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姉妹の男  作者: 久徒をん
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帰省・最終日

 日曜日、朝は全員で朝食。午前中は各々過ごして全員で昼食を済ませて私は荷物を持って家を出た。暇になった彼が駅まで送ってくれる事になった。

「じゃあ、またね」

 母と姉に別れを言って車に乗った。車がゆっくり走り始めた。

 手を振ってくれる二人に応えて手を振る。少し寂しかった。

 走る車の中で沈黙が続く。

「変な話をしていいかな」

 彼が気まずい口調で訊いた。

「えっ何?」

「あいつ、何か持病がないか。その……心の病というか」

 唐突な話題に面食らってしまった。

「えっ、どうしたの。お姉ちゃん、どこか変なの?」

 一気に不安になった。

「たまに変な事をするんだ。俺の服に香水や口紅つけたりしてさ」

 下着についた香水の匂いを思い出す。

「高木君が浮気していると思っているんじゃないの?」

「えっ俺が! 何で俺がそんな事をするんだ」

「ふ~ん……そうなんだ」

 彼の言葉を全て受け入れる気分になれなかった。

「心配ならお母さんに相談したら。私より知っているし」

「お母さんに訊いてもはぐらかすんだよな」

 大笑いする母の顔を想像したが予想していない答えに困惑した。

「リョウって奴に酷い目に遭わされたのか」

「気にしすぎよ」

 話しているうちに駅に着いた。

「じゃあ、お姉ちゃんと仲良くね」

「じゃ、また」

 私は車を降りて駅へ歩いた。


 電車を乗り継いで帰宅。

『今帰ったよ。お母さんによろしくね』

 スマホで姉にメッセージを送った。姉は滅多に返信しない。だから返事は期待しない。

 電車に乗っていた時からずっと彼の言った事が気になった。

「リョウって誰……」

 思わず口に出すがわからない。考えても仕方ない。

 シャワーを浴びてテレビを見ながらのんびり過ごす。

 明日から仕事。店がどのくらい綺麗になっているかな。

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