第19話
おまたせしました。
いつの間にか、PV9,000を超えていました。
ありがとうございます。
第19話 ナナの戦闘。あ、試験だから、本気じゃないよ。
わおーん。わおーん。
犬の鳴き声に市民が起こされた。
そして、ある宿屋では、
「おはよう。ナナ」
「おはよー。セリカー」
一つのベッドで抱き合いながら寝ていた二人が起きた。
…変な誤解はいけないよ。
「今日は入試3日目、先生との試合だね。たのしみだなー」
「私はセリカと毎日ベッドでお楽しみしたいよー」
「うん。絶対にやだ」
「セリカのいじわるー」
「はいはい。学園にいくよー。用意して」
「はーい」
本日の試合は二七八番まで行う。
各自用意するように。
以上。
「…」
「…え?」
「…帰ろう」
「待ってよ。セリカー。私の雄姿見て行ってよー」
「いや、試験がない人にそれはきついよ?」
「いいの。見てくれないんだったら、セリカがお風呂入っているときに全裸で入っちゃうよ?」
「分かった。見てるよ」
セリカに選択肢はない。
見なかったら本気でやる気だったからだ。
目が本気だった。光が消えていた。
「二七八番の者、来い!」
いつの間にかナナの番になっていた、らしい。
「はーい」
試験会場は縦3㎞、横5㎞の長方形型で、長方形型である。
その中でナナは中心にいる先生の所に行った…って、なんだ、周りに受験生がいないぞ。
どういうことだ。まさか、…全員同じタイミングで終わったのか?
…凄いな。先生は。
「それじゃ、試験を開始するぞ。用意しろ」
「大丈夫でーす」
「3,2,1,0. Start the examination」
センセイ ノ コウゲキ 。
「我望むは火。其が型成すは豪槍。其が力は必中。導き来たれ中級の魔。」
「中級魔法?!嘘でしょ?!入試で使うような魔法じゃないよ?!」
「<flame spear medium>」
豪っ!
赤く燃える炎の槍がナナを襲う。
それをかわすことは本来は不可能。しかし、
「危ないなぁ。もう。
我望むは火。其が型成すは堅盾。其が力は不侵。導き来たれ中級の魔。
<flame shield medium>」
ドンッ
さらに強い火に当てることで、不可能は可能となる。
「なっ?!」
「ふふふ。まだまだですね。先生?
我望むは火。其が型成すは豪槍。其が力は高速。上より来たれ魔の力。
<flame spear gear advance>」
轟!!!
ドッンッッッッ!!!
確実に、素早く、敵を穿つ。
「さっすが私。試験管に勝っちゃった」
ナナ=ルージュである。
…気のせいかな?倒してから、音が聞こえてきたんだけど?
「こら、ナナ。勝ったら駄目だって言ったよね?何で勝っちゃうの?」
「あぅ。ごめんなさい。許してください。悪気はなかったんです」
「ふんだ。知るもんか」
「セリカー」
「これにて本日の試験を終了する」
「お疲れさまー」
ふむ。どうやら試験が終了したようだ。
「セリカー」
「ふんだ」
明日は僕か。あぁ、楽しみだ。
…頑張って、負けよう。
つ、次はなるべく早く更新したいと思います。
このまま、ローカルで頑張ろうと思います。
これからも、「あ、更新してねえよ、こいつ。」とか思いつつ、楽しんでください。