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第82話 エリスラーナの決意

【ファルスーノルン過去:新星歴4816年9月8日】



ダラスリニアを殺しかけたことで、エリスラーナは物凄く落ち込んでいた。


ノアーナの色ボケ騒動もあり。

今までにない激しいストレスで実は存在が失われる直前まで真核が疲弊していた。


憎かったネルの本心からの告白。

エリスラーナは、自分が情けなくなったと同時に、絶対に負けないという強い気持ちが湧いた。


多分、ダラスリニアも一緒に。


あの後反省したノアーナに何度も抱きしめてもらい、優しいキスをされ。

今はだいぶ持ち直していた。



※※※※※



あてがわれた清潔な自室。

エリスラーナは枕を抱きしめ、想いを馳せる。


母親が殺された事件。

思い出すだけで涙がにじむ。


彼女はどうしても子供の姿で擬態することしかできていなかった。


『その姿も影響するぞ?』


ラスターは言っていた。


わたしは強すぎた。

だから努力をしていなかった。


いや――


(質に…こだわって来なかったんだ…)


自分の真核に意識を向ける。


◆◆


エリスラーナ

【種族】神

【保有色】(濃青・金):(漆黒・白銀)

【存在値】23,443/100,000

【固有スキル】『龍化』『権能(誕生・衰退)』『神眼』


◆◆


強い。

でも…………


多分一番自分が弱い。


『存在値の多寡だけでは真の強さは測れないんだ。エリスは強いから、もっと細かい力を磨けば、誰よりも強くなるぞ?』


ノアーナ様がかつて私にくれた言葉だ。


――『いつまでも待っているよ』


儀式の時ノアーナ様は言ってくれた。

わたしはいまだ未経験だ。


当たり前だ。

今のわたしは8歳程度の女の子。


儀式とはいえ――

この状態でノアーナ様が抱いていたら、さすがにどうかと思う。


茜も儀式のときには抱かれなかった。


でも。

(…茜、ノアーナ様に……抱かれたはず…)


見ればわかる。

茜は最近ますます可愛い。


(きっと…ノアーナ様は茜に夢中になる)


「…はあ…」


わたしたちはノアーナ様に創造されてる以上、対等にはなれない。

でも茜は……………


エリスラーナはかぶりを振り、湧き出す嫌な気持ちを振り払った。


最近以前になかった感情が沸き上がる。

ノアーナ様が存在値を落としてからだ。


きっと創造主の心の葛藤が影響を及ぼすのだろう。



「頑張る。頑張らないは不敬」


自分でつぶやきエリスラーナは20歳くらいの女性に擬態を始めた。


すごく怖い。

あの時の魔竜族の悍ましい男の顔が目に浮かぶ……


やめたい。

母を笑いながら引き裂いた下卑た瞳がエリスの体を見回した悍ましさがよみがえる……



でも!



部屋を覆いつくす青く輝く魔力。

霧散したそこには――


輝く金の混じる銀髪をきらめかせた神々しい女神が顕現していた。


「できた……!?」


エリスラーナは神眼を発動させる。


◆◆


エリスラーナ

【種族】神

【保有色】(濃青・金):(漆黒・白銀)

【存在値】33,443(up )/100,000

【固有スキル】〔『真龍化』(new)〕『権能(誕生・衰退)』『神眼』

【持続時間】〔半刻(new)〕


◆◆


存在値が上がり、龍化が真龍化になっていた。



「真龍化!」


伝説たる古龍の王、黒い雷を纏い顕現。

部屋を濃密な魔力が満たしていく。


「神眼!」


◆◆


真龍化エリスラーナ

【種族】神

【保有色】(濃青・金):(漆黒・白銀)

【存在値】133,200(up )/500,000

【固有スキル】『極光ブレス』『人化』『権能(誕生・衰退)』『神眼』

【持続時間】〔2刻(new)〕


◆◆



驚いた。


ラスタルムの言ったことは本当だった。


エリスラーナは龍化を解いき、すぐさまラスタルムの住処へ転移した。



※※※※※



ラスタルムは人化して一人、お茶を飲んでいた。


最近なんだかんだとエリスラーナが自分のところに遊びに来るようになった。

多分3,000年くらいは会っていなかったのだから吃驚だ。


古龍は総じて長生きだ。

10,000年以上は生きる。


竜種と違い、創造主の勝手なイメージで、むしろ精霊に近く寿命の概念もあいまいだ。


5,500歳を過ぎたラスタルムは、エリスラーナの兄のような立ち振る舞いをしていた。

生まれたばかりのエリスラーナを妹のように思っていた。


そしてあの忌まわしい事件。

まだ生まれて8年しかたっていなかった天才のエリスラーナ。


(…ノアーナ様が助けてくれなかったら――きっと死んでいた)


でも………


妹を奪われたような気持がくすぶっていることに最近気が付いていたんだ。


「はああああああ………」


もやもやした気分のままお茶を流し込む。

ふいに感知が反応、空間が避け魔力があふれ出す。


「っ!?……また来た――うえっ!?」


そこには――

絶世の美の女神が顕現していた。


突然の抱擁。

理解のできないラスタルムは、自分の鼓動の速さに驚く。


「ラスター、ありがと」


成長した体と何とも言えない良い匂い。



ラスターが固まったのは言うまでもない。



※※※※※



エリスラーナはそれからも8歳の姿で居続けた。

アースノートがノアーナ様に異常に愛される理由。


ギャップだ。


わたしは最強のギャップを手に入れた。

ノアーナ様を夢中にさせてやるのだ。


にやりと悪い顔をするエリスラーナ。

もうその瞳には。


不安や嫉妬――もう存在していなかった。


(わたしは胸を張って――ずっとノアーナ様と歩き続ける!!)



エリスラーナの真核が今まで以上に強く煌めきだす――


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