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無限の彼方へ  作者: アシドーシス


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12/12

第5範囲

「火薬車を突っ込ませろ!」

ドッカーンッッ!!!

「駄目です!ドワーフの国の城門に傷一つつきません」

「でかいし硬いし無駄に頑丈だな」

「アリエッタ様、陛下に最新兵器を要求しては?これは時間の無駄です。」

「よしそうしよう、周辺国を先に落としに行くぞ、ここには出られないように5万人だけ残していく。」

「わかりました!」


「ラッツ皇帝陛下に繋いでくれ」

「はい、少々お待ちください。」

「どうしたんだアリエッタ姫、何か問題でも起こったか?」

「あなた!久しぶりですわね!いきなりですがドワーフの国の城壁が高く無駄に硬く、火薬車では傷一つつきません、何か最新兵器を送っていただけますわよね?」

「ふむ、地上からでは無理か、なら飛行魔法を指輪につけ送ってやろうか?」

「城壁を超えていけるという事ですわね、嬉しいですわー、最低でも100個ぐらいは欲しいですわ」

「そうだな、それぐらいならすぐ作って送ってやる、要件はそれだけか?」

「いやですわーそんなわけないじゃないですか、この戦いが終わったら私戻りますわ、もう十分武功はあげれましたの、将軍になれたんですからもう十分ですわ~」

「なんだ、元帥まで目指しているのかと思ったぞ、もう十分だろ、ドワーフ国を落としたら戻ってこい」

「いやですわ~あなたったら、この戦いといったじゃないですかー、第6範囲までいきますわよ」

「ぐふ・・・そ、そうか、そこまで行ったら帰ってこい、いつでも待っている。」

「わかりましたわ~ちゃんと武功はあげて帰りますわよ、期待していてほしいですわ~」


その後中央部は前後から攻撃されドワーフ国を除くすべての国が陥落した。これで補給を断てば自然とドワーフ国は陥落すると思うのだがアリエッタ姫は強行突入するという、中からだと城門を開けられるとふんで、飛行魔法でドワーフ国の城壁を占拠後、城門へ移動するが閂がかけられており一人では持ち上げれなかった。

