突然のキスに
「クロエ、俺はクロエと血の誓い出来てよかったぞ」突然ジュネが言った。
「はい、私は本当に幸せです。先程のエメス王の件、ありがとうございました。」
「クロエ」ジュネはクロエを呼んでクロエをゆっくり押し倒した。
押し倒されたクロエの首のリボンが体に纏わりついていてそれがエロティックだ。
ジュネは自分の首のボタンを一つ外しクロエに覆いかぶさった。
クロエは両手を伸ばしてジュネの首筋に触れた。
ジュネの髪が顔に少し掛かりその間から見える金色の瞳が妖しく揺れている。
クロエはジュネが吸血鬼でもこんな美しい吸血鬼だったら喜んで血を捧げると思った。
今日のジュネは悪魔の様な背徳的な妖しさと色気があってクロエは身を捧げたくなってしまった。
ジュネはクロエの首筋からくちびるを這わせ耳たぶにキスをした。
そしてまた首筋の戻りいきなりキスマークを付けた。
「キャア、ジュネ?!」クロエは驚いたがジュネはクロエを離さない。
クロエはされるがままにジュネにキスマークをつけられてしまった。
「クロエは俺のものだからこうしておかないと」ジュネはそう言ってまた耳たぶにキスをして耳元で
「髪でギリギリ隠れる所だから心配するな」と言った。
「ジュネ、隠れなくてもよかったのに」と冗談で言ったら
「そうだな!」と言ってニヤっと笑いクロエの髪に手を入れて強引に上を向かせ激しくキスをしてきた。
息もできないほどのキスでクロエはクラクラした。
セットした髪は乱れてキスの激しさで顔が汗ばみ妙に艶っぽくなった。
そんなクロエを見て「やばい、このままいったらまたクロエは退席になってしまう」と言ってジュネは身を引いた。
ジュネは首のボタンををとめて立ち上がり「行ってくる」とクロエにウィンクしてテラスを出て行った。
クロエは「退席でもよかったのに……」と呟いて手で髪を整え、分類されたカードを見始めた。
まず外交に使えるカードは二十二枚、使用人に声をかけてプレゼントの仕分けをお願いし、カードとプレゼントを分類した。
十二枚のカードの中にはクロエが女王の時に会ったことがある王が数人いた。
その他有名な貴族も知った人がいた。
後は初めての人間だった。
それぞれのプレゼントを確認し、その国の名産や得意な技術等を思い浮かべ、プレゼントの中身との関連を考えた。
ジュネが外交に使えると言った意味がわかった。
その中で個人的に興味があった品がある。
クロエは女王の時一度ハスの糸で織ったストールを献上してもらった事があった。
素朴だけど柔らかい織物で気の遠くなる作業を経て糸にかわる。
それを織り上げて行くのだがその織物は人の暖かさを感じる風合いがクロエはとても気に入った。
プレゼントの中にはハスの糸で織った大判のストールが入っていた。
貴族の名前はシャルル。話してみたいと思った。
次に助けてくれる三十枚のカードとプレゼントを見た。
その名前はほぼ記憶にある名前ばかりだった。
クロエが女王の頃助けて下さった方々だった。
ここに来ても助けてくれるとは、、クロエは感動をした。
ふと気がついた。。どうしてジュネはわかるのだろう?……
プレゼントもクロエが好みそうなものばかりだった。暖かい気持ちになった。
最後に好意を持ってくれたカードを見た。
好意とは?と思ってカードを開いた。
好意でも色々な好意があり、恋愛要素があるものからジュネに対する下心まであるものまで様々だ。
「あなたの唇から私の名前を呼んで下さったら私は永遠の春に巡り合う」などという詩的なものから
「愛を知った」など一方的なもの、中々バラエティに富んでいた。
ジュネ的にこれらは大丈夫なんだ。。と思ったが、先程のクロマンのものはやはり異常だったと思う。
気持ち悪いし怖い。
ジュネは以前招待状が届いたと言っていたがこのクロマンには返事をしたのかもしれない。
対処したと言っていたのに懲りずにまたこんなものを贈るとは、、、。ちょっと危ない人かも知れない。
だからこそジュネは今その貴族を連れてきた王と話をしてしている。
なんだかクロエは怖くなった。
そんな人物がこの城に入っている事が気持ち悪い。
出来るだけ会わない様にしたいと思った。
「クロエ様、陛下がお呼びです」ドアの向こうから呼ばれたのでクロエはジュネと例の王との話がついたのだと思った。
一応メッセージとプレゼントは確認したので会場に戻っても大丈夫。
サッとメイドがクロエのドレスと髪とメイクを直してくれたのでクロエはテラスを出た。




