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女王になったら会いに来い そう言った皇帝は私を忘れた  作者: ねここ


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皇帝クロエ ジュネを取り戻す戦いの始まり

 ジュネがいない間クロエが皇帝としてこの国を守る事を宣言し、協力を要請した。


 皆クロエを心配して飛んできてくれたが以前のクロエと比べられないほど冷静で徹底した女王になっていたクロエを見て頼もしく思った。


 ジュネ同様忠誠を誓った女王はやはり特別な人だったと皆が思った。


 

 そして翌日クロエは動揺する国民に宣言した。


 ジュネがいない間私がこの国の皇帝として国民を守ると。国民は以前クロエが治めていた国が大いなる発展をした事を知っているので動揺は収まった。




 クロエは強い女王として生き始めた。


 クロエは強い女王になる為「弱音」と「色のドレス」と「ジュネ」を封印した。




 弱音にはもちろん涙もふくまれている。色のドレスはその色で感情が計られる事が嫌だから黒以外着ない事にした。


 そしてジュネ。ジュネを取り戻す為に生きてゆくのだがクロエにとって最大の弱点になる。


 女だからジュネを話題に出せば感情が揺すぶられるだろうと考える人間もいる。


 目的はジュネを取り戻す事だが、絶対に個人の感情を出してはいけない。


 国の君主を取り戻すというスタンスじゃなければいけないのだ。




 自分の感情なんて無用のものだ。




 心の奥にしまっておけばいい。




 絶対に人に悟られてはいけない。




 クロエは自分という人間を封印し、



完全なる女王にならなければこの辛い現実を乗り越えられないと思った。



 だからクロエは女王としてのクロエに変わる。



 そう決心した。

 


「クロエ様、ブレーズはクロエ様に一度忠誠を誓っております。どうか私の主人として私をお側に置いてください」


 ブレーズはまた以前のようにクロエを守る騎士となった。


 

 クロエは考えた。エメスは単純にジュネが欲しかったのだと。


 ジュネさえいればジェノヴァが無くても大国を作れるのだ。


 あんなにクロエにジュネを諦めろと言ってきた理由はそのままだった。


 しかしクロエはエメスの思い通りにさせるつもりはさらさ無かった。



 エメスの国を攻める。



 絶対に攻めると決めていた。



 エメスはクロエが皇帝となった事を知ったはずだ。


 即時クロエは即位したのだから。


 まさかあの才覚のないクロエが即時にそうするとは思っても見なかったはずだ。




 すぐにコンスタンを制圧したのもエメスに対する警告でもあった。


 クロエは瞬時に最大に効果がある事をやって退けたのだ。


 万が一ジェノヴァを攻めるなら受けて立つ姿勢を表した。


 クロエの印象は一変したはずだ。




 クロエは間髪入れずにエメスを追い詰めてゆく罠を仕掛けるつもりだ。




 まずはクロエは自分が皇帝になったというメッセージをエメスに送った。



 贈り物と共に。


 その贈り物の中身は空だ。



 その意味は私の宝を返してもらう。


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