サシで飲もう
クロエは改めてジュネを愛していると自覚した。
ジュネの気持ちを疑ってなんかいない。
だけど嫉妬してしまう気持ちはどこに持ってゆけばいいのだろう。。
涙を拭きながらジュリアの部屋に戻ろうとした時カイルに会った。
カイルは泣いているクロエに驚いていきなりクロエの手を握って歩き始めた。
クロエは驚いて「カイル様どこへ?」と聞いた。
カイルは「クロエ気分転換しよう」と言って城の屋上に連れて行ってくれた。
初めてそんな場所に来たクロエはその展望に驚いた!
カイルはクロエが笑顔に戻ってホッとした。嬉しそうなクロエを見るとカイルも嬉しくなった。
ジュネはいつもそんなクロエを見つめていた。
カイルはジュネが好きだ。
幼い頃から一緒だったし、性格は真反対だったがジュネの魅力はカイルも例外なくハマった。
そんなジュネが命をかけて愛するクロエをカイルも大切に思っている。
決してジュネの宝を奪うことはしない。
だけどクロエは本当に魅力的でカイルの心を掴みかけている。
カイルは永遠に叶うことのない恋愛はしたくない。
早くジュネに返さなければと思っていたがクロエの涙を見てジュネの気持ちがわかった。
クロエには笑っていてほしい。
ジュネはその為になんでもした。
クロエを手放すこともした。
ジュネの愛の大きさを今カイルは改めて感じている。
お預かりしている姫を返さないとな。
カイルはあらためて自分の気持ちにストップをかけた。
「クロエ、ジュネは本当にクロエを大切にしている。クロエ自分の感情をジュネにぶつけたらどうか?」
カイルはクロエに言った。
「カイル様、私は自分の独占欲に嫌気がさしています。こんな嫌な感情をジュネに見せたくない、怖い。。ジュネが私を面倒に思ってしまうかもしれないと考えてしまうのです」
「ジュネに嫌われたくない、、そう思うのはわがままでしょうか」
「クロエ、それも含めてジュネはお前を愛しているんだとそろそろ気がつかないとジュネがかわいそうだぞ」
カイルがクロエの頭を撫でながら言った。
「……わかりました。怖いけどジュネに話して見ます」クロエはそう言って屋上から降りて行った。
「カイル、あんたそれでいいの?」
ジュリアが隠れて聞いていた。
「なんで?」カイルは言った。
「ま、今晩は飲もっか」ジュリアが言った。
「サシで飲もうかジュリア」カイルが言った。
「こんなの初めてだけど、いいね!」そう言ってジュリアはカイルの腕に自分の腕を絡ませて笑った。




