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女王になったら会いに来い そう言った皇帝は私を忘れた  作者: ねここ


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ジュネのキス


 クロエは緊張で死ぬかと思った。

 

 「カイル様ありがとうございます、死ぬ思いをしました、、、、。」クロエはホッと一息ついてカイルにいった。


「あいつしつこいぞ、多分なにか考えている。気をつけよう」


「ところで昨日何があったんだ?ジュネの嬉しそうな顔、怪しいな」

 

 クロエは何をしてしまったのか分からず動揺していた。とにかく今日さえ乗り切ればと思った。

 

 カイルはクールに見えるがとても気がつく人で、何かとクロエの希望を聞いて手を回してくれた。


 少し疲れたと思えばスマートにソファーを勧めたり、少し目線を外して飲み物を見たら持ってきてくれたり。


 カイルはものすごくモテる人だと思った。


 実際クロエを見て泣いている令嬢も多かった。クロエはカイルに謝った。


 

「カイル様すみません。本来なら違う方をエスコートされていたかもしれないのに、、申し訳なくて、、」カイルは笑いながら言った。


「あの頃はジュネがいたから女王とあまりかかわらなかったけど、今は逆になって楽しいぞ。気にするな。さ、いこう」

 

 「どこへ?」

 

 「テラスに。疲れただろう、俺のテラスは他の人間は入れない。安心して休め」


 そう言ってカイルは自分のテラスにクロエを連れて行ってくれた。

 

 「俺は少し席を外すからゆっくり休むと良い」そう言ってカイルは出ていった。



 カイルのテラスから城の中庭が見える。



 その中庭で昨日事件が起こったのだがクロエは覚えていない。


 いくら考えても思い出せないが、なぜずぶ濡れになっていたんだろう?


 昨日の二日酔いはもう無いが、疲れは残っている。


 風が気持ち良くクロエの頬を撫でた。少しだけ目を閉じよう。


 また後で考えれば良い。今は少しだけ休みたい。。。


 


 誰かがクロエの髪にさわっている。


 その手は暖かくて優しい。


 気持ち良くてもう少しだけ眠ろう?!


 あれ?眠っていた???


 クロエは目が覚めた。


 一体ここは?と顔を上げた時、目の前にジュネがいた。

 


「?!」


 

 驚きのあまり声が出ない。



 ジュネはとても満足そうにクロエを見ている。

 

「へ,陛下、、なぜここに?」クロエはやっとの思いでジュネに声をかけた。

 


 「俺の行けないところはこの城の中には無いのだよ」



 そう言ってジュネはクロエの手を取った。


 

「あ、あの、その、、」クロエはパニックになった。何を言って良いのか分からなくなった。

 

 そんなクロエをみてジュネは言った。


 

 「美しい女王、私では不服でしょうか?」



 ジュネはクロエの手にキスをしながら悪魔のような美しい微笑みを浮かべクロエに言った。


 クロエはジュネのあまりのカッコ良さに見惚れてしまった。


 返事が出来ない。


 

「あ、あの。。陛下、私は昨晩陛下にお会いしたのでしょうか?」


 クロエは観念してジュネに聞いた。



 

 「俺にあんな事をしておきながら会った?と聞くのか?」




 ジュネは笑いながら言った。



 クロエは血の気がひいた。何かとんでもないことをしてしまった。


 

「私は、何をしてしまった、、のでしょうか、、、」


 クロエは勇気を出してジュネに聞いた。




 ジュネはいきなり立ち上がりクロエをソファーに押し倒した。



 クロエは驚きのあまり何が起きたのか分からなかったが、ジュネの顔が目の前にある。



 美しい瞳がゆらめいていた。



 目を逸れせなかった。




 ジュネはクロエの顎先に指をそわせ少し上に上げクロエにキスをした。

 

 



 クロエは時が止まったように感じた。



 ジュネはゆっくりと唇を離しクロエを見つめた。



 驚いているクロエの頬を優しくさわりジュネは去っていった。




 クロエは信じられなかった。


 

 ジュネがクロエにキスをしてくれた?!



 我にかえってうわーーーと両手で顔を押さえて悶えていた。


 恥ずかしい嬉しい。。


 どうして?

 

 様々な感情で収集がつかなくなってしまった。



 突如テラスの入り口が開きクロエは驚いてしまった。


 カイルが戻ってきた。ジュリア達も一緒だ。


「クロエ!大丈夫?」

 

 「ジュネが見当たらなくて、まさかと思ってきたのよ!」


 ジュリアがクロエの側に駆け寄ってクロエに声をかけた。


「だ、大丈夫です」クロエは平然を装ってジュリアに答えた。


 

 「あいつルールのない男だからここに来たかと思って慌てたのよ!」


「あ、、」先ほどの事を思い出して目が泳いでしまった。

 

 「来たのね!!大丈夫?!」


「……はい。陛下はお見えになりましたけど、、大丈夫……でした。」

 

 「何もなかったのか」カイルが言った。


 「大丈夫です。。突然いらっしゃったので驚いただけで、、」


「もー、本当ジュネってどうしようもないわね、クロエ何か言われた?」

 

 「わ、私が昨日陛下に何かしたようですが、、。」ジュネのキスを思い出してしまった。



「……だ、大丈夫だった?のかわかりませんが、、怒ってはいないと、、思います。」

 

 「そうなのね。それならよかったけど、、クロエを隠すのは逆効果かもね、一緒に会場に戻りましょう」


 ジュリアとカイルに連れられてクロエは会場に戻った。



 大国のトップ二人に連れられて会場に戻ったクロエは注目を集めた。

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