第15話 友達が増えました!!
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第15話 友達が増えました!
数日前に入学式を終えてその日に明日から授業だ!魔法楽しみ!と思っていた私にマリアが
「あ!カンナ、明日から2日間学校休みで3日後から授業が始まるんだよ?」
おう?私のテーションが100から10にいっきに下がりましたよ
なんで!?だっておかしいでしょ、入学式の次の日が休みなんて
「そんなこと私に言われてもね~」
のんびりした口調でマリアが返事をしてくる
「なんか楽しみだったの!私はなんか楽しみだったのよ!」
あ~なんでかな~この喪失感?期待していた所からいきなり突き落とすような感覚は
「なんか?」
マリアめ、いつも思うがその首を傾げる仕草はわざとなんですか?かわいいですよ
「よくわからないけど楽しみだったのよ・・・」
いやだってね、魔法学校でしょ!どんな授業になるのか楽しみなんだよ
「そんなことより聞いてよカンナ」
そんなことって・・・
「あのね、カンナと転移したときに変な映像が流れてきたのよ・・・一瞬だったんだけど」
「変な映像?」
なんだろう?私はそんな物見なかったけどなぁ
「あまり覚えていないですけど・・・」
「ごめん私も分かんないよ」
そういえばこれまで相手を転移させたのは私たちに危害を加えようとする人たちで私はその転移させた人の後どうなったか知らないな・・・
自分以外を転移させると後遺症とか変な物を見たりだとかするのかも・・・
「ん~、今度からはあまり他人を転移させない方がいいのかもね」
「そのほうがいいわよ、今度相手を転移させる時は魔法の転移の方にすれば?」
「いやダメでしょ、だって魔法の転移は膨大な魔法力が必要だもの。そんなの一人でやっちゃったら大騒ぎになっちゃうし」
いや~自分でも最近すこし人外かなって思ってるのに周りからもそんなふうに見られてもねぇ
「そうですね、まぁそんなに困る事でもないですけどね。いままで他の人と転移することなんてなかったんですから」
「まぁ確かに」
入学式の後の2日間はまぁ準備期間でもあったの、この学園に通う生徒の約半分が寮に住む。
今年は1800人近くが寮に住むんだって、入学式の次から休みなのは寮に入る生徒がたくさんいるためらしい
私たちも入学式の次の日に寮に移動だったんだけどその寮がまたすごいの!!
まるで高級ホテルよ、入り口にシャンデリアがあって部屋は一つで2人ずつ
マリアとは違う部屋になっちゃったんだけど、まぁマリアの部屋も隣だからいつでも会えるんだけど
部屋の中にはベットが二つ置いてあってその前にテーブルが置いてあります、ドアを開けてまっすぐ行くとベットがある部屋でその途中にまたドアがあり中に入ると洗面所、そこにもドアがあってその中にトイレがあります。
簡単に言うとホテルの部屋とだいたい同じ作りです。
今私は緊張して何故かテーブルの上で正座しています・・・
だってこれからもう一人の住人が来るんだもの緊張しないわけないわ
「ちゃんと友達になれるかな・・・」
不安で一杯です・・・ガチャ
き、きた・・・
「あの、お邪魔します・・・」
なんとも控えめな感じの女の子の声が聞こえました
お、こっちにきました
私は彼女をみた印象は兎みたいだな~でした
彼女の顔は不安がいっぱい+ビクビクしていてなんとも守ってあげたいオーラが漂っています
彼女は私をみるとビックリと目を見開いて固まっています
さて今の私の状態は、テーブルの上で正座をしているかんじです
考えてみれば初めて会う人がいきなり部屋でテーブルの上で正座してたらびっくりするもんね
「・・・えっとそのこれは私の街の礼儀作法で始めてあった人にはテーブルの上で正座しなさいっていう・・・」
苦し紛れのいいわけです
「あ、そうなんですかぁ。素敵な礼儀作法なんですね」
・・・え?信じちゃったの・・・
