↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
演劇部の皆さまと私の日常。  作者: 卯侑
夏休み~開始~
PR
47/56

43 分かった事、分かってしまった事。



「で、デート行ったんだ?」


優壱の問いかけに頷く私。


そう、デートには行った。

……約束したあの日ではなかったが。


先輩に、用事ができてしまったのだと聞いて中止にしたのだ。


で、デートはと言うと。

埋め合わせに、他の日に行きました。水族館に。


遊園地よりも知っている人に会いにくいかな〜っていう考えからですね。


「水族館かぁ。いいよなー、オレも咲先輩と行きてぇー。」


そうそう、どこから漏れたのか知らないけど、優壱にはバレちゃっていたんですよねー。

どこまで情報網張り巡らしているんだ?コイツは。

……単に、それだけの人数と触れ合っているだけかな?それはそれで凄い。


「口だけじゃあなくて、手も動かしたらどう?いつまでたっても終わんないでしょ?」


えっと、どうしてこんな話を堂々としちゃっているのか、と言いますと……


役組の、梓先輩・琢磨先輩・圭一先輩・咲先輩・栞先輩・竜ちゃん先輩・千津・星くん・早苗先輩の9人は体育館の舞台上、幕を降ろした状態での立ち稽古を。


音響組の、一夜くん・稔くん・中Tの3人はコンピューター室で劇に使う音源の編集。


買い出し組の菜穂と翔馬くんの2人は電車で池袋まで衣装等の買い出しへ。


で、唯一居残り組の私達二人は部室にて、背景の色塗りをしていた。書いてある指示通りに絵の具を塗るだけだけど、意外と大変なんですよねー、コレ。

色作るのに時間かかるし。


と、いう訳で、二人でダラダラと会話をしながら、お仕事をしていたのでしたー。


はい、説明終了!


「なぁなぁ、デートどうだった?」


「え?勿論、楽しかったよ。」


「じゃあさ、今後の為に聞いておくけど……キスした?」


!?……口の中に何も入ってなくてよかった…。もし入ってたら、吹いてたよ?


「……初デートでキスは無いと思う。」


「うーん、流石にムリか。」


……やっぱり、変なヤツ。でも、これがコイツの通常運転なのだろう。……相談するなら、コイツしかいない…か。


「ねぇ、優壱?」


「ん?」


「実はあのデートで気づいちゃったんだよね……。」


「何に?」


「きっと、圭一先輩は……」


その時、建て付けの悪いドアの開閉音が私の言葉を掻き消した。


「ただいま!2人共、背景仕上がった?」


そこに立っていたのは梓先輩達、役組だった。


「あー、えっとですね、まだ乾ききって無くって……」


「どれどれ?あー、なんだコレぐらい?じゃあ、明日仕上げちゃおうよ。」


「え、いいんですか?早苗先輩?」


「うん。重ね塗りは乾くの待たなきゃだしね。」


と、言う訳で家に帰ることになった。全員で。

近くに不審者がでたらしく、ずっと中Tがついてきた。

因みに、音響組はもう帰宅したらしい。一夜くんが家で編集する、と言い出したんだとか。

買い出し組は現地解散したと聞いた。


「結局、何を言いかけたんだ?」

やっぱり気になったのだろう。

帰り掛けに一度だけ、こっそりと聞いてきた。


けれど、尽(ことごと)くチャンスを逃してしまい、結局相談し損ねてしまった。



やっぱり相談したかったな、とこの日の夜、僅かに悔やんだ。

電話をかける勇気はなかった。



けれど……もし、この時相談していたとしたら何か変わったのだろうか?


……どちらにしても、結末は変わらなかったのだろうと、私は後日知ることになる。




次回、衝撃の事件が!!


期待した展開でなかったらごめんなさいです。当初からの計画通りに進めます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。