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女王になったら会いに来い そう言った皇帝は私を忘れた  作者: ねここ


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今すぐに抱きしめたい

クロエはエメス、ジュネ、マリベルの前までやってきた。


 クロエは絶対にエメスには頭を下げたく無かった。


 なので目線を下げただけで頭は下げなかった。


 そしてジュネとマリベルの方を向き同じように挨拶をした。


 言葉はまだ発していない。



 ジュネと目があった。



 ほんの一瞬だけ心が揺れた。




「ジェノヴァの皇帝クロエ様ようこそ我が国へ。歓迎いたします」エメスが言った。

 

 クロエは静かに言った。


「お招き下さりありがとうございます。この度はおめでとうございます」

 

 エメスは言った「ここに到着されるまで何やらお忙しかったようで、このエルメストも皇帝が到着するまでは心配しておりましたがね。何せ皇帝が愛したジュネ様と我が娘マリベルの結婚ですから」


 この言葉を聞いてエメとセリーヌの顔色が変わった。


「あら、お気遣いありがとうございます。一応この私でも分別はございますわ。いつ動くか、動かないか、、位はね」


 クロエは挑戦的に答えた。


 いつでも受けて立つと。


 ジュネはクロエがエメスに負けていない、もしくはそれ以上の圧力で抑え込んでいる姿に驚いた。



 クロエの苦しみを感じた。



「ハハハ、さすがジェノヴァの氷の皇帝ですな。今日は楽しんでくれ」エメスはクロエを解放した。

 

 

 クロエはジュネ達に向き直しあらためて挨拶をした。



「ジュネ様、マリベル様この度はおめでとうございます。」

 

 「ああ、ありがとう」ジュネは答えた。



「クロエ様、ジュネ様は私を毎日大切にしてくださいますわ。とても幸せですの、あとでお話がしたいわ。よろしくて?」

 

 「ええ、わかりました。お声をおかけください。では後ほど」



 クロエはスッと身を翻しエメ達と下がっていった。


 その姿さえ美しくジュネはクロエを深く愛している事を再認識した。



 今すぐに抱きしめたい。



 その衝動を抑えていた。




 

 マリベルは憎きクロエをどん底に落としたかった。


 ジュネと愛し合う姿を見せつけてやるつもりでクロエを誘った。


 

 

 クロエは好都合だと思った。


 マリベルは恐らくジュネとの仲を見せつけるためにクロエを呼んだのだ。


 クロエはこのチャンスを逃さない事にした。


 ジュネの本心を探るチャンスだ。


 これにより戦い方が明確になる。。


 エメとセリーヌは激怒していた。


 しかしクロエは言った。


「エメ様、セリーヌ様、今から私が言う事をする事をどうか信じて下さい。私が突然変貌しても考えが変わってもそこには真実が隠されていると信じて下さい。どうか私を信じて私が言う行動に必ず従って下さい。そうすれば全ては上手く解決出来るでしょう」

 

 エメとセリーヌはクロエが何を言っているのかわからなかった。


 しかし「何が起きても私を信じて」と言う言葉を信じる。


 クロエは信じ命を捧げるに値する皇帝だ。


「わかりました。何が起きようと信じ、その通りに行動いたします必ず約束します」そう言ってくれた。


 

「クロエ皇帝、マリベル様がお呼びです」迎えがきた。

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