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インスタに載せる写真を撮る為に、フルーツケーキと紅茶を注文。
望月は嬉々として写真を撮る。無音のシャッターなのでそのうち、えっちゃんは気にはならなくなった。再びウィンドウショッピング。
望月は邪魔にならないように写真を撮り続ける。距離を撮って撮るのが上手かった。
望月と別れてホテルに戻る。リョウさんと一緒にパソコンの前。ウェブカメラで話をする。話し相手は中国の服飾デザイナーだと言われる。
えっちゃんが着る服。コスプレ。向こうが様々なラフ画を見せる。リョウさんが質問や注文する。
デザイナーがえっちゃんにあまり上手くない英語で、どれがいいか。と尋ねる。
聞かれたのは、下着の事。スポーツブラの種類。一分丈のレギンス。スパッツ。ショートパンツ。
[どれも履いた事は無い]
と中国語で素直に答える。
[どこで習ったの?]
リョウさんが感心する。図書館とリンやケンから。とは言えず、記憶に無いんです。と答えた。
その後は、ずっとデザイナーとリョウさんのやりとりを聞いてるだけ。
十日後には日本に服が届く事を聞いてリョウさんはパソコンを閉じた。
早めに最初に会った家へ向かう。駅までタクシー。そこから違うタクシーで。
[あの場所もなるべくバレたくないのよ]
リョウさんはタクシーを換えた事を不思議に思うえっちゃんに言った。




