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記憶喪失者の偽善(仮)  作者: 法相
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一章−3

 服屋から離れ十分ほど歩き、人気の少ないこじんまりとした店のドリンク屋にたどり着く。

 看板は大げさにではなく、店先にコルクボードをこじんまりとかけており『ドリンクシャドウ』と画鋲で書いていた。

 変わった趣味だな、と朗人は考えつつも先頭を切る怜奈は慣れた様子で勢いよくドアを開けた。

「ちわーっす!」

 威勢のいい声が店内に響く。怜奈の背後から少しだけ店内を覗けば客は誰もいなかった。内装的に二人席が四つ、十二席はカウンター前にある。

「おや、いらっしゃい鳳さん」

 穏やかな様子のオールバックにした茶髪の青年が怜奈の入店に柔和な笑顔を浮かべて歓迎の意を示す。と、ここで背後にいる朗人に気づき青年、ドリンクシャドウの店長影山かげやまは興味深そうに「へぇ……」とこぼす。

 普段の彼を知る怜奈から見れば不思議なことであり、首を横にかしげる。

「なんだよ店長」

「いや、普段一人でしか来ないのにとうとう彼氏ができたのかと思って」

 店長は嬉しいよ、と泣く演技を見せる。呆れた様子で怜奈は「違うよ」と否定する。

「この人は恩人。で、記憶喪失者」

「え、なにその漫画みたいな設定」

「でもマジ。ほら言うじゃん、事実は小説よりも奇なり、ってね」

 怪訝そうに朗人の方を見る影山。

 困ったように苦笑する朗人を見てどうやら真実だということをわかったのか「なんとなく残念」という言葉を漏らした。どういう意味なのだろうか、と考えるものの二人は深く考えなかった。

 とりあえず中にどうぞ、と影山は二人席の方に誘導する。互いに向かい合い怜奈オススメのレモンをベースにしたドリンクを二つ注文し荷物を置いて一息つく。

「……ジンバーレモンオレンジドリンクねぇ」

 ネーミングセンスに度肝を抜かれた。どんな名前にするかは店長のセンスだろうがいささか独創的すぎる。

「ミックスしてハハーってなる味わいだよ」

 怜奈は「ナハハ」と笑いながら説明するがミックスしか意味がわからない。

 ハハーってなる味わいとはどれだけ抽象的な表現なのだろうか。とりあえず飲んだ時のインパクトがすごいのだろうかと考えておく。

 今から絞るので時間がかかるということで二人は雑談で過ごすことにした。

 自分のことがわからない以上朗人はなにか話題を出せるわけでないので、必然的に怜奈のことを聞くことにした。

「ねぇ怜奈ちゃんって学生さん?」

「そうだけどなんで?」

「多分まだ未成年くらいなのになんで一人暮らしなのかなって……聞いちゃいけない話題だったかな?」

「ああ、気にしなくていいよ。いやさーウチの親父とお袋が海外の方で仕事でさ。でもオレ、どうしても日本離れたくなくて。一人暮らしを無茶言ってさせてもらってるんだ。で、必死こいて勉強して大学受かって今一人暮らしなわけ」

「そっか、大変なんだな……」

「そうでもないよ。これでもちゃんと単位もとってるし仕送り以外でもちょこちょこ働いて稼いでるし。ま、身元不明の朗人さんに心配されるほどじゃないよ」

 ニィ、と意地の悪い笑顔を見せる。しかし、そんな彼女の笑顔も悪くなかった。

「ん、でも今日は月曜日だけどここいていいのか?」

「自主休講。これでも普段はまじめに通ってる勤勉な学生だから問題なし。神様も人を助けるためにやってることなら許してくれるよ。それにどうせ明日から冬休みだし、一コマだけだから問題なし。そもそも起きた時点で講義の時間半分は過ぎてたし」

「それで勤勉というか……?」

 訝しげに表情をしかめる朗人だったが、怜奈はそれに気にせず話を続ける。

「そう言うなよ。でもね、大学で浮いてる自覚はあるんだ。大学で好んで話しかけてくる女子もいねえし、男も話あうやつはいないし。最初こそ面白半分で声かけてきた奴いたけど、すーぐ声かけなくなった。ま、この服装だからか」

「普段からメンズかよ」

「女性服なんてオレには柄じゃないよ。だったらメンズかボーイッシュなやつがいいんだよ。女性物は趣味合うのは少ないの。だいたい可愛い服なんてオレには似合わないもん」

「趣味があうのと似合うか似合わないは別ですよ、鳳さん。お待たせしました、ジンバーレモンオレンジドリンクになります」

 会話に割り込むように影山は二人にドリンクを置いていく。

 レモンとオレンジが混ざっているのは名前からしてわかるのだが、圧倒的に黄色になっているのはなぜだろうか。レモン果汁は多少色は付いているが基本的に透明に近い。なのでオレンジを混ぜたら色の配分はこゆいオレンジ色になるはずなのだが……

