29 黄色い声
ちょっとみじかいかもです。
「先輩〜〜!!がんばってくださ〜い!」
「先輩〜〜!!こっちでーす!」
「あ!手ぇ振ってくれた!」
「え!いいな〜。せんぱ〜い!」
女子、男子共に先輩を呼ぶ(笑)
まぁ、男子はほとんどちゃかしだけどね。只今二年生大縄飛びの真っ最中です。
一年の大縄飛びは二位だったので、みんなすっごい笑顔。今日は調子がよかったんだよね〜。今まではビリだったのに(苦笑)
あんなイジメを考えつく彼女達も、先輩のことは大好きなようですね。鑑賞ポイント(席の最前列の前)で手を振っています。やっぱり子供だな。
「しおりんせんぱ〜い!」
「早苗せんぱ〜い!」
「竜ちゃん先輩!」
「せーの!」
「がんばってくださ〜い!」×3
私も人の事を言えないというね(笑)ちゃっかり、鑑賞ポイントの最前列に居ます。
因みに私達の学年は、八組 (一番頭が悪いクラス)が一位だったけど、二年生からは成績順のクラス分けではなく、先生が成績・運動能力を見て平均的にあわせるから、運動能力にも差がないらしい。
そっちのほうが絶対いいよな~。早く二年になりたい!!
「おい!優李!」
優壱が人を掻き分けやってきた。なんか変な顔してるし。何かあったのだろうか?結局、クラス全体に気を配ってるよな~とか、今さらだけど思い出した。
「何?」
お調子者に見えるけど、意外と頼りになる。そんなやつなのは知ってるけど……。でも、だからこそあまり優壱には話し掛けないで欲しかったんだよな。優壱ファンに睨まれたくはないもん。自己防衛は、学校で暮らしていくなら一番大事!
「ちょっと2人きりで話したいことが。ついて来てくれるか?」
orz……まじですか。2人きりはできるだけ避けたかったんですがねぇ。しかも、こんな目立つ所で言わなくてもいいじゃん。注目されてるよ!?視線集めちゃってるよ!?死亡フラグが立っちゃうよ~!!
ただ、嫌とは言わせない迫力が。怖いな~、変な迫力いらないよ!!仕方なく頷いて、優壱について行きました。
男女共に目線が……。あぁ、完全に死亡フラグが立った……。後で、何かされるな……。周りに注意しなきゃ。こわ~い!!
ていうか、こいつどんどん歩いていきます。おい、おいてくなよ。止まれ!!
「ねぇ!!どこまで行くの?」
「校舎内。」
校舎内って、アバウトだな〜。
「私、三年生の大縄飛び見逃したくないんだけど?」
怒ってるように聞こえる?気のせいです。気違いです!気の迷いです!!
「ごめん。」
あやまるんかい!!
「でも、誰にも聞かれたくはないから。校舎側の……二階。放送室なら見えるんじゃないかな?鍵も開いてると思うし。」
「てか、勝手に入っちゃって大丈夫なの?」
「中Tが放送委員会の担当だから。後で言っておくし大丈夫。」
「それならいいよ。ある意味特等席だね。」
「あぁ。ラッキーかも、な?」
な?って言われても……。とは、言わなかったけど(笑)
っと、まぁそういうことで、私達は放送室へ向かった。




