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今気づいてたってね

新しい映像媒体と古の映像媒体の中間よりややみぎ側のをみたの。大きく生きれていた過去を見た気がしたよ。今さら耽けたって、音楽が終わってもう瓦解しちゃいましたから取り戻せないんだなと。

本棚の背表紙で新しい会話をするのはきっと愉快で、二度と訪れはしない。あのときの感傷はあなたには届いていないかな。そうだったらいいな。


きみは桜の始まりの日、まだ冷たい布団の中で泣いていましたね。

結局、ひとりであることが怖かったのか、悲しかったのか、きみは思い出せないけど、きっとそのどちらでもあり、それ以外でもあり、そのどれもが違った。きみはただあなたを舌の上で転がしすぎただけだったんだね。


あの四角の陽だまりは今日も見えましたよ。まるでレーザーのように瞬く間に広がって、そして、消えていった。それがカーテンの仕業であると気づいたのはすぐでした。くすくすと笑う雰囲気ではなかったからそのあとはネットだけ見つめていた。

視界を埋めていたインクの匂いも、残らないものだって今気づいてもね。


戻りたいとは思わないよ、あまり。

つまり、あるていど今に満足しているよ。戻りたいと考えてしまう今は、不満で溢れた今だから。


きみは少しだけ臆病だったけど、それでも、それなりに正しい選択をしていたんだね。

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― 新着の感想 ―
あまり戻りたいとは思わない。 でも、ぜったいに戻りたくないわけではない。 あるていど今に満足している。でも、完璧には程遠い。 そうしたすこしの渇望と期待が文章の裏に見え隠れして、とても深みのある一節…
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