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十人十色の力 1枚目
俺は目が覚めた。ここはどこだ……、と意識が朦朧とする中、郵便局前での出来事がフラッシュバックし、がばっと飛び起きた。
「おっと、少年、まーだ、起きちゃだめだぞー」
とベッドの横には、見知らぬ中年男性が椅子に座っていた。それ以外あたりを見回すと、
「俺の……部屋?」
そして枕元には出そうとしていた手紙が一緒に寝ていた。
「あなたが……、助けてくれたんですか?」
俺は男性に話しかけると、少し困った顔をして、ぽりぽりと頭を照れくさそうにかきはじめた。
「助けたというか、まあ、おっちゃんは道の反対側歩いていたんだけれども、いきなり、人が倒れたものだから、駆け寄ったわけ。で、まあ、顔をぺちぺち叩いてもだめだし、とりあえず、連絡しないとなぁー、と思って、君のズボンのポケットとか調べさせてもらったら、この家の鍵のキーホルダーっていうの? それがあったから、ここまで、おっちゃんが、君を背負ってきて、白雪ちゃん、大慌て、で、とりあえず寝かせてて、起きるまで、親切にも待っててあげたっていう、あ、話長かったね」
とそういうわけよ、と話を無理矢理終わらせ、
「てなわけで、おっちゃんは、ここの住人の葵。よろしくな」
軽くウィンクして、俺に微笑んだ。




