一話 新しい春
桜が舞う
長かった春休み(長かったか?)も終わり、今日から高校二年生
去年と同じ道を歩いているはずなのに、どこか景色が違って見えた
「........また一年始まるのか」
そう独り言をつぶやきながら歩いていると――
わかな「竜也ー!」
聞き慣れた声が後ろから飛んできた
振り返ると、制服姿のわかなが小走りで近づいてくる
わかな「置いてかないでよー」
「おはよう」
わかな「おはよう!」
去年と同じ笑顔
それだけで、なんだか安心した
「何度起こしても起きなかったじゃねえか」
わかな「しょうがないじゃん、眠かったんだもん」
朝から二人で笑い合う
変わらない
この時間だけは
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学校へ着くと、校門には新入生らしき生徒たちが集まっていた
緊張した顔
期待と不安が入り混じった表情
去年の俺たちも、あんな感じだったんだろうか
わかな「懐かしいねw」
わかなが小さく笑う
「まだ一年しか経ってないけどな」
わかな「でも、なんか昔に感じる」
「確かにな」
一年
たった一年
それなのに、いろんなことがあった
友達が増えて、
笑って、
泣いて、
喧嘩して、
体育祭をやって、
夏祭りにも行って、
いろんな思い出ができた
「...........今年はどんな一年になるんだろうな」
そんなことを考えながら昇降口へ向かった
すると、
愛奈「おーい! 二人とも!」
元気な声が響く
愛奈「おはよう!」
「朝から元気だな、お前は」
愛奈だった
その後ろから由衣、淳平、りんも歩いてくる
りん「おまっ.......早いって」
愛奈「りんたちが遅いからじゃんー」
由衣「ふふww」
淳平「全員そろったな」
淳平が笑う
りん「これで二年も同じクラスだったら笑うな」
愛奈「どうせ同じでしょ」
「すでにテンプレだよ」
わかな「あははww」
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教室の前に張り出されたクラス表を見る
「........あった」
りん「また全員一緒か」
愛奈「奇跡だ~」
由衣「腐れ縁だね~」
淳平「いつまでも一緒だって言ったろ?」
「そうだな...........前も言ってたぞ、それ」
俺がそう言った瞬間――
ガラガラッ
教室の扉が開く
百「はいはい、みんな席つけー!」
聞き慣れた声が教室中に響いた
「........母さん?」
母さんはニヤリと笑う
百「今年もよろしくー!」
全員「「「えええええええ!?」」」
教室中に悲鳴が響いた
こうして、
俺たちの高校二年生が始まった
.......
始まり方ってこんなのでいいんだっけ!?(作者)