「着色料は混ぜてませんよ。ま、企業秘密ですが味は保証しますよ」

「めっちゃうまいし、体調もすっきりするぜ!」

 キラキラとした目で美味しそうにジンバーレモンオレンジドリンクをごくごくと飲んでいく。朗人もそれを追うように口をつける。

「……おお」

 思わず感嘆の声をこぼす。口の中でレモンの酸っぱさが広がるがすぐにオレンジの甘酸っぱさが包み込んで口の中に嫌な酸味が残らない。しかも身体にもエネルギーが湧いてくるようにポカポカと温まってくる。

 なにか違法な成分でも入っているのか、とも考えたが違うだろう。いくらこじんまりとしているとはいえ経営許可を得ている以上はそういうこともないだろう。素直にこの店主の腕前に敬意を示した。

「すごくおいしいドリンクですね、これ」

「そう言っていただけると幸いです。このドリンクは当店で一番の人気メニューですから」

 自慢げに胸を叩く影山。その後ろで怜奈はごくごくとドリンクを飲み、満足そうに「ップハァ!」と年齢に似合わぬ息を漏らす。

「怜奈ちゃん、おじさんくさいねぇ」

「そうかな? でもこのドリンクがおいしいからいいんだよ」

 ケラケラと笑いながら怜奈はポケットを漁る。

「へへ、気分がいいからこれ見せちゃおっと」

「なんだ?」

「私も見ていいですか?」

「もちろん。ほれ!」

 嬉々とした笑顔で最新式の携帯電話、スマイルフォン。略してスマホを取り出す。

 その待ち受けには怜奈と一緒にほんわかとした表情の優しい笑みを浮かべたウェーブのかかったロングヘアーの女性が写っていた。

 怜奈は物語に出てきそうな王子様のような衣装、そしてもう一人の女性も同じく、物語に出るお姫様のような衣装。

 仲良く抱き合っている二人の笑顔はとても微笑ましく、カップルと言われても不思議がないほど違和感はない。

「鳳さん、服装がなんか現実離れしてない? 演劇でもしたの?」

「そうそう。学祭の演劇でやったやつだからな。まぁ演劇部のやつらもノリノリで協力してやってくれて、その後の打上で撮ってもらった写真なんだよ。で、この人がオレの大親友の神楽坂優奈かぐらさか ゆうなっていうんだ。かわいいだろぉ!」

 まるで自分のことのように話す怜奈は無邪気な笑顔で、実に嬉しそうだった。

「すごいテンションの上がり方だね、鳳さん。君、よくここに来るけどそこまで嬉しそうなのは初めて見たよ」

「そ、そうか?」

「不適に笑うことこそあるけど、店長的にはそんな良い笑顔を見たのは初めてですね」

 ウンウン、と唸る影山。朗人はすでに先日から仮面ナイトを観ているさいに似たような笑顔を見ているのだが、この笑顔は笑顔で可愛らしいものがある。自慢のお姉ちゃんを紹介しているような、血こそ繋がりこそないのだろうが、ここまで絆が深いというのはとても尊いことだと思う。

 記憶はないが、自分にも怜奈にとっての幼なじみのような人はいたのだろうか、とふと考えたがすぐに切り捨てる。

 無い物ねだり、というわけではないがわかり得ないものを考えるだけ無駄だと考えただけの話である。仮にいたとしたら記憶が戻ればわかるだろう。いないならいないで悲しいのだが。

 けれども、なぜだか大切な人がいたかと考えれば寂しいという思いをよぎった。

「そういえば鳳さん、なんかまたやらかしたんだって?」

 そんな朗人の思考を遮るように影山は話題を振ってくる。

「ん? まあね。今回はけっこう危なかったよ。ていうか、よく知ってるな」

「有名人の情報ですからね。それに最近はこの辺も治安が悪いし変な噂があるからねぇ。誘拐事件が頻繁に起こってるらしいよ。無事ならよかったけど……私は鳳さんを見てると不安になるよ。いつ来なくなってもおかしくないし」

「でも無事だったんだからいいんだよ。ていうか、さっきも言ったけどこのお兄さんがその恩人だからね」

 え、と影山は驚き朗人の顔を見る。

「うそでしょ鳳さん。この人君よりも弱そうじゃない」

 えらい言われようだった。

 実際怜奈の実力を朗人は知らないが、少なくとも自分より強いということはないというのが彼の認識である。

 それよりも、聞かなければいけないことができた。

「怜奈ちゃん。予想はしてたんだけども、どれだけヤンチャしてるのさ?」

 影山の反応をみれば彼女のヤンチャ、もとい活躍ぶりが想像される。問題は程度だ。

「すごいもんですよ。この辺りの不良はたいてい彼女が黙らせてますからね。カツアゲの場所を見つけてはその不良しめてるくらい。他にも彼女の残している逸話多いですよ? もし彼女を知らない不良がいたらたいてい新参者と思ってもいいでしょう」

