表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「この結婚はなかったことにしてほしい、お互いのためだ」と言われましたが……ごめんなさい!私は代役です  作者: 涙乃


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/26

11

「フィオーリ様、少しよろしいでしょうか」


しおらしい態度で、メアリーがフィオナに話しかける。


「後にしてくれ」



「旦那様、フィオーリ様にお客様ですので、お手を離されては?」


アランは渋々フィオナの手を放した。


「フィオーリ嬢の客人に私も挨拶をしよう」



アランがフィオナをエスコートしようと進み出る。


「旦那様! フィオーリ様のたーいせつなお客様のようですわ。なんでも二人きりで外でお会いしたいとか。さ、さ、フィオーリ様、このまままっすぐ行かれて、階段を降りて外に行かれてくださいませ、ささっ」


「えぇ? ちょっと押さないでください」


口調こそ丁寧だが、有無を言わせぬ物言いでメアリーはフィオナの背中を押して外へと誘導した。




アランと二人きりになると、メアリーはすかさずアランに擦り寄る。


「旦那さまぁ、どうやら、フィオーリ様にはたーいせつな殿方がいらっしゃるようですよー」



「本当にフィオーリ嬢の客人なのか? 」



「さーあ、でも、どーしても二人で話したいことがあるそうですよ。帽子を目深に被っていましたけれど、綺麗なあごのラインが見えました。旦那様がいながら、隅におけませんねー、ねぇ旦那様、あんな浮気女のことは放っておいて、私と、これから━━



「メアリーと言ったな」


「嬉しいですわ、やっと名前を覚えてくださったのですね」



「私の婚約者であるフィオーリ嬢のことを軽んじてはいけない。それに、来客の取次はまず私に確認がするのが先だ。 フィオーリ嬢に何かあったらどうするのだ。とにかく一人で行かせるわけにはいかない。そこをどいてくれ」



「待ってください、旦那さまぁ。フィオーリ様とのことは白紙に戻すのでしょう?放っておけばいいではないですかー」



メアリーはアランの行く手を身を挺して阻む。


「なんだと? 誰にきいた?」


アランに射抜くような視線を向けられたメアリーは、バツの悪そうな顔をする。



「答えろ!」



「こわいですわぁ旦那様、フィオーリ様のことは私が付き添いますので!」



メアリーは、慌ててフィオナの後を追いかけて行った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