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戦極結承 ◇◇ ~バッドエンドへ向かう少女の物語~  作者: 空斬しゅう


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50話 再会の約束

翌日、私達は魔法の練習の為に敷地内の広場に来た。


ちなみに私は紺色、ブルーナは赤色のジャージを着ているよ。



「じゃあ始めようか」


「は~い」


「まずは触媒から魔力を感じて、火のイメージを強くもって」



ブルーナは目を閉じて集中している。



「イメージが出来たら、この詠唱と魔法名を言ってみて」


ブルーナは静かに詠唱しながら最後に≪ファイアー≫と言ってみたけど、何もおこらないね?



「う~、やっぱり駄目だった」



ブルーナは悔しそうにしたけど仕方ないね。



「残念だけど他のもやってみるよ?」


「うん」


その後も土・水・風・光とやってみたけど駄目だった。



「最後は闇だね」


「これも暗いイメージをしてやってみてね」


「うん」



ブルーナは集中してイメージし詠唱した。 ≪ダークアロー≫



ん? 今、ちょっと光った?



「残念、やっぱり私には無理だったね」


「でも最後、ちょっと光ったね?」


「え? そうなの? わからなかったよ?」



魔法は発動しなかったけど、私にはちょっと光った様に見えたのだけど?



「魔力が足りないのかな?」


「触媒から魔力は感じる?」


「何か、ブレスレットをしている右手だけがモヤっとするだけ」



私はブルーナの後ろに立って、右腕の肩から指先までをブルーナの右腕にピッタリと重ねてみた。

私は今、ブレスレットを外しているけど、ブルーナがしているブレスレットからも魔力を感じる事が出来た。

自分の右腕に触媒から魔力を巡らすイメージをしてみたら、問題なくできた。



「え!? 何これ?」


「どうしたの?」


「今、触媒から魔力が私の腕の中を肩まで流れて来る感覚があったの」


「今、私は自分の右腕に触媒から魔力を流してみたからかな?」


「でも自分の右腕だけだったけど」


「私も右腕の中を何かが流れる感じがしたよ?」



う~ん、ちょっと実験してみるかな。



「じゃあ今度は全身に魔力を流してみるね」



私はブルーナの後ろから全身をピッタリ重ねてた。 バックハグ状態。



「じゃあ流してみるよ?」


「はい……///」



私は再びブルーナのブレスレットから魔力を全身に流すイメージをしてみた。

するとブルーナが突然声をだした。



「うわっ! 体中を何かが巡っているのがわかるよ?」


「じゃあ、この状態のまま闇をイメージしてから詠唱と発動までやってみて?」


「わかった~」



ブルーナは集中して詠唱を始めた。 ≪ダークアロー≫



シュッ!


力ある言葉と共に、本物の闇の矢が発動した。



「うそっ! 魔法が使えた?」


「おめでとう!」


「やったー!」


「でも一人だと出来ないかも」


「じゃあ、一人でやってみて」


「あ、でも何か魔力がわかったかも?」



ブルーナは一人で魔法を使ってみたけど、闇魔法を問題なく使えるみたいだね。



「やったー! 本当に魔法が使えるよ~!」



ブルーナは飛び跳ねて喜んでいる。



「ユイのおかげだよ~! ありがと~!」



ブルーナはタックル気味に私に抱き着いてきた。



「後は地道に練習だね」


「うん、私もユイと同じ魔法使いだね? 嬉しいよ~」


「頑張っていっぱい練習するね」


「うん、頑張ってね」



その後、再び地水火風光を試してみたけど、こっちは駄目だった。


ブルーナの適正は**「闇属性」**だけみたいだね。

まあ、1つでも魔法が使えるだけでも、この世界では価値が全く違うからね。

それからも、ブルーナに時間がある日は、魔法の練習を見てあげるようにした。



それから数ケ月後。 図書館通いも終わったので、私は旅に出る事にした。

結局、3か月近くお世話になったかな。



「ユイさん、本当にありがとうございました」


「いつでも戻って来てね? あの部屋はユイちゃんの専用部屋にして空けておくからね?」


「こちらこそ、大変助かりました。ありがとうございました」



ロスさん夫婦にお礼をいって、ブルーナを見た。



「ブルーナ?」



今にも泣きそうだけど、約束を守って我慢しているみたいだね。



「用事が終わったらまた戻って来るから」


「本当に?」


「うん。でも王都とミリルナにも寄るつもりだから、少し時間がかかるかもだけど」


「1年以内には必ず戻るから」


「約束だよ?」


「うん、約束する」



私はブルーナを抱きしめた。

ブルーナは「ごめんなさい」と小声で呟いて泣き出してしまったけど、私は優しく頭を撫でてあげた。


しばらくすると落ち着いたのか、私に笑顔を向けてくれた。



「大丈夫だと思うけど、旅は気を付けてね」


「うん、ありがとう」


「じゃあ行くね」


「うん」


「いってきます」


「いってらっしゃい」



ブルーナは満面の笑みを浮かべて、いつまでも私に手を振ってくれた。



さて、次は王都だ!

読んでいただきありがとうございます。


丁度きりが良いので、1話のあとがきで伝えていた通り【完全版】の作業に移ります。

今から校正しながら、この50話まで追いつかないといけないので既に心が折れそうです、、、


【完全版】が追いつけば、こっちの続きも再開する予定です。

目標は一週間から10日後ですが、途中で心が折れたらごめんなさい。気長にお待ちいただけると嬉しいです。



最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。



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