過去に嫉妬
クロエはジュネに後ろから抱きしめられていた。
時々ジュネはクロエの背中や首筋にキスをする。
その度にクロエはドキドキしてしまう。
ジュネは百戦錬磨何でどうしたら女性が喜ぶのか知り尽くしていた。
時々それに腹が立って仕方がない。
メイドだった時もジュネはクロエの前でほぼ毎日女性を抱いていた。
あの時クロエは一切の感情を出すことはしなかったが今から思うとまあよく耐えたと思った。
まあ耐えるというよりも自分は相手にされないと思っていたのである意味平気だった。
だけど今思い返すと馬鹿みたいに悲しくなる、こんな感情要らなかった。
過去なんて変えられないのになんで今更こんなこと考える?クロエは自問自答していた。
なんだか考え始めたら本当に悲しくなる。
ジュネはいつもこうして誰かを抱いていた。
愛の囁きも聞いた。
過去に嫉妬するなんて。。
クロエはポロポロと涙を流してしまった。
そんな自分が嫌いだと思った。
突然泣き始めたクロエにジュネは驚いた。
「クロエ?どうしたの?」ジュネはクロエを自分の方に向かせた。
クロエは嫉妬をしている自分を見られたくなく、グッと下を向いて両手顔を覆った。
「クロエ、どうして?」ジュネはクロエが自分を見ないでいや、見られたくないという意志を感じクロエに聞いた。
クロエは黙って泣いている。
「クロエ」
ジュネは無理やりクロエの両手を掴み顔を背けるクロエに言った。
「クロエ、泣いていたらわからない、俺クロエを傷つけたんだな?」
クロエは「違うの」とだけ言った。でも涙が止まらない。
「クロエ、俺はどうすれば許してもらえる?」ジュネはクロエに聞いた。
「ジュネ、ごめんなさい、ジュネは悪くない。私の問題なの」
「違う、俺の問題だった」ジュネはおおよその見当がついていた。
クロエに女遊びをしていた時の事を思い出させてしまった。
クロエがジュネを好きになるほど、ジュネと愛し合うほど思わざるを得ない事だ。
ジュネはあまりに女性に慣れ過ぎていた。
ジュネは反省をする人間ではないが、クロエをここまで悲しませる事になるとは思っていなかったので心底反省をした。
誰も愛していなかったが唯一命を捧げたいほど愛する人に嫌われてしまうかもしれない。
ジュネは完全にお手上げだった。
クロエはベットから出て簡単なドレスを来て泣きながら部屋をでて行った。
流石にジュネは落ち込んだ。
クロエはジュリアの部屋に行った。
ジュリアはクロエが泣きながら来た事に驚いた。
すぐに部屋に入れソファーに座らせた。
メイドに暖かい飲み物を頼んでジュリアは隣に座ってクロエを抱きしめた。
「クロエ、ジュネと何かあった?」ジュリアがクロエの頭を撫でながら聞いた。
クロエは「ジュリア様、私が、私が、過去のジュネを思い出して……悲しくなってしまったのです」
「過去のジュネは最悪だわ」ジュリアはクロエが何を言いたいのかすぐにわかった。
「クロエ、私はあの時クロエはどうして平気なんだろう?と思っていたのよ。」
「ジュリア様、あの頃の私はジュネと全然釣り合える人間ではありませんでした、あ、今もそうかもしれませんがもっとだめでした。だからそんな事を考えることさえ出来なかったのです」
「……あ、相手にされていなかったと思っていました」クロエはまた悲しくなってしまった。。
ジュリアはハンカチでクロエの涙を優しく拭いた。
「そうだったのね。。ジュネはあの時もクロエが大好きだった」
「……そんなことないと思いますが、とにかく今更ですがあの頃の事を思い出してしまって悲しくてジュネの近くにいたくないのです。」
「うん、理解出来るわ、私たち不思議だったもの。クロエはどうして嫉妬しないんだろうと四人で話し合ったことあったもんね」
クロエは少し笑ってしまった。
「フフフ。私は皆さんにそんな事まで心配してもらっていたのですね。。嬉しい」クロエは笑顔になった。
そんなクロエを見てジュリアはクロエを守ってあげたくなる。
「よし、クロエ、ジュネは最低な男だった。クロエを愛していたけど自分を愛する人間を甘んじて受け入れていたあの野郎、クロエ復讐よ」




