儀をすると、チャンは満面の笑顔で握手を求める。

アーサーは「ハハハ、歓迎するよ」と2人の手を握り、

まずは長旅の荷物を下宿部屋へと置くように促した。

◇

部屋に荷物を下ろして仕事着に着替えると、すぐにそれぞれの「戦場」でのレクチャーが始まった。


成人は厨房の奥でアーサーとペアを組み、チャンはフロアを統括するサービスチーフの女性、

キャサリンとペアを組むことになった。


「チャン、あなたの役割はまず、この店の自慢の新作チョコレートとクッキーを

、お買い物中のお客様に試食していただくことよ」

キャサリンから英語で指示を受け、チャンは「イエス、マダム!」と元気に返事をした。


とはいえ、チャンの英語はまだ片言だ。最初は「プ、プリーズ……」と声をかけるものの、

ロンドンの目の肥えたお客様たちは、東洋から来た小さな女の子を前に、

少し怪訝そうな顔をして通り過ぎようとする。


しかし、ここで引き下がるチャンではなかった。

(言葉が通じないなら、ハートで勝負です!)


チャンは得意の、相手の心に一瞬で飛び込むような弾ける笑顔を浮かべると、

身ぶり手ぶりを交えて一生懸命に語りかけた。

「ディス・ワン! ベリー・ベリー・ハッピー・テイスト! チョコ、とろけます!」


そのあまりの眩しさと一所懸命さに、足を止めた一人の老紳士がクスリと笑い、

差し出されたチョコレートを口に運んだ。

「おや……本当だ。とても美味しいね、お嬢さん(マドモアゼル)」

「サンキュー・ベリー・マッチ!」


チャンの持ち前の明るさは、言葉の壁をあっさりと飛び越え、

気づけば店頭には彼女の勧める試食を求めて、たくさんの笑顔の輪ができ始めていた。

◇

一方、厨房の奥では、成人がこれまでにないほどの緊張感の中でオーブンと向き合っていた。


「マサト、イギリスのアフタヌーンティーは、ただの『お茶の時間』ではない。

お客様の心を癒やす聖域だ。その中心にあるのが、これから教える伝統のスイーツたちさ」


アーサーの真剣な眼差しに、成人は深く頷いた。

目の前には、美しく焼き上がったばかりのスコーン、色鮮やかな焼き菓子、

繊細なチョコレート、そして美しくカットされたサンドイッチ……。

本場のアフタヌーンティーのフルセットが並んでいる。


「まずは基本のスコーンからいこう。小麦粉とバターの合わせ方、揉み込み(ルブザージュ)

の力加減ひとつで、膨らみ方も口溶けも全く変わる。職人の手がすべてを決めるんだ」


「はい!」


成人はアーサーの手元を1ミリも見落とさないよう凝視し、ノートに一言一句を書き留めていく。

大島では亮太の背中を見て育ってきた成人だったが、ここロンドンで出会ったアーサーの技術もまた、

別のベクトルの「本物」だった。


慣れない硬水と現地の小麦粉の扱いに苦戦し、何度もアーサーから「生地が泣いているよ」

「もっとバターの声を聴きなさい」と厳しい指導が入る。

それでも、成人の目は死んでいなかった。


(亮太シェフ、支配人、須賀さん……。皆さんがレストラン船で新しい挑戦をしてるんだ。

僕だって、ここで立ち止まってはいられない……!)


