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女王になったら会いに来い そう言った皇帝は私を忘れた  作者: ねここ


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みんなの想い

ジュネは本当に完璧な男だ。


 女性の憧れが全て詰め込まれ具現化されたような存在で好きにならない訳がない。


 クロエという存在がいても諦められない姫や令嬢が沢山いる。


 公の場にクロエを連れて出るときはジュネは常にクロエを気にし誰が見ても大切に扱っていた。


 その愛を惜しむことなくクロエに注ぐ姿を見せていた。


 ジュネはプライベートでも公の場でも変わらずクロエを大切にしてくれる。


 時々クロエはジュネが魔法使いに呪われてクロエを好きになる魔法をかけられてこうしているのではないかと思う時もある。


 その魔法が切れたときクロエは捨てられるか殺されるかもしれない。


 でもそうだったら殺されたいと思った。


 愛する人の手で殺してもらえるならクロエは幸せだと思う。

 

 

「陛下」執事が声をかけてきた。


「なんだ?」

 

 「カイル様達があれからずっとお部屋の前で陛下をお待ちになっております。。」


「で?なんだ?」

 

 「使用人達が戸惑っておりますので陛下ご対処いただけませんでしょうか?」執事は上手くジュネに伝えている。


 

「……クロエ、どう思う?」ジュネは突然クロエにふってきた。


「ジュネ、私が意見して良いなら、私はカイル様達にお会いしてほしいと思います。」

 

 「わかった」ジュネはクロエの意見を聞いて


「部屋に入るように」と執事に伝えた。

 

 「失礼します」と言ってカイル,ジュリア、エメ、セリーヌが入ってきた。


 クロエは邪魔をしてはいけないと思い会釈してその場を離れようとした。


「クロエはここに」ジュネはクロエを隣に座らせて四人にソファーに座るよう言った。

 

 しかし四人は座らずいきなり土下座をしてジュネに許しを乞うた。


 クロエは驚いて立ち上がってカイル達の方に行った。


「何の真似だ?」ジュネは言った。

 

 カイルは「自分の主人を責めてしまった罪は重いとわかっております。誰よりも理解しついてきたつもりでしたが今はそんな自分が思い違いをしていたと恥じております」


「どうかお許し頂ければと思いこうして四人で参りました」と言って床に頭をつけている。

 

 クロエは驚いてしまい口に両手を当てて立ち尽くしていた。


 ジュネは「クロエ俺の横に来い」と言ってクロエを呼んだ。


 クロエはどうしていいのかわからずにジュネのそばに戻り立っていた。


 ジュネはクロエの体を自分の胸に抱き寄せた。


 クロエはカイル達の姿を見て動揺していた。


 恐らくジュネが偽の王と話している最中に罠だと気がつきいきなりその男を切り捨ててすぐにクロエの元に行こうとした時に、その様子を見た他国の王や貴族が動揺しカイル達がジュネに説明を求めたのかもしれない。


 ただ一刻を争う状況だったのでジュネはそのままクロエの元に来た。


 そしてクロエを連れて戻った時にクロエが見たあの状況になったのだろう。


 これはお互いに間違っていないことだが内容が複雑すぎてカイル達にも同情してしまう。


 クロエはジュネの胸の中でずっと下を向いて黙っていた。


 どうしたらいいのだろう。。


 ジュネは黙ったままだった。


 その圧が怖いくらい重かった。


 ジュネの存在感は本当に大きい。


 部屋の中がシーンとーなってしまった。


 物音一つしない。


 クロエは突然思い出した。


 折角昨日三人で綺麗にして楽しみにしていたパーティーがーあの王のせいで台無しになった挙句、また退席になったことを。


 思い出したら腹が立つのと笑えてきてジュネの胸の中で笑ったらいけないと我慢すればするほど我慢できなくなってプルプルと震えてきた。


 ジュネはクロエが震えていることに気がつき「クロエ?」と声をかけてきた。


 クロエはもうダメだった


「もーーー、本当に腹が立ちます!!折角ジュリア様とセリーヌ様に綺麗にしていただいたのに何もすることもなくあの男のせいで退席ですよ!!私が一番怒っているんですよ!!私が女王だったら王でもなんでも粛正ですわ!」

 

 と言ってクロエは笑った。


 ジュネもカイルもジュリアもエメもセリーヌも楽しそうに笑うクロエを見て幸せな気持ちになった。


 この笑顔を守れてよかった。


「ね?ジュネ」クロエはジュネに言った。

 

 ジュネは「わかったよ。クロエ」と言ってクロエの頭にキスをして


「おい、お前ら許されたぞ。クロエに感謝するんだな」と言った。

 

 四人は「ありがとうございます!!」と言って立ち上がりクロエの元に駆け寄りジュネとクロエを全員で抱きしめた。



「クロエが無事でよかった」ジュリアとセリーヌは泣いていた。

 

 クロエは二人の頬にキスをした。二人はクロエを抱きしめ泣いていた。



「大切な私たちの妹、、」

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