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とりあえず、出会い系で稼ぐのは辞めて。
えっちゃんが考えて口にした言葉はこれだけだった。
突飛的に見えて慎重なケイナがミスしたのだ。ケイナは自分のレベル以上の世界へ足を踏み入れた。
おそらくミヤビも。
彼らは私の保護下から飛び立とうとしている。
逆の立場なら。アケミさんのお荷物になりたくなかったから彼らの気持ちは凄くよく分かる。
リョウさんをこれ以上待たす訳にもいかなく後ろ髪を引かれながらも部屋から出た。
リョウさんは何か起きた事に気付くも気付かないフリをしてくれたので、えっちゃんは、大丈夫です。仕事はしっかりします。と自分から言った。
ミヤビやケイナ、リン、ケンがえっちゃんの足かせになってると思われたくなかった。
マトンさんがエクスコの新情報を巨大掲示板に少しずつ書き出していく。
エクスカリバーの会社がエクスコグッズを販売開始した。クリアファイルや缶バッチ、うちわ、カレンダー。
価値は上がったり下がったりするも買われ続けてる。まだ大きく跳ね上がる事はない。
その代わりエクスコを二次創作でイラストや漫画を描く人も増えていく。
ユーナさんがその動向を的確に把握していく。コアなユーザーをもっと集めてくらしい。
ニルさんが3Dのエクスコのイラストを載せ始める。よりリアルな。現実的なエクスコを認知させていく。
エクスコ公式も後を追うように3Dイラストのグッズの販売展開していく。
リョウさんの電話越しから、えっちゃんの隠し撮りがネットに載ったぞ。と聞いた。
リョウさんの計画ではまだ先の話だった。
その写真は明らかにえっちゃんと分かる代物。電車内での盗撮。
断言できないが偶然の要素が強い。
望月は載せてない。と断固として否定した。
その写真はネットのまとめサイトニュースにも載り、巨大掲示板でも盛り上がる。
エクスコには実在のモデルが存在した。と。
エクスカリバーコインの価値がいっとき高騰した。運営がまだ流出してなかったコインを売りに出す。
稼げる時に稼ぐのは鉄則だが、リョウさんは、もっと値が上がるのに。と悪態をついた。
高騰には暴落が必ずついて回る。結局落ち着いた価格は2サトシと以前より少し上がっただけ。
エクスカリバーコインは、安く買って少しでも高くなったら売る。投資用語で[回転コイン]となった。
それでもグッズの売れ行きは落ちる事もなく買われていく。




