プロローグ 世界の成り立ち少女の始発
どうもネントです。なんかやりたくなったのでやってみました。暇つぶし程度に見てください。あくまで趣味の一環なので。それでは本編をお楽しみください。
遠い昔、数多の生物が、神によって作られた。神達の父に等しい、全ての神を生み出したエステンが、子ども達に世界を創る仕事を与えたからだ。
父のために子ども達は、それぞれ役割を分担しながら世界を創っていった。その過程で創られたのが、人間、獣人、エルフ、ドワーフ、魚人、精霊、妖精、魔族である。
人間を創ったのが叡智の神、ウェイシェ。
獣人を創ったのが剛勇の神、ヴァレンティア。
エルフを創ったのが調和の神、ハルモニー。
ドワーフを創ったのが剛健の神、ストーディン。
魚人を創ったのが熾烈の神、アグリオス。
精霊を創ったのが慈愛の神、ヴィリンド。
妖精を創ったのが奔放の神、セルヴァージ
魔族を創ったのが獰猛の神、ファロス。
八柱の神は見事、世界を創り、エステンに献上した。それを見たエステンは大層喜び、子ども達が創った生命体に、祝福を与え、この世界を八柱の所有物とすることを認めた。
それを聞いた子ども達は大喜び!嬉々として世界の管理していたが、それに満足しなかったのが、叡智の神、ウェイシェだった。ウェイシェは誰よりもプライドが高く、向上心が高かった。故に他の神と協力して得た物に納得できなかったのだ。
ウェイシェは頭が良かった。だが良かったのが災いとなってしまった。思い至ってしまったのだ、自分以外の神を消すことを。ウェイシェは頭を使い、原因不明の力の渦によって、七柱の神をバラバラにしたことにたのだ。
特に中でも比較的厄介だった獰猛の神ファロスは、血の一滴さえも残さず体を潰した。何も知らないエステンはひどく悲しんでおり、ウェイシェは父を慰めるふりをしながら、これからのことを考えていた。
七柱の神が消えたことにより、世界を自分の手で手に入れたウェイシェ。しかしウェイシェにとってまだ問題が残っていた。それは七柱が創った種族のことだ。だがこれはすぐに解決できた。ウェイシェは消すことはせず、有効活用することにしたのだ。人類が繁栄できるように...
そもそも人間は他種族と比べて力は弱い方だった。だが代わりに他よりも知能が高かった。だからウェイシェは人間にこう告げた。
「人間以外の種族は亜人と呼ばれる邪神が創り出した劣等種である。特に魔族は邪神の力が強く流れているのだ。奴らは人類を殲滅し、自分達の世界を作ろうとしている。我はそれを防ぐために来た。」
人間は言った。
「そんなことが?!いや、しかし、私たちの創造主であるウェイシェ様が仰ることなら間違いないでしょう。ああ!我らが神よ!どうか我々に!道を示すお告げを!」
それを聞いて、満足そうに笑い、ウェイシェは人間に話す。これから、この世界に最悪の未来をもたらす言葉を。
「我が愛し子たちよ!よく聞け。今、この道具を渡す。お前たちは今から我が言う方法に従い、他種族に魔族が世界の敵であると認識させよ!そして。魔族を滅ぼした後、一匹残さず、全種族を人間の奴隷にするのだ!」
ウェイシェから方法を聞いた人間は、早速、己の頭脳を使いながら、魔族を敵だと認識させることに成功しました。その後、闘う物に魔族に対抗できる装備だと、戦えない者に魔族よけになる物質で作られた装飾品だと装い、ウェイシェに渡された、隷属化の首輪をはめさせることに成功しました。
こうして、魔族が消え、ウェイシェは望みを叶うことができたとさ。
◇
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「これが、この世界の成り立ちの真実よ。」
「ふーん、ひどい茶番だね。家庭教師が教えてくれたこととは全然違う。」
「そうね。先生や教科書はウェイシェ様のことが美化されているけれど、それは捏造された話なのよ。」
「ねぇ、お母様、どうしてお母様はそのことを知っているの?」
「それはね、◼️◼️◼️◼️◼️。これは私たちの家系に......
◇
◇
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屋敷は燃やされた。生き残っているのは私とこの小さな妹だけ。メイドも執事も国も、私たちを陥れた。私たちの家系の秘密を知ったから。
「私はまだ死にたくない、死ぬわけにはいかない。」
そう呟き、私は妹を連れて、お母様に教えてもらった秘密の通路に向かって歩いた。
窓越しにかかる眩しい光によって目が覚めた。久々に見る夢がこんなにも最悪だとは思わなかった。すぐにベッドから出て、窓を開ける。寝起きの体にとって窓から入ってくる風は少々肌寒かった。私は今日の仕事を始めるために部屋を出る。
私はヴィーレ。今は薬屋を営んでいる。




