鞭で打たれたい男
クロエはボブ達にお礼をいって水源のダムに向かった。
途中小さな集落があり立ち寄った。
小さな集落だったが村の人達は明るく旅人のクロエを暖かく迎えてくれた。
その村にも綺麗な水場があってそこで村人達はおしゃべりをしたり,休憩をしたり憩いの場となっていた。
皆は口々にジェルベージュとジュネのお陰だと感謝をしていた。
国が変わるとこんな小さな集落の人達まで影響があるとはクロエは考えたことがなかった。
自分の身を守るためだけに費やして来た日々を恥じるようになってきた。
クロエは何か小さな事でも良いからこれから出会う人々にしてあげられる事はないかと考えた。
何の足しにもならないかもしれないが、罪滅ぼしのような懺悔の気持ちになったからだった。
クロエは村の人に聞いた。
「何かお困りの事などございませんか?」村人は言った。
「ここは小さな集落ですが、陛下のお陰で豊かになりましたが、村長が豊かになったせいで性格が変わったというか、何かを隠しているというか、村長はこの水源を利用して野菜を作って町の卸に売っているのですが、一度町にゆくと半月は戻って参りません。」
「遊んでいるわけではないと思いますが、数ヶ月前も半月ほど帰って来ませんでしたが、その時か体中にあざがあり何かあったのではないかと奥様は大変な心配しているます。何か理由があってそんな怪我をしているかもしれないので調べたいのですが、、なかなかお話しくださらなくて。。」
「そうですか、力になれるかわかりませんが、一度村長にお会いする事は可能でしょうか?私は陛下のメイドをしておりまして今は旅人のクロエと申します」
と自己紹介をした。陛下のメイドだったという言葉に信頼を得たらしく、早速村長のところに案内してくれた。
「こんにちは、突然の訪問をお許しいただきありがとうございます。」
村長の家に行きドアを開けてすぐに挨拶をしクロエはゆっくりと顔を上げた。
「ああ、わざわざ丁寧……」村長はクロエの顔をみて驚いている。
「じょ、女王様!!」
村長は言葉を失った。
クロエは私を知っている人がいたのか?と思い村長の顔を見た。
「あ、」
声を出しかけたら村長があたふたし始めた。
例の鞭で打たれたい男だった。




