25話
久しぶりの再開です。
まあ、ストックしていたのを出しただけですので、執筆が進んだわけではありませんが……。
吾輩は宿題をやっている。終わりはまだない。
そんな感じで、に~にに、個人指導をお願いする。
「に~に、宿題を教えてくれない?」
きゅるんと効果音が出そうな上目遣いで、悠橙先輩を見上げる。
「ああ、いいよ」
疑われもせず、快く了承してくれた。
そして、あたしの自室で二人きりで、宿題をする。
(ひゃっは~! 地獄から天国に来た気分!)
もちろん、地獄とは姫輝との勉強会で、天国は悠橙先輩との勉強会である。
勉強は嫌いだが、悠橙先輩との勉強という甘い時間は、むしろ好きです! 大好物になっちゃうくらいに!
姫輝には悪いけど、なんかね。もう、このままがいいかなって気がしてきた。好きな人と暮らし、しかも苗字も同じ。結婚しているも同然でしょ!
ただ、悲しいかな、外見兄妹のため、フラグが立たない。立てようとするとフラグを折られて、気まずい雰囲気になりそうだし……。
勉強の休憩の時に、そのようなことを考えていた。
宿題を終え、その日は無事に終わった。
次の日の授業の時間。体育である。
体育着に着替え、校庭へとクラスメイトと共に集合した。
『共に集合』と言っても、ぞろぞろ歩いていくクラスメイトについて行っただけだが。
今の所、あたしに声をかけてくるクラスメイトはいない。姫輝はぼっちなのか?
そんなことを思っていると、体育担任の先生が来た。
「今日はマラソンをやるぞ!」
先生は、やたらと張り切っている。理由はこの先生は、脳筋ドSで有名だからである。
生徒がマラソンで、ぜ~ぜ~と苦痛を味わっているのを見るのが快感なんだろうな……。
準備運動をするとき、ペアを組むように指示された。
あたしはどうしようかと、おろおろとする。
そこへ背後から声がかかる。
「雉子島さん、私とペアを組みませんか?」
「は、はい。お願いします」
声をかけてきた女子の顔を見る。姫輝がクラスメイトの詳細情報で、「マジか!」と思う情報までくれている。
それは『デフォルメで描かれた似顔絵』である。
デフォルメだが、実に特徴をよくとらえている。あたしはノートに書かれていた記憶を探り、返答する。
「ええ、比那田さん、よろしくお願いしますわ」
早速、ペアを組んで準備運動をする。どうやら正解だったようだ。疑われもせず、ミッションをクリアした。似顔絵に感謝しつつ、準備運動を行っていると、『新たなヤバいこと』に気づいた。
(美術の時間! どうしよう!)
準備運動でいい汗を掻くはずが、脂汗が出てきた。
準備が完了し、マラソンを始めることになった。とりあえず、『新たなヤバいこと』は後で考えることにする。何しろ今は、『今から始まるヤバいこと』に気づいたからである。
(姫輝の体育の成績ってどうなんだ?)
考え込んでいると、比那田さんが再び声をかけてきた。
「さあ! 雉子島さん! 勝負です! 中間テストと期末テストでは負けましたが、今日はマラソンで勝たせてもらいます!」
……なんてこった……この子、もしかして『自称ライバルキャラ』なのか?
姫輝がこの子を相手にしているのかどうか分からない。眼中にないということもあり得る姫輝のスペックの高さ。
「それじゃあ、全員トラックに並べ!」
脳筋ドS教師の声で、我に返る。
あたしがクラスメイトと共に、スタートラインに向かうと、当然かのように、比那田さんもついてきた。
あたしは走る前から鼓動が早くなる。
(やばいやばい! ライバル視しているということは、運動能力は高いのであろう)
ついに笛が吹かれて、マラソンの始まりとなった。
あたしたちは、一斉に走り始める。
校庭のトラックを周回するごとに、あたしは段々とクラスメイト達に遅れをとっていく。
(あれ? なんかあたしの身体が重く感じるぞ? いや、体重の話ではなく、身体にぎこちなさを感じる)
後半になるほど、どんどんと先を進んでいるクラスメイト達に追い抜かれていく。
あたしは息切れしつつよろよろと走るが、比那田さんは、更にあたしの少し後ろで、ぜ~ぜ~と苦しそうに走っている。
(姫輝は運動能力が低いのか? そして、もしかしなくても、比那田さんも運動能力が低いのではないだろうか……なんで低レベル同士がライバルとして競っている?)
疑問を抱えたまま、なんとかゴールまで辿り着いた。
一方的な勝負ではあったが、結果としては、あたしの勝ちであった。
いつも読んで頂きありがとうございます。
久しぶり過ぎて、読者さんも内容を忘れているかもしれない(汗)。
不甲斐ない作者で申し訳ないです。
この作品の投稿を再開したのは『この作品を完結させる!』という作者の意志表明です。
藤谷葵の投稿スタイルを見返していて『完結していないものがちらほらある』というのは『作家として問題では?』と感じたため、急遽、この作品を再開しました。
本当はリライトして『公募に出せるボリューム』にしようとしたのですが、完璧主義はやめました(やめるようにしたい)。完璧主義のせいで未完結はよろしくないですよね。
こんな私が完結できるように応援して頂けたらと思います。
お気軽に感想や応援コメントを頂けると嬉しいです。ちょっとした一言の応援でも!




