200話 精霊の木を求めて
今日から、しばらく冒険の旅に出る事になった。
お家はメイド隊に任せてブルーナも含めた6人全員で初の長旅だね。
事の発端は、サラから貰ったヘアピンをテミスが見た事だった。
このヘアピンは例の木(精霊の木)が材料として使われていた。
それをサラに聞いてみたら数百年前にエルフが見つけた精霊の木の枝を使って作ったとの事だった。
正確な場所はわからないけど、地域はわかると言って教えてくれた。
場所はミリルナよりも更に西へ行った所にある中規模の街。
そこから北の広大な山脈の中みたいだけど、反対側に抜けるには1ヶ月近くかかるらしい。
まあ、山脈の途中で他国との境界線があるらしいし、今回はそこまでは行かない予定。
「じゃあ、久しぶりに里帰りできるね?」
「えっ!?」
「だってナルイラを通るじゃない」
「ああ、でも素通りでいいよ? 何もない所だし・・」
「でも、祖父母がいるでしょう? たまには顔を見せてあげないと」
「・・・う、うん」
「ユイ? もしかして祖父母と仲が悪いの?」
「ち、違うよ。おじいちゃんも、おばあちゃんも、とても良い人達だよ」
「じゃあ、会ってあげなよ」
「うん、そうだね。でも、泊れる所があまりないから、直ぐに町を出るよ?」
「うん、それはまかせるよ」
はあ、町には行きたくないな~。 ササっと用事を済ませて町をでればいいかな。
ちなみに、手紙は書いたよ。
初めてクシオスの街に着いた時に、何も言わずに出て行ってごめんなさいって書いたよ。
王都に着いた時も手紙を書いたよ。
だから心配はしていないと思うし、会いたくない町の住人がいるから素通りしたかったのに。
「じゃあ、一度オウディスに転移してから馬車で移動だね」
「馬は向こうで借りるの?」
「うん、そのつもり。馬車はカバンに入れてあるから」
「さあ、みんな、準備はいい?」
「「 いいよ~ 」」
「じゃあ、留守はお願いね」
「わかりました。お気をつけて行ってらっしゃいませ」
メイドさん全員に見送られて私達は転移魔法時へ向かった。
「やっぱり馬は一緒に転移出来ないんだ」
「え?」
「大き過ぎるからダメなのかな?って」
「・・いや、人以外って発想が無かっただけだよ」
「無理なのかな?」
「どうだろう? この際だから、やってみようかな?」
「うん」
「じゃあ、先に皆を二回に分けてオウディスに送るね」
「「 は~い 」」
あれ? 私は【二回に分ける】って言ったよね? 何で全員が私に抱き着いているの?
「ひ、ひゃっ! マ、マニカ! 顔を埋めないで!」
現在の状況は正面にブルーナが、後からリアが、左腕をテミス、右腕にメティナ、マニカが左脚に抱きついている異様な光景になっている。
「えーっと?」
「さあ、ユイ。いつでもいいよ?」
「私も準備OKよ!」
「6人一緒に転移ってした事ないのだけど?」
「じゃあ、ユイの好きな実験ができるね?」
「いつでもいいよ~」
まあ、無理だったら、やり直したらいいかな。
魔法が十分に行き渡った感じがしたので、転移先を言葉にした。
「オウディス!」
魔法陣は発動し、光に包まれた私達は全員一緒にオウディスに転移された。
「おおお、6人でも問題無かったね」
「いや、流石に次回からは二回にわけよう?」
「そうね、ユイに負担にならないなら別に急いでいるわけじゃ無いからね」
「え~~~」
マニカは嫌がってたけど、皆の了承がとれたから今度からは二回にわけるよ。
あれは、見た目がシュール過ぎるからね。
「じゃあ、ちょっと馬を連れて来れるか試して来るね。」
「わかった~」
私は一人で王都に戻り馬を連れてきた。
そして馬に騎乗して魔方陣に乗った。
「そろそろかな?」
五分程で魔法が行き渡った感じがした。
「オウディス」
結果、成功だった。
なので、もう一頭の馬も連れてきた。
いつも読んでいただきありがとうございます。
本当なら再来週以降に投稿するハズの物でしたが、初のランクインが嬉しくて投稿しました。
今後の投稿(更新)間隔に関する予定を活動報告に記載しておきます。
また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。
最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。




