第33章 合宿
合宿が始まり、みんなと触合い、自信の能力を伸ばします。
いよいよ、待ちに待った士官養成学校夏の合宿が始まる。
一年生の生徒たちは、前準備を終えて、集合します。
全学級参加の合宿は、誰もが楽しみにしています。
「ソフィア。合宿楽しいか?」「えぇ、そうよ」と、フレイザー兄妹は、合宿が楽しい行事だと思って会話が弾んでいます。
ホーク先生が、「お前ら、街にいたけど、何かあったのか?」と、フレイザー兄妹に言います。
ケントは、「何でもない」と、答えました。
「街で何かに襲われたとき、先生は駆け付けることができないからな」とホーク先生が、言いました。
合宿では、体を鍛えたり、生徒と触れ合ったりと、楽しみが満ち溢れます
ロックス先生が、「補習組は、補習が終わり次第、夜の肝試しに参加できます」と、言いました。
寝泊まりする部屋は、44部屋用意しています。
晩飯の後に肝試しが行われます。
夜の肝試しは、各学級の生徒2人一組で、行います。
肝試しと言っても、ただの肝試しではありません。
仕掛けがたくさんある肝試しです。
アナ先生曰く、「全員赤点回避の学級から始めます」と、生徒たちに説明をしました。
くじ引きの結果は、フレイザー兄妹は12組目でした。
赤点補習組は、別の部屋で座学をしていました。
最初に出発する学級は、焔熱学級と輝閃学級です。
肝試しのルートは、出発地点から矢印の描かれた看板に従って回るように進み、廃屋に出入りして、一周して到着する。
くじ引きの数字順で1分おきに出発します。
12分後、フレイザー兄妹の番が来ました。
「行くぞ、ソフィア」「はいお兄ちゃん」
肝試しのルートを示す看板に従って行くと、最初の仕掛けがあります。
枝を拾うと、木々かざわめく仕掛けです。
「何なのこれ?」「夜の森の木々はよくざわめくようだ。心配ない」
次に、廃屋に入ります。
ギギッ! 「何か音しなかった?」「大丈夫だ。古びた建物ではよくあることだ」
廃屋を進む毎に、足元から嫌な音がします。
フレイザー兄妹が廃屋を出ると、次の仕掛けとなる井戸が現れます。
井戸の前には看板が立っています。
看板には<危険><覗くな><落ちたら死ぬぞ><紐を引くな><呪われるぞ>と書かれています。
ソフィアは、「井戸の中は何だろう?」と、覗き込んでしまいました。
ケントは、「危ないからやめろ」と、注意しました。
ソフィアは、持っていた石を井戸に落としました。
「石を落としてどうするんだ?」「水の音がするのかなてやってみたけど、全然水の音がしない」
そんな、フレイザー兄妹の足元に紐がありました。
恐る恐る紐を引くと、井戸から長髪の女が出てきました。
ケントは、(呪われるぞ、逃げろ)と、ソフィアと一緒に、井戸を後にしました。
とはいっても、注意書きの看板はただダミーで、脅かすための仕掛けでありました。
フレイザー兄妹の後から来た生徒たちは、次から次へと驚いて腰を抜かしました。
フレイザー兄妹が、肝試しのルートを示す看板を見つけ、その指示に従って行った途中、何やらギネヴィアと思う人影らしき気配がします。
ケントは、(あれは、冷結学級のギネヴィアか? あいつ、赤点を取っていて、補習を受けていたはずだが)と思い、「おーい、そこで何しているんだ?」と、小さな声で呼び掛けると、ギネヴィアと思う人影は、返事をせずにその場を去っていきました。
フレイザー兄妹が、肝試しの到着地点にたどり着くと、「やっと終わった」と、ケントが言います。
冷結学級の女子生徒が来て、「ギネちゃんを見なかった?」と、尋ねると、「さっきそれらしき人影を見た。声をかけても、ろくに返事をしなかったし、その場を去って行った」と、ケントが答えました。
肝試しが終わった後、生徒たちは、それぞれの部屋に入って寝泊まりしました。
ギネヴィアは、一体何処へ行ってしまったのか?