そこで近くの隊員を集めなんとか閂を外し城門をあけた。

その後はあっとう間に城内を占拠しドワーフ王も捕らえた。

諜報員がいうにはドワーフ王が炉の火だけは絶対消すなと言っているみたいだ。

炉を探し出して、石炭をくべる係を設置した。

全員に奴隷刻印を刻印し都市から指示があるまで出るなと言いつけをし、第4範囲の攻略はおわった。


「中部軍元帥に繋いでくれ」

「はい、少々お待ちください」

「ラッツ皇帝陛下お待たせしました。」

「少し期間は過ぎたが概ね期限通りだろう、占領した地域はやはり広いか?」

「はい、広大です、道も新たに作らないといけませんし、この辺りは田んぼというのが一般的なようで米が作れるとの事です。」

「米か、うまいのかそれは?」

「一般的に食べられている食料のようで、中にはうまい米もありますね」

「そうか、育てる人によって味が違うのだな、それは品種改良の余地がありそうだな」

「そうですな、もっと美味しくなると思います。」

「それ以外に何かあったか?」

「はい、第3範囲送った人数は計算しておりませんが、送られてきた難民の数は約2000万人」

「それだけの人数食わすだけでも大変じゃないか、で収容所を建てると言ってた件だが言語学校に変更したか?」

「はい、陛下のご指示の通り言語学校にしております。」

「残っている住人は村や都市で生活できているんだな?」

「はい、口減らしだそうです、この辺りは多産な方が多く、すぐ人口が増えるので、攻められるなら時間を稼ごうとついでに送ってきたみたいです。」

「なるほどな、しかし人口が多いのはいい事だ、その分色々才能もあるだろうからな。」

「そうですね、言語学校が終われば色々と開発できそうです。」

「うむ研究所に興味がある者がでてくればいいのだがな。」

「そういえば、プロペラ機が完成していると聞きましたがどうなんですか?」

「まだ一人乗りだ。実用性があるとは思えん、なので追加開発中だ」

「そうなんですか、それは今後に期待ですな」

「アリエッタ姫なんだが今はそちらにいるのか?」

「現在北部軍は開拓と都市の建設にかかり切りで治安維持などの部分を北部軍に依存しています、なので近くは無いかもしれませんが、中央部にいる事は確かです。」

「そうか、次攻めるのは3年後ぐらいにするか、あまりにも第3範囲もまだ完全ではないし、第4範囲が落ち着くのも時間がかかりそうだしな」

「そうですね、第4範囲はかなり時間がかかると思われます。標高の高い山がなく訓練村が作れませんでしたから第3範囲の訓練都市に送ることになるでしょう。」

「そうだな、訓練都市は込み合うだろうな、南部軍の動きはどうだった?」

「第3範囲開墾はすべて終わったんじゃないでしょうか?最新式の農機具を使っていたみたいですし作業も速かったと聞いております。」

「ふむ、また南部軍にも問い合わせて聞いてみようか、とりあえず、第5範囲まで時間があるので、第4範囲の開拓と都市の整備よろしくお願いしますね」

「わかりました。今回中部軍はほぼ活躍できませんでしたからな、開拓と都市建設で頑張らせていただきます。」


1年後

「シロさん~どこかな?」

「く、こ、ここですわ」

「また本に埋もれてーほら引っ張りますよ」

「よかったでれて、ちょっと出れなくて困っていたのですわ」

「そうかそうか、それでちょっと聞きたいことがあるんだが」

「えぇなんでしょうか?」

「前はプロペラ機が開発されたって言ってたけど今はどうなってるのかな?」

「はい、現在はプロペラ機の開発も継続されていますが、ジェット機の開発も進んでいますわ」

「ほう、2種類も開発してるのか?どうしてなんだ?」

「プロペラ機だとだいたいどこでも着陸できるのです、それれに荷物が多く積めますわ」

「ほうジェット機はどうなんだ?」

「現在ジェット機は一人か二人乗りです。速さはあるんですが、まだ大きな荷物を積んだり人が運べたりしないんです。長距離もプロペラ機のほうが燃費がよくて効率がいいですわ」