小麦粉で白くなった腕を拭い、成人は何度も何度もスコーンの生地を練り直す。

その様子を、アーサーは優しく、そして確かな期待を込めた目で見つめていた。


ロンドンのパティスリーに、チャンの弾けるような接客の声と、

成人がオーブンを開け閉めする真摯な音が心地よく響き合う。

ホテル・ブルートーンの若き2人の武者修行は、まだ始まったばかりだった。


ロンドンに到着して、早いもので2週間が過ぎようとしていた。


初めは片言だったチャンも、今ではすっかりお店の看板娘だ。

キャサリン直伝の英国式マナーを品よくこなしながら、時折見せる大島仕込みの親しみやすい笑顔で、

ロンドンのマダムたちの心をすっかり鷲掴みにしていた。


厨房の成人も、その真面目で一途な努力が認められ、焼き菓子のレパートリーを

少しずつ任せてもらえるようになっていた。

成人の焼くスコーンは、伝統の製法を守りながらもどこか優しい口当たりで、

アーサーからも「マサト、筋がいいよ」と褒められる日が増えていた。


そんなある日の夕暮れ、厨房の片付けをしていた成人に、アーサーが静かに声をかけた。


「マサト、少し話がある」


アーサーはいつになく真剣な、しかしどこか悪戯っぽく目を輝かせながら言った。

「来週、この店に特別なお客様がいらっしゃる。

――王室御用達でね、皇太子妃の個人秘書の方が、今度開かれるプライベートな

ティーパーティーのための洋菓子を試食しに来るんだ」


「おう、王室……!?」

成人は持っていたトレイを落としそうになり、目を丸くした。

あまりにもスケールの大きな言葉に、心臓がドクンと大きく跳ねる。


「私の出す特製のアフタヌーンティーセットの中に、マサト、君が作ったチョコレートを一つ、

入れてみないか? 君の努力への、私からのささやかなチャンス(贈り物)だ」


「僕の、チョコを……王室の試食会に……」

成人の頭の中が真っ白になった。

パティシエとしてこれ以上ない名誉であり、とてつもない大舞台だ。


「ありがとうございます! 精一杯、作らせていただきます!」

成人は深く頭を下げた。だが、その肩には、目に見えない巨大なプレッシャーが

ズシリと伸しかかっていた。

◇

それからの数日間、成人とチャンは下宿部屋の机にノートを広げ、

毎晩のように新しいチョコレートのアイデアを出し合った。


「イギリスの伝統に合わせるなら、やっぱり紅茶のフレーバーかな?

アールグレイとか、高級なダージリンを使って……」

成人が必死にスケッチを描く。

「うーん、それだとアーサーさんの真似っこになっちゃいませんか?

