後日談
「おっ。日織さん、就職決まったんだ」
学園祭からしばらく。
日織さんから来た連絡に僕は嬉しさを覚える。魁星さんからもいろいろと聞いてる。日織さんのことは心配いらないらしい。
それと僕の信者が一人増えただとか。予約は今回もしただとか。
「平坂……ちょっと話があるんだが」
僕はスマホをしまって顔を上げる。
同じ講義を受けてる男子学生だ。
「ん? どうしたの?」
「あー……講義終わったらちょっと時間もらっても平気か?」
「大丈夫だけど」
美月と合流する前にさくっとその話ってのを終わらせればいいし、なんだったらちょっと時間ずらしてもらえば。
「じゃあ、講義終わったらね」
と、約束をした。
それから講義が終わり、人通りの少ない場所に移動して。
「────な、なぁ。これ平坂だよな?」
スマホの画面を見せてくる。
どれどれ〜……?
「ぶふぅっ!!?」
な……そ、それは!
ここまで届きやがったか!
「平坂、好きだ」
「ちょ、ま、待って! 僕は男の子なんだけど!」
「関係ない……平坂が好きなんだ」
「ぼ、僕は彼女がいて」
「彼女枠は埋まってても、彼氏枠は空いてるだろ?」
なんだこいつぅ!?
「た、助けてぇ」
僕がそう声をあげると。
「……わたしの彼氏に手を出そうとする不埒な輩め」
美月が割って入ってきた。
「そうはさせない」
「お前は……っ! 我が恋路を阻むというか!」
なんでどっちもノリノリなのかなぁ!?
「それと燿は女装はしても、わたしに一途だから」
え、僕の彼女かっこよすぎん?
「逃げるよ、燿」
「う、うん」
美月に手を引かれて、僕は走る。
途中で疲れたという美月をおんぶして……って、途中から逃げてるとか忘れてたね。