 予想以上だった。

 当の本人はなにがおかしいのかわかっていないのか小首をかしげる。可愛らしい仕草だがそれはそれとして置いておく。

「怜奈ちゃん……」

「だって悪いことじゃん、カツアゲって。少なくとも俺はそう思ってるし、人としてやっちゃいけないことだと思うんだよ。他にもトラブルはあるけど」

 力強い瞳で朗人を見つめ、真摯な姿勢で話を続ける。

「例えば、幼稚園のころからいじめられて、それが高校生の時まで続くとしよう。それは当然被害者には苦痛で、でも誰にも言えないとかあるじゃない」

「店長的にもよくわかるね。ちっちゃいころはいじめられていたし」

「でしょ? だったら、自分の見つけられる範囲はどうにかしたいと思うんだ。少なくともオレは優姉がいじめられて辛そうにしていた時、その時はオレが四歳くらいだったかな? どうしても許せなくって年上の園児とケンカになって結局泣かされたな」

 少しだけ悲しそうに笑い、でも、と続けて怜奈は語る。

「だから強くありたいと思った。だって嫌じゃないか、いじめられて人格歪んでしまうことだってあるし、逆にいじめた奴らを保護する奴は正気じゃないと思ってる。そんな卑怯な奴らに負けてしまう、泣き寝入りするなんてオレは絶対に嫌だ」

 それは確かに、間違っていない。人としての正道であり王道だ。

 彼女の考えは側から見ていてもまっすぐまばゆく、尊いものだ。

「だいたいいじめっ子だった奴が将来真面目になったからって許されるわけないだろ。真面目なのが普通であって、マイナスが0に戻っただけじゃん。なんであんなにもてはやされるかわからない」

 憤りを込めた声がこもる。

 実際、社会問題としていじめはよくとりあげられるものである。

 なぜいじめをするのか? 世間ではその根底を探ろうとするような仕草はあれど、根本的な解決にはいたらない。助けを求めても、黙殺されることの方が多いようなご時世だ。

 怜奈は過去の自分が幼なじみを守れなかったから、あんなにも仮面ナイトにのめり込み、そこに近づこうと常日頃努力をしているわけだ。

 悪いことが目の前で行われている悪事なら大小関係なく突っ込んでいく。

 だからこそ、記憶にはないけど彼女を助けた時のような事態はいつでも起こす可能性を孕んでいるのだ。

 その日はたまたま朗人が通りがかったからよかったものの、精神に一生ものの傷を残していてもおかしくはなかった。逆に朗人も目撃していなかったらそのまま野垂れ死をしていてもおかしくはないわけだが。

 奇妙な縁ができてしまった、それを無下にする気などない。

 感謝しなくてはならない。ともあれ彼女の行動は純粋さゆえの意思の強さ。今はそう解釈しておくことにする。

「朗人さん?」

 黙りこくった朗人に話しかける。すぐに顔を上げて爽やかな笑顔を浮かべた。

「……思った以上に厄介そうな子だね、君も」

「どういう意味だよ、それ。気持ち悪い笑いを浮かべて」

「そりゃ言葉通りの意味でしょ。お姉さんにも心配かけているようだし」

「店長うっさい!」

「今ので!? ひどくないですか!?」

「漫才してるんじゃないよ。ま、でも……君のお姉さんに心配かけさせないように俺もボディガードとしてつくとしようかね」

 は? と怜奈はあっけにとられる。

「言った通りの意味。これからそういう荒事起きそうになるようなら基本的には一緒についていくよ」

「へぇ……止めると思ったけど違うんだ」

「基本的には止めるスタンスだよ。だったら目の届く範囲にいたら都合がいい」

「うげ!」

「それくらいのことをした方が店長もいいと思います」

「店長!?」

「他者の不幸は蜜の味というでしょう」

「最低だこの人! 仮にも常連相手に!」

「はは、冗談ですよ。だけど心配なのはほんとですし、いいお兄さんができたようでなによりです」

 これなら心配はないですね、と影山は頷く。

「もう、なんなんだよ……」

「いやぁ怜奈ちゃんの根っこが真面目でいい子だって話だよ。属性とかつけるなら中立・善とかかな」

「わかります。典型的な正義感強いタイプですね」

「褒めてもなにも出ないぞ。なんなんだよもう。っと、電話だ。ちょっと出てくる」

 スマホを握りしめ席をはずす怜奈。その間、他の客がいない以上必然的に朗人と影山は二人きりとなる。わずかな沈黙の後、影山は口を開いた。

「まぁ、なんですかね。鳳さんはあなたに懐いているようで」

「放置されなかっただけ恩は感じられてるんでしょう。それだけですよ、きっと」

「いやぁ彼女は常連さんなんで、顔見知りで性格もある程度知ってはいるんですけど……入ってきたときに言ったように、普段は見せない笑顔をしていたのできっと朗人さんが思っている以上に懐かれてますよ。ほんと普段の笑顔は獣じみてますから」