もっとこう、パッと驚くようなのがいいです!」

チャンも一緒に考えるが、イギリスの「王室」という言葉が、

どうしても2人の発想を型にはめてしまう。


イギリスの好みに合わせようとすればするほど、どこかで見たことのあるような、

気取った退屈な味のレシピにしかならない。

レシピを書いては破り、書いては破り……気づけば時計の針は深夜2時を回っていた。

成人は頭を抱え、完全にスランプに陥っていた。


「ダメだ……まとまらない……。僕の技術じゃ、本場の伝統に敵うわけがないんだ……」


すっかり自信を無くし、机に突っ伏してしまった成人。

そんな相棒の姿を、チャンは少し寂しそうに見つめていた。

チャンはしばらく何かを考えていたが、ふっと思いついたようにポケットから

自分の携帯電話を取り出した。


「成人さん。これ、聴いてみてください」


チャンが画面をタップすると、小さなスピーカーから、ざらついた、

けれど驚くほど熱く心に突き刺さるようなサックスの旋律が流れ出してきた。


「これ……カイトのサックス……?」

成人がガバッと顔を上げた。


流れてきたのは、カイトがニューオリンズへ旅立つ直前、

大島の砂浜で2人のために吹いてくれた即興のナンバーだった。

荒々しくて、不器用で、けれどどこまでも真っ直ぐで、大島のどこか切ない潮風の香りが

そのまま溶け込んでいるような、世界に一つだけの音色。


そのメロディを聴いているうちに、成人の脳裏に、

あの愛すべき『ホテル・ブルートーン』の光景が鮮やかに蘇ってきた。


宿泊客のために命がけでスープを仕込む亮太の背中。

どんな無理難題も優雅に解決してしまう佐々木支配人と須賀さん。

そして、目の前のお客様を笑顔にすることだけを考えて奔走していた、自分たちのあたたかい日々。


「あいつ……ニューオリンズで、今頃生意気に吹きまくってるんでしょうね」

チャンが優しく微笑んだ。

「カイトくんのサックス、全然イギリス風でも、高級でもないです。

だけど、聴いてるとすっごく元気になって、大島の青い海を思い出します」


チャンのその言葉に、成人の頭の中に、パチパチと火花が散るように閃きが走った。


「……そうだ。そうだよ、チャン!」

成人は勢いよく立ち上がった。目が、いつもの職人の鋭い輝きを取り戻している。


「僕はイギリスの真似をしにここへ来たんじゃない。

大島で亮太シェフから教わった『素材の命を活かすこと』、

そしてブルートーンで学んだ『お客様の心を豊かにすること』。

僕にしか作れない、僕たちのブルートーンのチョコを作ればいいんだ!」


「成人さん……!」

チャンの顔が、パッと明るく輝いた。


成人はカイトのサックスをBGMに流したまま、猛烈な勢いで新しいデッサンを描き始めた。

ターゲットはイギリス王室の秘書。けれど、届けるのは大島から持ってきた、

世界中どこを探してもここにしかない「本物のおもてなしの味」だ。


インスピレーションの嵐が成人の五感を満たしていく。

ロンドンの冷たい夜霧を切り裂くように、若き職人の熱い挑戦が、

いま再び動き出そうとしていた。


運命の日の朝、ロンドンの街並みに冷たい緊張感が走った。


パティスリーの前に滑り込むようにして停まったのは、窓を真っ黒にスモークされた一台の高級公用車。ドアが開くと、石畳の地面に、鮮烈な印象を与える真っ赤なハイヒールが降り立った。

イギリス王室・皇太子妃の個人秘書、ジーン。

彼女が到着したのだ。その背後には、鋭い眼光を光らせた黒いスーツの警護員(SP)たちが

ピッタリとマークしている。


「ようこそお越しくださいました、ジーン様」

チーフパティシエのアーサーが、極上の最敬礼で彼女を出迎える。

ジーンは表情一つ変えず、ただ短く頷くと、「早速プレゼンをはじめましょう」と、

店の奥の応接室へと入っていった。


応接室のテーブルには、アーサーが用意した最高峰のアフタヌーンティーセットが

美しく並べられていた。

アーサーは一歩前に出ると、流れるような美しい英語で、スイーツを順番に一つずつ説明していく。

ジーンは贅沢な調度品のような佇まいでその説明に耳を傾け、優雅に、

しかし冷徹なプロの舌で次々と試食を重ねていった。


その時、チャンが緊張で指先を震わせながら、お菓子に合わせた極上の紅茶のトレイを運んできた。

少しでも近づいて、大島仕込みのおもてなしを届けたい――。

そう思ったチャンだったが、ジーンはトレイに目もくれず、冷たく言い放った。


「そこに置いといてちょうだい。近づかなくて結構よ」


「あ……」

氷のような拒絶。SPたちの無言の圧迫感もあり、チャンはそれ以上近づくことができず、

トレイを置いて一歩下がるしかなかった。部屋を満たすのは、都会のラグジュアリーとは違う、

王室という目に見えない絶対的な「壁」の空気だった。


ほとんどの試食が終わり、ジーンがナプキンで小さく口元を拭った、その時だった。

彼女の美しい指先が、お皿の隅に置かれた、一際異彩を放つ「ある一粒」を指差した。


「……それは何かしら?」


それは、成人が昨夜、徹夜で作り上げたものだった。

ロンドンの霧を払い、大島の透き通るような青い海をそのまま写し取ったかのような、

どこまでも深く、神秘的な輝きを放つ、ブルー色のチョコレート。


アーサーが誇らしげに胸を張って説明する。

「それは、日本から来た我が店の若いパティシエが、

魂を込めて作り上げたブルーのチョコレートでございます」


「ふーん……」

ジーンは興味なさそうに小さく鼻を鳴らすと、それを口にすることなく、

席を立ち上がってしまった。

王室の伝統に「青いチョコ」など、お門違いだと言わんばかりのスルーだった。


(このままじゃ、成人さんの想いが……ブルートーンの奇跡が、届かない……!)

