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第85章 キョウ死す

 ケント達は、ガロンを追いかけ天守閣の屋根上で対峙する。

 天守閣で、キョウを助け出そうとしたケント達は、不意打ちを喰らい、ガロンを見逃してしまう。

「何てことだ、ソウマが鬼になってしまった」

「そんなことは、どうでもいい。それよりもキョウを助け出さなければ」

最初ソウマは、自身が妖怪や鬼とかに変わってしまった事には戸惑っていた。

 「さてと、お主は死ぬのが怖いのか?」

ガロンは、キョウに言う。キョウは、死を恐れており、受け入れることを認めようとはしない。

「やれやれ、死を受け入れないとは」

外は雨降り、キョウは変わり果てた身体に痛みを感じていた。

「お主の兄が、お主の死ぬ姿を見たときどんな気持ちになるでござるかな? または、お主の兄が死ぬ姿を見たら、お主はどんな気持ちになるでござるかな?」

「そんなの見たくないし、死にたくない」

 ケント達は、天守閣の屋根上へつながる梯子がある隠し通路を探しガロンを追う。

「どこかに、天守閣の屋根上へつながる梯子を見つけなければ」

「お兄ちゃん、危ない」と、ソフィアは言う。

なんと、鎌が飛んできて来たのです。

ケントは、飛んできた鎌を弾き返すと、鎌は壁に刺さります。

「危ないところだった」

「ケント、残された時間がもうすぐなくなる。キョウを助け出すんだ」

「そうだな」

ケント達は、ついに天守閣の屋根上に登る梯子を見つけた。

「これで、魔王を追い詰めることができる。急げ、ソウマの弟を助け出すんだ」

ケント達は、ソウマの弟キョウを助け出すんために、1人づつ梯子を登り、天守閣の屋根上に辿り着く。

 「やっと来たでござるか?」

「良く待ったもんだな。魔王にしては」

「左様。なぜなら、正義の味方は遅れて出て来るのが当たり前でござるからな」

「それはさて置き、とうとう追い詰めた」

ソウマは、「キョウを返せ」と言う。

「丁度良い。今からお主等を料理してやるそ」

ケントは危惧する。(大変だ、魔王の思いどおりに食われてしまう)

ケントはガロンに向かって攻撃する。

「その程度で、拙者に向かってくるのは無謀」と、ガロンは見下す。

 「む?」と、ガロンが振り向くと、側にいたキョウが居ないことに気付く。

「なんとか、ソウマの弟を助け出すことが出来た」

「キョウ!」「兄様!」

「おのれ、人間共め調子に乗りおって! 拙者を怒らせるとどうなるか? 分かるよな」

ガロンは、鎌を投げつける。

投げた鎌がソウマに向かって飛んでくる。

「兄様、危ない!」

飛んできた鎌がソウマに差し掛かろうとしたとき、ソウマは目を疑うように見る。「キョウ!」

フレイザー兄妹が言葉を失う。

「うぅっ……」キョウの身体に鎌が刺さってしまう。

「にっ……、兄様……」と、キョウは、口から血を吐き出し、倒れる。

ソウマは弟のキョウのところへ駆け寄る。

「キョウ。キョウ! しっかりしろ! 死ぬな!」

「に……い……さ……ま……。こんな姿で……死ぬ……のは……、嫌よ。い……や……」

吉浜キョウは雨の中、女の身体のまま、命を落とした。


 ケント達は、ソウマの弟キョウを救い出すことができたが、「死神」の魔王ガロンによってキョウは兄ソウマを庇うように死亡した。

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