「なるほど、ジェット機は今の所航続距離が短いでも早いという事か」

「そういう事ですわ、帝都から飛んでも第4範囲までプロペラ機だと補給なしでたどり着けますわ、燃料を積んでおくと補給施設がなくても往復で帰って来れますわ」

「なるほど、使い勝手がいいわけだな、それで2種類開発しているのか」

「はい、今の現状ですとプロペラ機の大型なら使い勝手のよさから各地に派遣できるでしょう」

「なるほど、元帥達を呼び戻したいんだ、第4範囲に集まるようにしておくからプロペラ機を派遣して連れて帰って来てくれ」

「わかりました。あと面白い物ができましたよ」

「ほう、どんな物だ」

「この画面を見てください。」

「お?画面に映像が映っているな」

「はい、これは帝都です。まだ試験中ですが、カメラで写したものがこうやって画面に映せるようになる。これが遠距離でも可能です。」

「なるほど、これがあればこれから元帥達をわざわざ呼び戻さなくても画面でみて通話すれば会議のような物ができるな」

「そういう使い方もできますし、民衆に今の戦争をそのまま生中継する事もできます。」

「ほほう、訓練教の者が多いがいい刺激になりそうだな」

「はい、映像化にはかなり苦労したようですが、なんとか形になったという事でしょうか」

「そうかそうか、こんな物がな、軍事にも使えればいいが、何かいい装備はないか?」

「研究所で開発された暗視ゴーグルという物がありますね」

「どんなものだ?」

「暗い中でも敵を発見しやすくなる物です」

「わかるようなわからないような感じだな」

「試しにつけてみますか?試作品がありますよ」

「おお、真っ暗だがシロさんの姿がはっきり見えるな」

「はい、これが暗視ゴーグルです、実際に部隊に配布される時にはもっと精度が高い物になるでしょう」

「それはすごいな、プロペラ機で敵奥地に降りて真っ暗中活動できるという事だろう、作戦可能範囲はすごく増えるな」

「そうですね、危険な物ですがこれがあればどんな作戦も可能になるでしょう。」

「そういえばプロペラ機の輸送機ですが垂直に降りれるそうです。」

「どんな物なんだ、まったくわからんくなったぞ。」

「見に行きますか?もう量産機が空港に止まっているはずなので。」

「そうか、見にいけばわかるな」


「この大きいのが空を飛ぶのか?」

「はい、これは最新型で垂直に浮き上がり空中で翼の向きを変え高速で移動できる物になります。降りる時も翼が向きを変え垂直に降りれるという事です。」

「実際に動かしてもらおうか」

「頼んできますね」

「おおおおおおこれは!?こんなに翼の向きが変わるのか!これで事故は起きないのか?」

「比較的安全だと言う事ですのでこれからはこれが主力輸送機になるでしょう」

「そうか、これが最新型か、すごいな、もうすごいしか言葉がでてこんが」

「空港にきたついでにジェット機もみますか?」

「もうあるのか?」

「試作機がありますわ」


「ほう、これがジェット機か」

「ここに並んでいるのはすべてジェット機です」

「なるほど改良が進んでいるという事かな」

「そうです、この手前にあるのが1番最新型です」

「ほう、これはドワーフの国の技術が使われてるのか」

「そうです、高耐久高熱に耐えれる合金が使われています」

「なるほどな、それでどの程度の速度で飛ぶんだ?」

「最新型で700キロ程度となっています。まだまだ発展中ですからね」

「ふむ、これを大量導入したら戦争は変わるかな?」

「まだ武装が用意されてませんし、第5範囲までいけるほど航続距離も長くないですわ」

「武装がまだなのか、残念だな」

「プロペラ機のほうに爆撃機と言う物がありましてそちらでしたら爆弾を大量に積み込み落とすだけですからそれなら戦争に使用できますわ」

「ほうほう、それを見してくれないか」

「はい、こちらです」


「なんだこの大きさは!?」

「プロペラ4発機です、この胴体に爆弾を積み、敵陣地に投下しますわ、そうすると地面が爆発し、辺り一面火の海ですわ」

「おおおう、怖いなー、そんなの使いたくないが使わざる負えない場面も今後でてくるかもしれないしな」

「そうですわ、いざとなった時に無い、作れない、では意味がありませんからね」

「今量産化できるように金属工場ではドワーフが気合を入れて自動加工機の調整をしていますわ」

「ふむ、やはりドワーフの職人技なしでは完結しないか、それはそれで大変な事だな。」

「はい、ドワーフは金属製品ならなんでも素晴らしい完成度で実現してみせます。」

「それならなぜドワーフは銃を作らず剣や盾などの製品に固執していたんだ?」

「第4範囲では火薬が作れず、魔道大国のせいで魔法が発展しており遠距離攻撃は魔法が主流だったからだと思われます。」

「なるほど、その説明ならしっくりくるな、魔法のせいで科学力が下がったわけか」

「えぇしかし、その反面、魔法耐性がある防具などが多数作成されました。」

「だが魔力結界まではいかなかったと・・・結局は魔道大国は自分が作成した結界を刻印するという技術に負けたわけだが・・・両方強化していかないとな。」

「そうですわね、技術も魔法も両方いい所がありますし、どっちも育てていけばいずれ融合してさらなる高みへと進化していくに違いありません。」

「そうだな、第一範囲から第4範囲まで魔力チェックは行っているのか?」

「第2範囲の住民までは訓練所で魔力測定を行っており全員チェック済みですが、まだ第3範囲の住民の60%ぐらいしか魔力測定はできていません。」

「そうか、チェックは行ってるんだな、それなら大丈夫だ。」


現在帝国では北部の魔道大国の魔法技術の吸収とドワーフ国の合金技術を吸収していた。

