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[気休めは辞めて。コースケさんも言ってたじゃない。ずっとは無理だって]
ミヤビ達を私一人で守れる。と本気で思っていた。それが無理なのは分かってしまった。いつか必ず破綻する。
[人はいつか必ず死ぬ。死ぬ為に生きてるわけじゃない。過程が大事なんだ。花は枯れる。枯れるからといってツボミのままの花は一つもないんだ]
コースケはえっちゃんの肩に手をおいた。
[それにエクスコは無力なんかじゃない。エクスコが居るから皆がまとまってるんだ]
皆…リョウさんを筆頭にマトン、ニル、オルカ、カラクリ、ゆーな。
[投資の世界ではライバル。それぞれが最初から知り合いではない。金の為だけにこんなに動かない]
そうコースケは喋った。
[目に見えないけどエクスコは皆の力になってるんだ。決して無力なんかじゃない]
えっちゃんの携帯電話から振動。着信は知らない電話番号。コースケが番号を見て
[出なくていい。これからも知らない電話番号には出るな]
と言った。
[ミヤビ達は?]
[連絡はした。大丈夫だ。アイツらよりもマトンさん達の方が心配だ]
[リョウさんは?]
[ホテルにいる。あのホテルに居れば大丈夫。手が出せないはずだ。リョウさんに電話を。心配してる]
えっちゃんはコースケに言われた通り、リョウさんに電話する。リョウさんは安堵のため息と、えっちゃんの無事を喜んだ。
オルカは入院した。と言った。
お見舞いに行ってはいけない。とも言われた。
[ミヤビ達はマーロンの所に預ける事にした]
コースケは言う。えっちゃんはうなづいた。
[他に変わった事は?]
コースケに聞かれてヨーロッパ系の二人組に声をかけられた事を言った。
[そっち系?]
アンダーグラウンドな雰囲気は無かった。そう答える。
[何をしてたんだ?]
コースケの質問に少し戸惑ったが正直にカラスを埋めてた事をえっちゃんは喋り出した。




