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え?

堅固な城への侵入はまたも容易く達成された。翼がもたらす恩恵は計り知れない。


これは確かに躍起になって俺達を追いかけ回す気持ちが分かる気がするが許容は出来ない。


城下町では秋の終わり、最後の収穫祭が盛大に行われている。火薬ではなく魔法の花火が打ち上がり屋台が軒を連ね国中の人々が今年の大豊作を祝っている。女王も女神の塔からその様子を眺めていた。


魔法の花火が盛大に打ち上げられ夜空を艶やかに彩る。




———数時間前———

「え!? 今晩作戦実行!?ミカ、流石にそれはちょっと急すぎるんじゃないか?」


「1つ、翼のお陰で女神の塔への侵入は容易。2つ、まさか王族に牙を剥くなんて思ってもいないハズ。3つ、今日は晩秋の大収穫祭で花火が皆の視線を逸らし、音が私達の侵入を容易くしてくれる、今夜が絶好のタイミングなの」




急な提案だったが確かに乗るしかないタイミングなのだと理解した。そして俺達の思惑通り女神の塔への侵入はいとも簡単に成し遂げられた。


がしかし、ここで予想外のハプニングが発生、侵入早々異変が起きていることに気付いた。女王以外ほ立ち入り禁止のハズの女神の塔で女性の悲鳴が響き渡っていた。荒縄で縛り上げられ、革製の鞭でシバかれる度に悲痛な悲鳴をあげている。


パシィン!パシィン!と鞭の乾いた破裂音が鳴る度に悲鳴も響き渡る。


見るとメイド服の女が素っ裸の金髪女性を縛り上げ鞭を振るっていた。



「な、なにコレ?どう言う状況?!」

ミカはかなり混乱していたが俺はすぐに現状を把握した。知識が無いまま初見でこの場面に遭遇すると誰でも混乱するだろう、無理もない。



辺りに散乱しているアイテム、縛り方、怪我させないように配慮された革製の鞭。


これはつまりSMだ。女王様はM奴隷になり女王様にシバかれるのがお好きらしい。悲鳴も良く聞くと喘ぎ声に近い悲鳴だ。



「ミカ、理解し難いかもだけどあれはああ言う性癖なんだ、あれはプレイなんだよ」

「ごめん、何を言ってるのか意味が分からないわ」

「とにかくあのメイドだけ捕えて出口の見張りは頼むね、後は俺でやってみるから」



ミカは理解が追いつかないまま取り敢えず自分の役目を果たす為に作戦行動に移る。幸い花火の音とプレイに夢中で後ろを容易く取れた。


ミカは素早くメイドの口を塞ぎ耳元で静かに囁く。

「騒ぐな、大人しく従えば危害は加えない」


メイドは黙ってウンウンと首を縦に振り素直に従う。俺はメイドから鞭を取り上げ四つん這いの女王のケツに鞭を入れる。


ピシャ! パシィン!


女王の喘ぎ混じりの悲鳴はさらに絶好調だ。それを見たミカは静かに部屋を出る。実は部屋の外を見張ってくれと頼んだのは、ミカに見られながら女王を犯すのは無理だと思ったからだ。女性経験に乏しい俺が場馴れしたAV男優みたいな真似が出来るワケ無い。


取り敢えず適当に鞭を振りながらどうしようかと考えているがなかなかいい案が浮かばない。


しかし…この女王、物凄く良い身体をしている。流石は貴族の最高峰【王族】の名は伊達じゃない。肌の美しさは正に珠のような美白と美肌を兼ね備え、何不自由なく育ったワガママボディはムチムチと言う擬音を擬人化したらこうなると言うスタイル。もしグラビアアイドルなら間違いなく天下を取れると断言出来る。



取り敢えず四つん這いの見事なお尻を蹴りゴロンと転がして仰向けにする。両手は後ろ手に縛られて両足もおっ広げな状態で縛られているので丸見えの状態で女王様とのご対面を果たす。


余りの唐突な出来事に女王は理解が追い付かないと言った感じの顔だ。それにしても流石若き女王、その美貌は伊達じゃなかった。暗い部屋の中で尚輝きを放つ銀髪に、月夜の光が照り返す程の白い肌、唇の色素まで薄く、赤と言うより肌の色に近い白ピンク?極薄のベージュって感じかな?唇や乳首と肌の境目がほぼ分からない。全て丸見えなのでつい目をやってしまったが大事な部分は唇と同じ色をしていた。


かなりの小顔にフサフサの銀髪、手足は細いのに肉付きがしっかりしている。肌と唇や乳首の境目がグラデーションでよく分からないが、逆に言うと肌全てが乳首と同じような色をしていると言うことはもしかして全身が性感帯なのかと思わせるエロさが有る。


俺は背中の翼を見せながら挨拶をする。

「初めまして、要件はわかるよな?」


「くせ者……んん!ん〜!」

叫ぼうとした女王の口を布で塞ぎそのまま猿ぐつわをする。ま、叫んだ所で塔の下の入口を警備している近衛兵には花火にかき消されて声は届かないだろうし、もし仮に聞こえたとしてもプレイと思われるんじゃ無いのか?



「ん〜!!ん"〜!!!」


それでも何とか抵抗を試みて叫ぼうと暴れようと動き回る女王、その時ミカの言葉が頭をよぎる。



(〜いい?プライドの高い女王が素直に言うことを聞くわけ無いから絶対に抵抗すると思うの、だからその時は…)



バシッ!


女王の真っ白な頬がみるみる赤く腫れ上がる、唇よりよっぽど赤い。恐らく生まれて初めて本物の暴力を受けたのだろうと分かる。動きがピタリと止まって目を見開き潮を吹いている。



え?


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