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24話 校外学習とその後7

俺達はザワザワとしている現場からはなんとか抜け出し、俺たちは一刻も早くこのデパートから抜け出したいという思いで外へと出た。


外に出ると既に日が落ちていた。

今の状況を俺は確認してみる。

周りの様子も特に俺たちを意識するようなことは無い。脱出成功と言ってもいいだろう。

だが、不自然なことが一つあった。

そう、西園寺さんが未だに手を掴んでいることだ。

俺は西園寺さんの手から抜け出そうと試みた。が、がっちりと固定されていて抜け出せない。ものすごく強い力だ。


「西園寺さん?その〜、手をどかして頂きませんか?落ち着かないんですけど」


俺は自分の手を指さして言う。


「はっ!ご、ごめんなさい!」


そう言ってすぐに手を離す西園寺さん。

その瞬間手と手の温もりで温まっていた手のひらに夏にしては少し冷えている外の空気が流れ込む。


……

………


き、気まずいな……な、なんか話すか。

しかし、何を話せば…


そう思っていると


「その……さ、さっきはありがとね!」


西園寺さんが俺の目を見てそう言ってきた。


「いや、すまねぇ。もっと周囲から注目されない方法があったかもしれないのにあんな大声で叫んでしまって」


「ううん、全然大丈夫!あれが1番最善手だったと思う」


「そ、そっかありがとな」


「それはこっちのセリフ」


クスッと笑いながら言う西園寺さん。

その横顔は夜の暗闇の中で光り輝く星のように綺麗だった。


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