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♥ 目覚めたら人獣族に介抱されていた件。 ~ 魔王領国へ移住して、人類の敵になってみた ~  作者: 雪*苺
ファブレッタ大陸【 十日後 / 七八日目 】 ルーガンド王国 フィールド ─→ ユンドの街
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♥ 初めての街 3 / 飲食街 / 飲食店・キシュリッグ 2


 注文したキッシュがテーブルに運ばれてた。


 見た目はしそうなキッシュだ。


 出来立て……ではなくて、どのキッシュも冷めているのが残念だけど…。


 このキッシュ店は、お客に冷めたキッシュを提供するのが通常なのかな?


 ホカホカあつ(あつ)のキッシュを食べれると思って期待していたのに残念だよ…。


茜梶 惠

「 冷めてるね。

  一寸ちょっとガッカリしちゃったな… 」


セロロ

「 温かいキッシュが食べたいなら、温めようか 」


茜梶 惠

「 えっ?

  そんな事、出来ちゃうの? 」


セロロ

「 簡単だよ。

  生活魔法の中には加熱魔法があるからね。

  メグムが安全に食べれるように浄化してから加熱するね 」


茜梶 惠

「 わぁっ!

  ホカホカのキッシュが食べれるんだね!

  がとう、セロロ♥ 」


セロロ

「 どう致しまして 」


 セロロはテーブルの上に並んだキッシュへ両手をかざすと笑顔で浄化魔法を掛けてくれる。


 浄化が終わると次は加熱魔法をキッシュへ掛けてくれた。


 冷めてしまったキッシュが加熱されて温かくなってた。


 生活魔法って凄いんだなぁ〜〜。


茜梶 惠

「 セロロ、もセロロみたいに生活魔法を使えるようになりたい! 」


セロロ

「 生活魔法は基本と基礎の応用だから、きちんと基本と基礎を学べばメグムにも使えるようになるよ 」


茜梶 惠

「 うん!

  基本と基礎かぁ。

  頑張るよ!! 」






セロロ

「 メグム──、キッシュの加熱が終わったよ。

  熱いから火傷しないようにね 」


茜梶 惠

「 は〜い♥

  セロロ、がとう! 」


 はセロロが加熱魔法で熱してホカホカに温まったキッシュを前にして、胸の前で両手を合わせて合掌いただきますをした。


 右手でキッシュを取って、口の中へ入れたらモグモグとしっかり噛んで食べる。


セロロ

「 メグム、どうかな?

  熱過ぎないかな? 」


茜梶 惠

「 うん──、丁度い熱さだよ〜〜。

  温かいキッシュ、しい♥ 」


セロロ

かった(////) 」


 セロロが嬉しそうに微笑んでくれる。


 セロロと他愛のない話をしながら、テーブルの上に並んでいるキッシュを一緒に完食した。


茜梶 惠

「 ふぅ〜〜〜。

  お腹、一杯になったね 」


セロロ

「 そうだね。

  メグムが満足してくれて、ワタシも嬉しいよ。

  ほかにはなにか頼むかい? 」


茜梶 惠

「 う〜ん……。

  スープが飲みたいかな 」


セロロ

「 注文しようか。

  メグムはスープが飲みたいのかな? 」


茜梶 惠

「 えっとね……これ!

  ピエットスープにする 」


セロロ

「 ピエットスープだね。

  店員を呼ぶね 」


 セロロが店員さんを呼んでくれる。


 注文を聞きにてくれた店員さんは、綺麗なお姉さんだ。


 店員さん(お姉さん)感じがくて、セロロに対しても丁寧に接してくれた。


 ピエットスープの注文が済むと、店員さん(お姉さん)は素敵な営業スマイルを向けてくれたあと、客席から離れて行った。


茜梶 惠

「 セロロ、さっきのお姉さん感じがかったね!

  セロロを見ても舌打ちも悪態も侮辱もしなかったよ。

  笑顔で接してもらえて嬉しいね 」


セロロ

「 ふぅん?

  メグムには見えたんだ? 」


茜梶 惠

「 セロロ?

  どうしたの?

  嬉しくないの? 」


セロロ

「 さてね… 」


 セロロ…ほんしたんだろう?


 ──さっきの店員さん(お姉さん)がピエットスープを運んでてくれた。


店員:お姉さん

「 お待たせ致しました。

  当店自慢のピエットスープです。

  熱いので火傷に気を付けてくださいね 」


茜梶 惠

がとう、お姉さん 」


 店員さん(お姉さん)の前にあつ(あつ)のピエットスープを置いてくれる。


茜梶 惠

「 わぁっ、海老が入ってるね!

  しそう♥ 」


店員:お姉さん

「 ──お連れさま此方こちらのピエットスープをどうぞ。

  特製ピエットスープになります♥ 」


 店員さん(お姉さん)は素敵な笑顔をセロロへ向けながらピエットスープをテーブルの上に置いた。


茜梶 惠

「 特製ピエットスープ??

  そんなの頼んでないよ 」


 首を傾げてセロロの前に置かれた “ 特製ピエットスープ ” とやらを見てみたら、スープの中に入っていたのさ海老じゃなかった。


 虫だ。


 見た事のない虫の死骸がスープの中に浮いているのが見える。


 これって──、明らかにいやがらせだ!!


 お客に虫の死骸の入ったスープを出すなんて、飲食店として最低な行為だ!!


 こんな酷い事をされて黙っている事なんて、には出来ない!!


 もぅもぅもぅもうっ──、プッツンしちゃったよ!!


 は両手でテーブルの上をバンッと強く叩いて立ち上がった!


茜梶 惠

「 お姉さん!!

  なにを考えてるの!!

  注文したスープと全然違うよ!! 」


店員:お姉さん

「 えっ……急になんなの?! 」


茜梶 惠

「 それは此方こっちのセリフだよ!

  お客に虫の死骸の入いったスープを出すなんて、どういうつもりなの?!

  飲食店として恥ずかしいと思わないの!! 」


店員:お姉さん

「 そんなに怒る事ないじゃないの!

  人獣族は虫を生で食べるじゃないのよ!!

  人獣族が高級海老を食べるなんて許されないのよ!! 」


茜梶 惠

にはとしたピエットスープを出してくれてるのに──、セロロが人獣族ってだけで虫の死骸入りスープを出されないといけないのさ!!

  さっきから、お客に対して失礼な態度ばかり取って、なにさまなの!! 」


セロロ

「 メグム、座りなさい 」


茜梶 惠

「 セロロは黙って!!

  こんな侮辱を受けて黙ってるなんて出来ないんだからね!!

  それが──、その虫の死骸入りスープが、お客に提供する料理だって言うなら、セロロの代わりにお姉さんが完食してよ!! 」


店員:お姉さん

「 はぁ?

  なんでアタシが虫の死骸スープを食べないといけないのよ!! 」


茜梶 惠

「 この店は、店員さんが食べるのを拒むような料理を、お客に提供しているの?!

  責任者は誰!

  料理長でも店長でも、に連れてて!! 」


 今のはビッグバンテラおこサンシャインヴィーナスバベルキレキレマスターユニバーーーーーーース激激怒だよ!!


 セロロが困ったような顔をしてを見ているけど、は怒るのをめる気はない。

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