第3章 憂愁の傭兵と森に微睡む二重の永劫(ᛖᛁᚷᛟ)・登場人物紹介
<カノン側陣営>
『ヴァイロ・カノン・アルベェリア』―心優しき暗黒神
この物語の主人公。弟子の子供達と力を合わせ、シグノに騎乗して現れた白銀の女神エディウスとルオラを何とか退けることに成功する。
だが『戦争をしようぞ』と捨て台詞を吐いたエディウスの侵攻は秒刻みに思しき戦慄の余韻を残した。
そして何より敵である戦之女神が自分達を凌ぐ暗黒神の神聖術を扱えたことに動揺の色合いを隠せなかった。
『リンネ』―ヴァイロを愛する緑髪の横柄な吟遊詩人
黒い竜ノヴァンに竜音の歌を授けた。そんな事柄もあってか彼女独り巨大なる神竜から黒猫の様に懐かれ、結果ノヴァンを独占してる形になった。
戦いでは賢士ルオラがヴァイロに呼び起こした悪夢。
これの二度目を防ぐ為、『音の波』術名通り、被術者達の周囲に音の波風を起こし護りに活かして見事果たした。
『ノヴァン』──暗黒神が生み出した漆黒の神竜
ヴァイロが遂に現界に成功した黒き竜。
アギドが与えた黒き存在『絶望之淵』
ミリアが授けた漆黒の鱗『新月の守り手』
アズールが吹き込む竜の炎『紅の爆炎』
ヴァイロが伸ばした影とリンネが聴かせた歌
これらが渾然一体となったのがノヴァンであった。何しろ命を持った世界初の竜。
然し命を持たぬ白い竜シグノ相手に思わぬ苦戦を強いられた。これは産みの親、ヴァイロの思惑なのだろうか。
『アギド』―冷静沈着な青の魔法剣士
黒い竜ノヴァンの錬成時に於いて、存在の象徴とも云うべき黒い肌を『絶望之淵』で与えた。
そして戦之女神との戦闘時、彼女が何故か使えた暗黒神の神聖術。アギドは、白銀の女神からヴァイロの術が掠め取られたのではなく、師ヴァイロが従属している護りの女神の術に酷似してると確信、ヴァイロへ気になる胸中を明かした。
『ミリア』―ヴァイロに心惹かれる防御魔法のエキスパート
黒い竜ノヴァンの錬成時に於いて、鋼より強固な黒い鱗を『新月の守り手』で与えた。
戦之女神側との戦闘時には、その新月の守り手で強化した拳を振るい、敵の神竜シグノの顎を割る恐るべき防御の転化術をみせつけた。
『アズール』―紅の爆炎魔導士
黒い竜ノヴァンの錬成時に於いて、竜に取って攻撃の象徴とも云える竜の息を授ける為、爆炎術最強『紅の爆炎』を詠唱。
そして護りの女神の術式を白銀の女神が行使出来ると知るや、愕然とする師匠ヴァイロを己が爆炎で無遠慮に吹き飛ばし『俺様の爆炎はヴァイロ直伝!』と奮い立たせた。
『バンデ』──亜人をこよなく愛する風変わりな貴族
フォルデノ王国の有力な貴族。亜人達や人型に近しい化物達を屋敷で従者のように扱うという一見変人じみた日常を送っている。
人間よりも能力が高い彼等の社会進出を目論見、戦力を欲するヴァイロに接触を試みる。
『カネラン&ルチエノ』──バンデに付き従う有能な亜人の代表格
身長2m程あるコボルトとは思えない強靭な肉体を持つカネラン。
両手両足が人間と変わらないばかりか、美しい容姿を持ち得たハーピーのルチエノ。
いずれも流暢な人語と優れた応対をみせ、ヴァイロを驚かせる。
『シアン・ノイン・ロッソ』──美貌と強さを兼ね備えた傭兵
高身長で大人の魅力を持つ未亡人。旦那が開いた喫茶店のマスターとして静かに余生を過ごすつもりであった。
実は傭兵として高い能力を持っている事実をヴァイロに見抜かれ、力を貸して欲しいと頼まれてしまう。
『レイチ&ニイナ』──人間シアンに付き従う森の子供達
約150歳のハイエルフ。二人共、姿だけ見れば子供のような出で立ちだが、冷静沈着でナイフの扱いに手慣れたレイチと、精霊術に精通しているニイナ。
人より遥かに優れた存在ながら、シアンを心から慕い、付き従っている。
<ロッギオネ側陣営>
『エディウス・ディオ・ビアンコ』―白銀の女竜騎士
黒い竜ノヴァンの錬成直後を見計らい、賢士ルオラを連れ、自らの神竜シグノと共に再びカノンに仇なした。
境界線の刃でノヴァンの吐いた竜の息を斬り裂いただけに留まらず、何と重力解放で宙を舞い、爆炎を唱える驚天動地を呼び込む。
さらに命在るノヴァンを錬成し切れたヴァイロへ『貴様の力、その竜毎我が貰い受ける』と宣言。つまりヴァイロは殺さずを通す、目的を自ら明かした。
『ルオラ・ロッギオネ・ルマンド』―エディウスに恋焦がれた一番弟子
前回、女神1柱と神竜シグノで単身カノンへ攻め入り、辛酸を舐めたエディウスが連れて来た最高位の賢士。
彼女独りとシグノだけでヴァイロの弟子達を相手取り、然もヴァイロの隙を窺い心澱の誘いに堕とす。
子供達が醜悪な底辺で死に絶える地獄絵図を再び見せ付けた。妖艶な美しさとは裏腹なる冷酷さを併せ持っていた。
『レイシャ・グエディエル』―黒い二刀流の美麗な豪傑
偵察に来たシアンと1対1の勝負を挑むが、逃げられてしまう。彼女の黒い剣には恐ろしい秘密が隠されているらしい。