「あ、それじゃあ私もテーブルで正座したほうがいいですよね?」
兎っぽい女の子は私と同じようにテーブルに正座をしてくる、なんともこの光景を見た人は眉を潜めるだろう・・・
「えっと私はミーナ=セレティです、あのよろしくお願いします」
「あ、私はカンナ=シュベルトですよろしくねミーナさん」
やばいよこの子天然さんだよ面白いよ
「あ、私のことはミーナでいいですよ、私はカンナって言ってもいいですか?」
「いいよミーナ」
あ~なんか癒されるなミーナは
「でもカンナってけっこう小さいね」
悪気のない顔でミーナがカンナの急所を直撃する
「ぐふ」
なんだこの悪気のない表情での急所の一撃は・・・
まぁでも楽しい学園生活になりそうだな
ーーマリアSIDEーー
残念です・・・カンナと同じ部屋になれませんでした
で、でもこれもいい機会なのかも・・・だってもうカンナにばっかり依存してもいけない気がするし新しい友達が作れるかもだし
でも緊張します、そ、そうだ部屋の掃除でもしましょう!気晴らしになります
掃除道具は洗面所の水道の下にあります、私は中からほうきを取り出して掃除を始めました。
風系統の人はこんな時には便利ですよね、だって魔法でぱぱっと掃除できちゃうんですから
私はベットの辺りをほうきで掃いているとガチャと音がして同じ部屋になる人が入ってきました
「・・・」
彼女は私をみると驚いたように固まっています、そりゃそうですよね。
部屋は完璧に綺麗にされてあるのに部屋にはいったら頭に布を巻いてほうき片手にベットの下を掃こうと手を伸ばしている人がいたんですから・・・
なんか恥ずかしい
「あ、あのそのこれはなんて言うか、あ!まずは自己紹介からですね。私はマリア=マイクスといいま
す、そのよろしくお願いしますっていた」
頭をさげた時に手に持っていたほうきの柄におでこがあたってしまった
い、いたい~
そんなことをやっていると女の人が笑い出しました
「アハハハあかんあかん、ちょっと笑いすぎちゃったな。私はミルク=アーストや・・・よ」
あ、このしゃべり方は確か
「えっと、カスタール村の方ですか?」
「あちゃ、ばれたか。これでも標準語になるように頑張ってるのよ?今はだいたいの会話の9割は標準語でしゃべれるわ」
ミルクさんは笑いながらいった、カスタール村は王都からは馬車で8時間も先にある山々に囲まれた地方で私たちの住んでた街に比べて小さい所だ、カスタール村はその村独自の方言があるって聞いていたので彼女からたまにでる言葉がすこしその方言と似ている所があったけどあの村の出身者かぁ
「へぇ、ミルクさんそんな遠くから来たんですか」
「ミルクでいいよ、うちもマリアって呼ぶから」
「うち?」
「ああ、私・ね」
なぜかまたミルクが笑い出した、ミルクはなんか活発な感じの女の子だ。
「でもよかったぁ、同じ部屋の人がミルクのような人で」
「ん?」
「私幼なじみ以外にあまり同年代の人と喋ったことなかったの、ミルクは何歳?」
「うち・・・私か?私は14だよ」
「あ!私と同じだ」
「マリアもか、私はてっきり15歳かと思っていたんだけど」
ミルクが驚いたような感じで言ってきた
「・・・私ってそんなに老けてるかな?」
「いやいや老けとらん老けとらんって、だからそんな怖い顔でみないでよ」
なんでかミルクがすこし怯えたようななんじで弁解してきました、怖い顔?
「まぁ、これからよろしく」
「あ、はい!こちらこそ」
カンナ、私に新しい友達ができました!うれしいです
新しい登場人物紹介
ミーナ=セルティ
歳 13歳
誕生日 12月30日
身長 159cm
性格 温厚な感じののんびりだがしっかりな性格 すこし天然
好きな物・事 のんびりすること
嫌いな物・事 走ること
ミルク=アースト
歳 14歳
誕生日 3月02日
身長 170cm
性格 活発でよくしゃべる
好きな物・事 しゃべる 運動
嫌いな物・事 勉強
あと
この世界の馬車の馬は時速100kmくらいです