どれも一級品な物が多く、帝国の技術向上に大きく役立っていた。

研究所では新しい製品がどんどん発明されて実用化されていった。

この時期に帝国はかなり先進国になったのだ。

第5範囲攻撃次期までもうすぐだが、軍事用品も古い物から最新式へ切り替えが行われていき、プロペラ機も軍には導入された。

プロペラ機は複数種類導入され偵察機から爆撃機まで幅広く今回導入された。

一応戦闘機も開発されたが戦闘する相手がいないという事で改良継続となった。

防弾防塵防刃防温ベストも素材が更新され全部隊に支給された。

この時期までヘルメットなどの防具品はなかったが、ヘルメットに暗視ゴーグルを取り付けれる物が支給された。

蒸気車などもまだ走っていたが、後方要員として蒸気車は主力からはずれエンジン車が全部隊に支給された。

蒸気機関車もディーゼル発電車に切り替わっていったがまだ交換途中だ。

高速船も改良がされてさらに早くなった、警備艇は武装が強化され速度もあがった。

南部軍にも100万人の追加増員が行われ第5範囲への用意も進んでいった。


「ラッツ皇帝陛下!どこですかー?」

「ああここだ、どうした?」

「ラルツ上皇様がおかえりになられました。」

「ほう、どこを旅行してたんだろうな?えらく長かったが」

「もうすぐここに来ますので直接聞いてみてはどうでしょうか?」

「ラッツ、元気であったか?」

「はい、すこぶる元気であります!」

「そうかそうか、長旅は疲れるの~じゃが楽しかったわい」

「どこを旅行されていたんですか?あまり噂話も聞きませんでしたが」

「第6範囲の端まで行ってきたぞ」

「おお、第6範囲はめっちゃ寒いと聞きますがどうでしたか?」

「寒かったぞ、じゃが護衛が用意してくれた防寒着でなんとか過ごせたわい」

「現地の防寒着ですか、これは頂いてもよろしいですか?」

「なんじゃこんなもん欲しがるとは変わっとるのー」

「研究所に送るんですよ、防寒着として優秀そうですので、帰りは高速船でお帰りに?」

「いやプロペラ機というのに乗ったぞ、護衛みんなも一緒にな」

「おーもう乗られたんですか!どうでしたか?」

「うむ、人が空を飛べるようになっとるとは驚きじゃ」

「でしょう?私もびっくりしてるんです。」

「そうかそうか、ならこれもびっくりしてくれるかな?」

「なんでしょうか?」

「ほれこれじゃ」

「地図ですか?おぉ!この精巧な地図はどうしたのですか?」

「わしが書いたんじゃ、全部の村を旅行してな、それで作ったのじゃ」

「山脈や川や丘や森まで記入されていますが、これを使用してもいいと?」

「当たり前じゃ、もうすぐ第5範囲の攻勢が始まるのであろう?ならばその地図が役にたつであろう?」

「海岸から書いた簡易的な地図しかありませんでしたので、これは助かります。第5範囲と第6範囲ですね。ありがとうございます!」

「うむ、我わ疲れたのでな、休ましてもらう、頑張るんじゃぞ」


1か月後


「全元帥につないでくれ」

「畏まりました、少々お待ちください」

「これは皇帝陛下!こんな小さい画面になってますぞ」

「ハハハ、それは映像だ、俺はそんな小さくなってないぞ」

「これが映像ですか?偉い綺麗ですがな」

「この装置を前線でも使えるように今調整中だ。」

「凄いですな、これなら相手の顔を見ながら会議できるので電話よりいいですぞ」

「うむ、皆そろったか、では会議を始める、以降発言は控えるように」

「北部軍元帥、軍の調子はどうだ?」

「はい、新しい装備にも慣れ訓練また訓練の日々です。」

「よろしい、では中央軍元帥、軍の調子はどうだ?」

「はい、1週間前まで開墾と都市建設を行っておりましたが終わり、新しい装備になれる為に訓練を開始した所です。」

「わかった、南部軍元帥、軍の調子はどうだ?」

「はい、第3範囲の開墾と建設はほぼ完了しました。増員した100万人含め現在訓練中です。」

「なんだ?上手く行って無さそうな返事だな」

「南部軍は現在統制が取れない程度に混乱しております。訓練中ですが、指揮系統が混乱中です。」

「そうか、やはりいきなり100万人も増員するのは難しい事なのだな」

「はい、今が戦闘中でなくてよかったと思っております。」

「そうだな、早急に混乱を沈めろ。もうすぐ開戦予定だ、1か月後とする。各々作戦地図は配布している通りである。」

「こんな精巧な地図をどうやって入手したんですか?」

「ラルツ上皇がな旅行がてらに書いてきてくれたんだ。これは部外秘だぞ」

「そうでありましたか!わかりました。活用させていただきます。」

「うむ、これで地の利を生かした戦術も可能になるだろう、各軍作戦立案は任せる、思う存分やってくれ」


1か月後


「「「「全軍に通達する、これより第5範囲攻略戦を始める、皆の者武功をあげよ、進め!!」」」」


第5範囲の攻略が始まった。3年も時間をかけただけあって、各軍装備は整っている。


北部軍はそのまま第4範囲の続きを攻めるだけだ、ただし海岸がつかえない断崖絶壁になっているため海上輸送が使える場所が限られてくる、その為、収納魔法持ちも数多く参加している。


中央軍は絶壁を超えなければ次の範囲にいけない為、輸送機を大量に用意した。

輸送先は諜報員が場所を確保済みだ。だだっ広い高原に降りる予定なので支障はないだろう。


南部軍はエルフの都市が並ぶ森を迂回する為に海岸輸送を行う、南部は海岸が多い為どこからでも上陸できる。

エルフの森を抜けたあたりに上陸予定だ。

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