部屋を出ていこうとするジーンの背中に、チャンは思わず、

キャサリンから教わったマナーをも忘れて叫んでいた。


「ジーン様!! お願いです、どうか……どうか一口だけでも、食べてみてくださいっ!」


チャンは涙を浮かべながら、真っ直ぐにジーンの目を見つめて懇願した。

張り詰めた応接室の空気に、SPたちが一斉にチャンへ手を伸ばそうとする。

しかし、ジーンはチャンのその驚くほど澄んだ、必死な眼差しに何かを感じたのか、

スッと手制してSPたちを止めた。


ジーンは無言のまま、皿の上からそのブルーのチョコを指先で一つだけ摘み上げると、

そのまま外の公用車へと乗り込み、走り去っていった。

◇

「……すみません、成人さん。私、あんな不作法なことを……」

ジーンが去った店内で、チャンはポロポロと涙を流して肩を落としていた。

成人もまた、自分の作ったチョコがその場で食べてもらえなかった現実に、

悔しさと情熱の行き場を失い、ただじっと床を見つめて立ち尽くしていた。


そんな2人の肩に、温かい手が置かれた。アーサーとキャサリンだった。

「気にするな、2人とも。あのジーンが、お菓子を一つ『持ち帰った』。

それだけでも、この店が始まって以来の、とんでもない大事件なんだからね」

「そうよ、チャン。あなたのあの一言がなければ、あのチョコはゴミ箱行きだったわ。

胸を張りなさい」2人の優しい言葉に、成人とチャンは涙を拭い、小さく頷き合った。

けれど、その夜のロンドンの空は、どこか冷たく重く感じられた。

◇

翌日の午後。厨房で黙々と仕込みをする成人のもとに、フロントからアーサーの叫び声が響き渡った。


「マサト! チャン! すぐに来てくれ!!」


2人が慌ててフロアへ走ると、そこには受話器を握りしめたまま、

信じられないものを見たかのようにガタガタと震えているアーサーの姿があった。


「あ、アーサーさん? 一体どうしたんですか?」

成人が恐る恐る尋ねると、アーサーはゆっくりと受話器を耳から離し、息を呑んで2人を見つめた。


「今……ジーン様から直接、連絡が入った……。来週のティーパーティーの注文だ。

当店のスコーン、焼き菓子、そしてサンドイッチを正式に発注すると」


「やったぁぁぁーーーっ!!」

チャンがその場で飛び上がって大喜びした。成人もホッと胸をなでおろし、

アーサーの手を握ろうとした。

――だが、アーサーの言葉には、まだ信じられない「続き」があったのだ。


「待ってくれ、驚くのはこれからだ……。ジーン様がね、電話を切る間際に、一言だけこう仰ったんだ」


アーサーは成人の両肩を強く掴み、感極まった声で言った。


『――あのブルーのチョコレート。皇太子妃殿下が一口お召し上がりになり、

そのあまりの美しさと、心に染み渡るような優しい味に、いたく感動されたわ。

……お願いがあるの。あのブルーのチョコのレシピを、

今すぐ王室の専属パティシエ(ロイヤル・シェフ)に教えてちょうだい、とね……!』


「え……」

成人は言葉を失い、その場に感動で立ち尽くした。


王室の専属パティシエに、僕のレシピを、教える――?

それは、大島から持ってきたブルートーンの「おもてなしの心」が、

イギリスの歴史あるバッキンガムの王宮の壁を、完全にブチ抜いて認められた瞬間だった。


「成人さん!! やりました! やりましたよぉぉぉーーーっ!!」

横でチャンが、自分のこと以上に大喜びして、涙を流しながら何度も何度も、

成人の周りを飛び跳ねている。


アーサーはそんな若き職人の偉業に、心からの敬意を込めて尋ねた。


「素晴らしいよ、マサト。世界中がこのレシピを欲しがる。

……最後に教えてくれ。君が作った、あの奇跡のブルーのチョコレートの『名前』は何というんだい?」


成人は、溢れそうになる涙をグッと堪え、大島の青い海と、海の向こうで戦う

仲間たちの顔を思い浮かべながら、真っ直ぐに胸を張って答えた。


「――『ブルートーン(Blue Tone)』です。

僕たちを育ててくれた、世界で一番温かいホテルの名前です」


ロンドンの古い教会の鐘の音が、2人の新しい出発を祝福するように、

青い空へと高く、美しく響き渡っていた。


【第21話:ロンドンに響く鐘の音 完】

ロンドン武者修行編・完結!

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。


いやぁ、最後の一撃は書いていて鳥肌が止まりませんでした!

ジーンが車に持ち帰ったあのブルーのチョコが、なんと皇太子妃殿下ご本人の心を動かし、

王室の専属パティシエがそのレシピを乞うという、これ以上ない最高の名誉。

大島で亮太から「素材の命を活かせ」と叩き込まれた成人の職人魂が、

世界の頂点で爆発した瞬間でした。

第二章のカイト編も、どうぞ楽しみにお待ちください!

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