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カイルの愉快な冒険  作者: KYO
第一章~風の召喚少年団~
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第二話 「風の召喚少年団」結成10

市場の贈り物

ウィンドリーフの街の市場は、午後の陽射しの中で大賑わいだった。

色とりどりの屋台、呼び込みの声、チョコボの鳴き声があちこちから聞こえてくる。

カイルとエレナは二人だけで、ゆっくりと露店を眺めながら歩いていた。

エレナは先ほどのギルドでの召喚契約のことを思い出すたび、銀色の髪を弾ませて興奮していた。

「カイルお兄ちゃん、ほんとにスゴい……!

スカーレットがあんなに綺麗に現れて……!

もう、ほんとにスゴいよ! カイルお兄ちゃんって、ほんとにスゴい……!」

エレナは両手を胸の前で握りしめ、誇らしげに何度も繰り返す。

頰が少し赤くなっている。

カイルはグランマントの端を指でいじりながら、照れくさそうに笑った。

「なんでエレナがそんなに誇らしげなんだよ……

僕が召喚しただけなのに……」

満更でもない表情でそう返すと、エレナはますます嬉しそうに目を細めた。

「だって……カイルお兄ちゃんの召喚獣だもん。

私、すごく嬉しいんだよ……」

雑踏が急に混み合い始めた。

カイルは慌ててエレナの手をそっと握った。

「迷子になるなよ、エレナ。

この人混み、危ないから……」

エレナは一瞬、目を見開いた。

その後、嬉しそうにぎゅっと握り返し、小さな声で呟いた。

「……うん。離れない……」

カイルはなんだか胸が温かくなり、気分が良くなった。

「エレナ、何か買ってあげたいな。

……って言いたいけど、クレスの剣でほとんどお金使っちゃったから……」

雑貨屋の前で立ち止まると、カイルはため息をついた。

かごの中に無造作に入れられた大量の安い指輪(1個金貨1枚)。

それ以外に買えるものがほとんどない。

「これしか……無理だ……ごめん、エレナ。

もっとちゃんとしたプレゼント、買いたかったのに……」

エレナはカイルの顔をじっと見てから、

今まで誰からもプレゼントをもらったことがないことを思い出したのか、

目を輝かせて大きく首を振った。

「ううん! 嬉しい……!

今まで、誰からもプレゼントもらったことないから……

カイルお兄ちゃんがくれたなら、それだけで嬉しいよ!」

エレナはかごの中を真剣に見つめ始めた。

すると、ふと一つだけ——エレナの目にはキラッと光って見える指輪があった。

シンプルな銀色のリングに、小さな緑色の石がはめ込まれている。

「これ……」

エレナは迷わずその指輪を手に取った。

「カイルお兄ちゃん……これ、はめてほしい」

カイルは一瞬、意味がわからなかったが、

エレナが自分の左手の薬指を差し出しているのを見て、顔を赤くしながら指輪をはめてあげた。

ぴったりだった。

エレナは指輪を見つめ、

今まで見たことないくらい嬉しそうな笑顔になった。

「ありがとう……カイルお兄ちゃん……

大好き……」

教会に戻ると、すでにクレスたちも戻っていた。

カイルはみんなの前にスカーレットを召喚し、

赤い羽の小さな鷹を紹介した。

「これが今日契約したスカーレット!

能力は空間把握と回避だって!」

クレスが目を丸くして、

「マジか……カイル、また増えたのかよ!」

チェスターが感心したように頷き、

アネットが「神様、ありがとうございます」と祈りを捧げた。

エレナは左手の指輪をそっと隠すように握りながら、

ずっと上機嫌で微笑んでいた。

翌朝。

サラおばさんの馬車に乗り、一行はリーフェの里へと帰路についた。

カイルの肩にはスカーレットが止まり、

エレナは左手の指輪を何度も見つめながら、

カイルの隣で静かに微笑んでいた。

風の召喚少年団の、初めての街での一日が終わろうとしていた。


第二話 終わり

エレナの指輪 設定決定

指輪の名前:エメラルド・ウィンドリング(通称:緑の風の指輪)

品質:レア級(C+)

外見:シンプルな銀色のリングに、淡い緑色の小さな宝石(エメラルド風の風晶石の欠片)がはめ込まれている。

市場のかごに無造作に入っていた安物のように見えるが、実は古代魔法文明アレクラスト期の工芸品で、風の精霊の力が宿っている逸品。

隠された特別な効果(まだカイルもエレナも気づいていない)

【風精霊の加護】

エレナの**風の祝福(異能)と精霊シルフ**の効果を大幅に強化する。

具体的に以下の効果が常時発動:

風属性の魔法・技能の威力 1.5倍

シルフ召喚時のMP消費 30%軽減 + 持続時間 2倍

危機的状況で自動発動:風のバリアが発生し、1回だけ物理攻撃を完全に無効化(1日1回まで)

追加ボーナス(レア級らしい隠し味)

エレナが本気で誰かを守りたいと思ったときだけ、シルフが勝手に強化されて現れ、風の盾を展開してくれることがある(感情連動型)。

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