 乾いた笑いが影山から漏れ「いやほんと怖いんで」と付け足す。

 普段の彼女、というものを朗人はまだ知らない。

 たった二日だけでの付き合いだけで彼女を語れるほど知っているわけではない。

 少なくとも朗人よりは交流のある影山はそう考えているようだ。

 居候させてもらうと決めた以上、これ以上考えても仕方ない。

 わからない過去より大事なのは現在だ。これから前向きに……

「それに最近は物騒な噂もありますからね」

「物騒な噂? それはさっきの誘拐事件?」

「それもなんですけど悪魔憑きが出る、っていう噂が広まってるんですよ。なんでも……」

 言葉を続けようとした瞬間、席を外している怜奈の声が響いた。

『ハァッ!? ちょ、待ってよ! 今日はダメ……え、いや後ろめたいことはないけど……あ! 切らないで……切られた……』

「……トラブルっぽいですねぇ」

「みたいですね」

 何事だろうか、と影山と顔を見合わせるとすぐに怜奈が戻ってきた。

 先ほどまでの活発な笑顔から一転、少し青ざめていた笑顔になっていた。

 これには朗人も影山も驚く。もっともこのような表情に遠いと思っていた。

「お、おいおいどうした?」

「朗人さん、どうしよう……」

「なにがあったの? まずはそこから話して」

 半パニックになっている状態の怜奈の肩をおさえ、深呼吸をするように指示をする。

 その指示に従い、怜奈は深呼吸を数回繰り返していくらか冷静さを取り戻す。

「……優姉が」

「例のお姉さんか。それでどうしたの?」

「今から来るって……」

「それのなんの問題が……」

「あーなにも知らないお姉さんから見たら朗人さんの印象どう映るのかということですね」

 大問題だった。

「こうしちゃいられないぞ。怜奈ちゃん、急ごう」

「お、おう! それじゃあ店長。ほい」

 素早く自分の財布から朗人の分も含めて料金を出し、二人でそろって荷物を掴んで同時に走り出した。

 後ろから「まいどあり」と声が聞こえるがその声もすぐに遠ざかる。

「朗人さん、走るよ! 優姉は駅のはずだから優姉の足だと三十分はかかる。うちは全力で走れば十五分前後! その空白の十五分でいったん朗人さんの物を外に出す! 主に血の付いたティーシャツとか!」

「おっけい!」

 怜奈は勢いよく駆け出した。

 朗人はそれに合わせるように走るが、なるほど女子としてみればたいそうな瞬発力だ。この様子であれば十五分とかかるまい。その後の反動は怖いがゆったりしていられる状態じゃないのも事実。

 二人はそのスピードを維持しつつ、道中の人間をうまくかわしながら怜奈の家まで走りぬいていった。

 その結果もあってか、まだ怜奈の家の前には誰も立っていなかった。

「まに、あった……!」

 ゼェゼェと息を切らしながらふらついた足取りで鍵を取り出して差し込みガチャリ、と解錠する。

「大丈夫か怜奈ちゃん?」

「なん、で……っはぁ……あき、とさんは……ほとんど……息切れてない、のさ……オレ、全力で走ったのに……」

「体力がある、ってだけの話だろ」

 そんなバカな、と怜奈はぼやく。

 全力で走った結果にまさか息も切らさないでついてくる朗人の体力は尋常ではないくらいあるというわけだ。本当に怪我人か、と自分でも思いはするが今でも傷が痛むのでおおめに見て欲しいと笑う。

「それより早く開けよう。お姉さんがきたら大変だ」

「そ、そうだな」

 二人は思考を切り替えて中に入ろうとドアを開ける。今のうちに朗人の血の付いたシャツなどを見えないところに隠さなければ、という意思の方が先行していたのだろう。

 だから気がつけなかった。

「……れーちゃん、その人。誰?」

 自分の幼なじみがすぐ近くまできていたことに。

「あー……」

 恐る恐ると怜奈が声の方へと振り返ると、青ざめた様子の表情の優奈が見えた。

 そして次の瞬間に気絶した。

「優姉————!?」

 アパート周辺に怜奈の声が木霊した。




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