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ファインド・アイズ (探し屋と女子高生)  作者: てんまる99
満月姫編

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32/32

ファニーデイズ

ようやく萌の裏人格を収めた主人公達だったが‥。

エピソード32


「話してくれますか、萌の事」

帰りの車の中で俺は尋ねた。

後席では気を失った萌が寝ている。

今は悟さんの車で萌を家に送っている途中だった。


悟さんはハンドルを握りながらぽつぽつと話し始める。


「萌は子供の頃から闇の眷属ナイトウォーカーの力を持った萌自身が嫌いだった‥ずっと普通の娘に成りたいと言っていて」

その気持ちは分かる。

俺も最近まで自分の能力を押し殺してきた。


「誤解しないで欲しいのは、普段の萌は普通の人間なんだ。世代を重ねて人と交わったことで力が薄れたんだろう。ただ、満月の夜だけ‥その時だけ‥」

悟さんはハンドルを強く握り直した。


「だが、いつの頃からか闇の眷属ナイトウォーカーとしての力は影を潜めて‥萌も普通に暮らす様に成った」

「え、それじゃ‥これまでは?」


「ああ、それが1年くらい前から再び発現しはじめた‥恐らく、抑圧されていた力が限界に達したんだと思う」

そう言われて俺はある事に気が付いた。


「1年くらい前から、喫茶店とかでトラブルが‥」

「そうなんだ、発現した萌の力の影響で‥だが萌自身もそれを望んでいた訳ではなかったんだ」

萌自身が抑えたいと思っても、出来なくなっていたと言うことか。


「あの、それが俺とは‥?」

「ああ、その日のことはよく覚えてる。萌が凄く興奮して帰ってきて」

「それは、半年位前ですか?」

「ああ」

たしか、俺が初めて萌と会った時だ。


「魔力を人の為に使っている人が居ると言って驚いていた。萌からすると目からウロコだったらしい」

あの時の俺は気付かれない様に力を使ったつもりだったが、萌は気が付いていたらしい‥。


「それで、その人とエンゲージで結ばれれば、魔力の暴走を抑えられる‥と」

「なるほど‥」

「勝手な話で申し訳ない。だがそれしか方法が無くて‥」


「それでうちの店に?」

「ああ、神嶋君と打ち解けて、協力して貰えればと考えていた。結局、間に合わなかったが‥」

悟さんは溜め息をついた。


「あの、一つ聞いていいですか?」

「うん、どんな事?」

「エンゲージ、悟さんと萌さんでは駄目なんですか?」

「俺には萌を抑えるだけの魔力が無いし‥親戚では魔法契約が出来ないんだ」

「なるほど‥」


「涼花君や風香ちゃんにも迷惑をかけてしまった」

悟さんはうなだれた。


「二人は気にしないと思いますよ」

「そう言って貰えると助かるよ」


とりあえず、事態は解決した。

まだ、これからも色々とあるだろうが‥今夜は一休みしよう。

その後、家に帰った俺は倒れる様に眠りについた‥。




あの夜から1ヶ月ほどが経った。

俺達は戻ってきた日常を平和に、忙しく過ごしていた。


そんなある日、店のクロージングを済ませた俺に、萌が話しかけた。


「あの、今晩にお願い‥したいです」

「あ、ああ。分かった。じゃぁ今晩、涼花達を送ったら家に行くよ」

と、その様子を涼花は目敏く見つける。


「む、2人で‥怪しい」

「あ、怪しくは無いぞ」

「だって、これから2人で‥するんでしょう?」

「言い方! 少し魔力を萌に渡すだけだ」

「具体的には?」

「具、具体的には‥その‥そんなの言えるか!」

悟さんから話に聞いたその方法は、まぁかなりギリギリの内容ではあった。


「エッチな事‥するんでしょ」

「それをどう考えるかは‥人それぞれだ」

「むう!」


「それじゃ、涼花さんも一緒に‥どうですか?」

そこで萌が予想外の提案をした。


「え?」

「そ、それは‥」

驚いて見た萌の瞳が微かに金色の光を放っている。

どうやら裏萌が目覚め始めているらしい。


と、そこへ風香ちゃんも加わる。

「どうせ、隠しても伝わちゃいますよ?」

「そ、そうなのか?」

俺は動揺した。

その行為はやはり、知られると気まずいと言うか‥。


「3人とも盟約エンゲージしてるんですから」

「そ、それは‥そうなのか?」

「はい」

ニッコリと微笑む風香ちゃん。


こ、これは‥どうする‥。


「んじゃ、行きましょ」

涼花が俺の手を引く。

本気だった。


「お、おい」

「言っとくけど、萌さんには負けないから!」

「な、何を?」

「いろいろと、よっ!」

スタスタと歩き出す涼花。


「良いですね、仲良くなれそうです」

萌が続く。

「あ、私も〜」


「やれやれ、知らんぞ、どうなっても」

俺は最早諦める事にした。

どちらにせよ萌の状況は待ったなしだ。


それでも。

こんな騒ぎが出来るのは平和な証だろう。

いつの間にか繋がったこの関係を大事にしていこうと誓っていた。


モチベーション維持のためにもぜひぜひ感想とか教えて下さいませ。

また、連載形式でアップしますので読み逃し無いよう、お気に入り登録も宜しくです。


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