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第86章 仇討ち

 ケント達は、ソウマの弟キョウの死を受け、ガロンとの全面対決に向かう。

 ソウマの弟キョウは、兄を庇うように身を出したことにより死亡した。

ガロンの攻撃で、ソウマは負傷した。

「さっきの攻撃で、俺の体から痛みが。ケント、俺の弟の仇を討つんだ。それと、これまでに、魔王に殺された人たちの無念を晴らしてくれ」

「分かった。ソウマ、お前はこの城郭から出るんだ」

「すまない。俺は、キョウを死なせてしまった」

「違う。お前のせいじゃない。この世に生を受けたすべてのものは、死の運命を避けることは出来ない。でも、俺とソフィアの命は、誰にも奪われることは決して無い。運命が終わるまでは」

ソウマは、再起不能になり、ケント達4人にガロンを倒すよう命じた。

「狸狐男を始末し損ねたか、まあいいであろう」

ガロンは、旨味の強い鬼になったソウマを食おうとしたが上手く行かなかった。

「ソウマの弟が命を落とした今、魔王を相手にどう戦うべきか?」

ケントは戸惑っており、これまでに倒した魔王とは違った。

「火球三連弾(かきゅうさんれんだん)」と、ケントは咄嗟の判断で仕掛ける。

「効かぬ」

「ディバインフレア」と、ソフィアも応戦する。

「効かぬ」

フレイザー兄妹の必殺技では、ガロンには効かなかった。

 ケント達聖騎士団とタロットカード「死神」の魔王ガロンとの激しい攻防は続く。

「なんてことだ。俺とソフィアの技が効かないとは」

「こいつの相手は、このワシが相応しい」

「ふんっ! 拙者の力思い知れ」

聖騎士グレイグと魔王ガロンとの戦いが火蓋を切る。

「これまでにワシは、数多くの魔物を倒してきた。だが、ワシは一度も魔王を倒したことは無い」

「それがどうしたでござるか?」

「魔王に倒されるわけにはいかんのだ。弱きものを助け守るために、ワシは戦う使命があるのじゃ」

 その頃、雨が止み、リドリーとサイラスは、天守閣へ向かう。

「ケントはどうなっているんだ?」「知らん」

グレイグは、ガロンとの戦いで、ガロンが投げた鎖がグレイグの身体に巻き付く。

「何だこの鎖は?」「アハハハハハ。この鎖で引き付けて、お主をあの世送りにしてやるぞ」

グレイグは、巻き付かれた鎖によって引き付けられてしまい、鎌で斬られそうになろうとしたその時、ガロンを蹴って脱出した。同時に、鈴の音が鳴った。

鈴の音が鳴ると、「うがががっ」と、ガロンがもがきはじめます。

「こっ……、この拙者に……、何を……したでござるか?」

「この鈴を鳴らせば、厄を打ち破る力がみなぎるのじゃ」

「おのれ、人間如きがー!!」

グレイグは、渾身の一撃をたたみかける。

「これが、ウォーカー家思いつきの仇討ち方法だ!」

グレイグは、魔王の急所を突いた。

グレイグの剣が、「死神」のタロットカードを突き刺すと、タロットカードは燃えていき、ガロンは聖騎士グレイグに倒された。

リドリーとサイラスが着いた頃には既に決着が着いていたのでした。

 しかし、ガロンを倒したことで安堵の表情を見せた束の間に、ケントが何らかの危険を察します。

「まずい! 城郭が崩壊する。逃げるぞ」

なんと、謎の城郭が崩壊し始めてきたのでした。

ケント達は、城郭から脱出を始める。

「どうやら、奴による俺たちを道連れにするための悪足搔きだったのか!」

「急いで! 瓦礫に潰されちゃう」

謎の城郭は、跡形もなく崩れ落ちた。

ケント達は、謎の城郭が崩壊する間一髪の所で脱出した。

ケントの肩に謎の手が触れる。

ケントが振り向くと、「びっくしりた。ソウマかよ」と、驚く。

「ソウマ君、無事だったんだね」

「そうだ。俺はあれを使ったお陰で、なんとか彼らに助けられた」

ソウマを助けたのは、ソウマが呼び出した妖鬼達だった。

 ガロンを倒したことにより、鬼になった人たちは大人しくなり、ケント達の前で頭を下げた。

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