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女王になったら会いに来い そう言った皇帝は私を忘れた  作者: ねここ


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味方

今日の晩餐会はジュネに謝罪したい他国の王や貴族の要望で行われる事となった。

 

 昨日の事件後ジュネが退席してしまい友好国の王や貴族はジュネに謝ることが出来ずこのまま帰る訳にはいかないとカイルにジュネに会えるように頼んだ。


 しかしジュネはあえて今日はクロエを出席させなかった。

 

 友好国の王や貴族はジュネに謝り友好国として改めて忠誠を誓った。だが、昨日その事件に巻き込まれたクロエに会わせてもらえない事が気になった。


 ジュネはクロエのためなら何でもやってのける事を昨日目の当たりにした彼らはどうしてもクロエにも会いたいと思ったが、


 ジュネは許さなかった。


 しかしたまたま庭に出たシャルルがクロエに会ったと言った事が発端で皆こぞって偶然を装ってクロエに会いに行った。


 クロエは全員の名前と贈られたプレゼント、その国の特産など知っていて貴族達はクロエの飾りっ気のない美しさや聡明さに驚いた。


 皆クロエが好きになってしまった。


 会場に戻った貴族達はそれぞれにクロエの事を自慢して話をしていた。

 

 その時西の大国エメスの娘マリベルが貴族達に言った。


「ジュネ様にふさわしくないクロエ様のお話ですか?」

 

 「マリベル様、クロエ様は素晴らしい方です。」


「私も父も先程お会いしましたけどみすぼらしい格好をされていてジュネ様がお気の毒だと申し上げましたの」

 

 「マリベル様にはそう見えたのですか?クロエ様が着てらっしゃるシルクは一年で僅かハンカチほどの糸しか取れないシルクでございます。それをドレスになさるとは相当な時間とお金がかかります、それを陛下がプレゼントされてそうでまさかこの目でそのような貴重なものを拝見できるとは思いませんでしたがね」


「ああ、あとシャルル様がお贈りになったハスのストールも同じような品でしてね、マリベル様にはまだ分かりませんかね」

 

 貴族達は高慢な西の大国の親子が嫌いだったので反撃をした。


「何ですって、暗くて見えなかったのです。それくらい分かりますわ!それにあの方華がないじゃない?ジュネ様の隣に並んでも見落としてしまうわ!そう言ったら黙っていたのよ。認めているなら諦めればいいのに」

 

 「ほほ、マリベル様にはそう見えましたか?我々には全く違って見えましたがね。クロエ様の透き通るような美しさがお分かりにならないとはまあ、マリベル様とは全然違いますし、陛下がクロエ様だけを愛する気持ちはよくわかりますな!ハハハ」

 

「貴方達、小国や貴族の分際で失礼な!相手にしてられないわ!」


 そう言ってマリベルは怒ってた去って行ったが、貴族達は許せなかった。


 マリベルは直接クロエに宣戦布告をした訳だ。


 しかも親子揃ってクロエをいじめたことが露見した。


 やはりあの国は嫌いだ。


 皆思いは同じだった。


 そんな時シャルルが言った。

 

 「私は先程ジュネ陛下と、クロエ様にも忠誠を誓ってな、クロエ様を一族命をかけてお守りすると約束したんじゃよ。クロエ様は優しく微笑んで受け入れて下さった!私は幸せよ」


 その言葉を聞いた全員が私たちもクロエ様に忠誠を誓い、あの方をお守りするんだ!とそんな話になった。


 シャルルはジュネに全てを話し、全員が忠誠を誓う事をお許し下さいとジュネにお願いした。


 ジュネは西の大国エメスを討つ為にこの貴族を取り込もうとしたが、


 何もしないうちに逆に貴族からそんな事をを言われ驚いた。


 貴族達はここで絶対的な忠誠を誓う姿をエメスに見せようとしているのだ。


 ジュネはすぐにクロエを連れてくると言って部屋を出た。


 そして結果西の大国エメスを牽制したのだ。


 クロエは知らない間に自分で全員を味方につけてしまった。

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