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戦極結承 ◇◇ ~バッドエンドへ向かう少女の物語~  作者: 空斬しゅう


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51話 闇夜の襲撃

王都までの街道を、ユラユラと揺られながら空を眺めている。


私は、当然歩いて行くつもりだったので、気合を入れて例の山越え用のミリタリー装備をしていたの。 でも出発当日、ロスさんからプレゼントをもらいました。


**「私専用の一人用馬車」**を。


御者は私なのだけど、基本的には何もしなくても勝手に街道を進んでいくみたい。

街道の分岐点でだけ指示をすれば、勝手に人や物を避けたり止まったりする賢い馬(魔道具付き?)なんだよ。

なので今は、ミリタリーブーツとブラウスは脱いで、荷台の簡易ベットの上に寝転がっております。

ずっとゴロゴロしています。

最高だよ~。



「あ、そろそろ分岐点かな?」



私は慌てて靴を履いて運転台に戻って、ロスさんにもらった地図を見た。



「次の分岐点は左だね」



私は馬を操って左側に寄せるように走らせた。

他の馬車には追いついたり、追い抜かれたりはしないけど、馬で移動している人にはさすがに追い抜かれるし、運転台に座っているとすれ違い様にジロジロ見られる。

まあ無視だね、無視。


またしばらく進んで行くと、前方がガヤガヤしているのに気付いた。

とても広い場所で、多くの馬車が停まっている。

ここは馬車の休憩所かな?

もう直ぐ夕方だし、ここで一泊する人がほとんどみたいだね。


私はこんな所で泊まる気は無いので、素通りしようとしたんだけど、何件か食べ物屋を見つけてしまった。

私は空いている場所に馬車を停めて車輪をロックした。

でも目立つね。馬車は夜に紛れるよう真っ黒に染色したからね。まるで霊柩車だよ。


まあいいや。何か食べ物を買いに行こう。


ミリタリー装備だから目立たないと思ったけど、そんな事はなかった。

歩いている間、ずっと見られているね。


はあ、さっさと買って出発しよう。


私はさっきから良い匂いがする店に向かった。

そこには、香ばしい香りのするお肉を挟んだパンが売っていた。

ケバブサンドかな?



「これ1つ下さい」


「はいよ~……うおっ!?」



私を見た瞬間、お店のおっちゃんが変な声を出した。



「え?」


「あ、いや、すまん。少し驚いて声がでてしまった」



私はお金を払って商品を受け取った。



「ありがとよ~」


「でも何に驚いたの?」


「突然視界に嬢ちゃんのセクシーな姿が目に入って驚いたのさ」


「は? セクシー?」



全身ミリタリー装備だからセクシー要素は欠片もないと思うけど?

どちらかと言えばカッコいい系じゃないの?

私はそう思って自分の姿を確認してみた。



「……あっ!」



やってしまった~。

荷台でゴロゴロする前にブラウスを脱いだのを忘れていた。

しかも、今回はもともとキャミも着てなかったから、今の私は、黒色のクロスバックのスポーツブラだけだった。

似たような格好で歩いている女性は見かけるけど、私的にこれは駄目なやつだ。

露出狂だと思われちゃう!


私は悲鳴を上げそうになるのをグッと我慢をして、馬車まで走って帰った。



「あああああ、恥ずかしかった~!!」



でも後からよく考えたら、アイテム袋から服を出せばいいだけだったね。

パニックだった。

とにかく早くここから出よう。

私はこの場から逃げるように馬車を走らせた。



しばらく走った所で降りて、一度馬車をアイテム袋に入れた。

馬を引いて街道から森の中に入って、少し離れた死角になった広い場所に再び馬車を出した。

馬も繋げてから結界用の魔道具を起動させた。



「これで安心な寝床が完成だね」



私は馬車のベットに横になった。



「はあ~、何か一気に疲れたよ」


今日はもう寝よう。


「おやすみなさい」


……。 …………。



それから数日間は順調に街道を進んでいた。

でもその日の深夜に、私の**『危険感知』**が反応して飛び起きた。


地図の様な表示が出来るようになった危険感知スキルで、周囲を確認した。


馬車に向かって100名近くの敵が移動してきていた。

読んでいただきありがとうございます。


【完全版】の校正作業中ですが、モチベーションが急降下したので、気分転換にこっちの続きを投げにきました。

わかってます。これをすると【完全版】のゴールが遠ざかる事は・・・



最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。

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